Ep.23
私は交渉に臨みました。
「なぜ弊社に依頼を?」
「貴社ならば確実に守ってくださると思ったからです」
「何から守るのですか?それがわからないとこちらの方では全く動きが取れません」
「え~」とか「あ~」とか言っているだけでちっとも話が進みません。
「このままでは‘何かから守る’という状態になり護衛代も高くなりますが、その覚悟はありますね?」
まだ唸ってる。
「80億50万円でよろしいですか?こちらが譲歩するという形になります。本当は1兆50万円くらいの護衛代なので破格ですね。
50万円でいい蕎麦を買って、またルチアーノさんに美味しく調理してほしい。という思いを込めての護衛代。
「高いだろう?」
やっと唸るのを止めたと思ったら、それ?
「何から守るのかわからない状態からのスタートですので…。嫌なら120億50万円でも構わないんですよ?こっちとしては」
「いいだろう。80億50万円で護衛をしてもらおう」
態度デカいなあ。こっちが護衛させてもらうみたいじゃない?
違うでしょ?あんたがツクヨミセキュリティに護衛をしてもらうんだよ?
イライラしながら事務所に帰り、アウラさんにこの政治家の弱みとか調べてもらった。
「へぇ、この国で人身売買は無理だけど、臓器売買をねぇ。あ、ついでに何から守るのかわかったら教えてくれる?」
「了解!」
「80億50万円で交渉が成立。50万円で美味しい蕎麦でも買ってルチアーノさんに作ってもらいましょうよ!」
『80億とはまたヒナタちゃんは優しいわねぇ。私ならビタ一文まけないって言いながら120億は吹っ掛けるかなぁ?少ないか、200億くらいかなぁ?』
お姉様には敵わないと日々思い知らされます。
特に建国記念の日とは関係なくて、臓器売買の方で勝手に臓器を売ったとか言われてるらしい。それは、言うだろう。
怒ってる遺族から自分を守ってほしいらしい。
この場合、臓器売買がキーになるよね。ダメじゃん。政治家が自業自得じゃない?一応契約はしたものの‘何から守るのか’は言わなかったのだから、お金は受け取ってるけどこっちに非はないわよね。臓器売買の話だったら依頼受けないわよ。
「はぁ?亡くなった人の臓器を遺族に確認とかしないで勝手に売りさばいてる?それはダメだろう?」
「だよね。依頼料は頂いたけど。自業自得よ。完全に守れるか?知らないもんね~♪」
私もなかなか汚くなったもんだ。依頼料で買った良いお蕎麦をルチアーノさんに調理してもらい、食べながら、今回の経緯をお話した。
「臓器売買の話をマスコミにリークしちゃえばいいのでは?」
そう提案してきたのは宗堂さん。
確かにそうすれば政治家としての命はなくなるでしょうね。守る必要もなくなるでしょう。散々マスコミやら世間に叩かれるのだから。自宅の壁とかにスプレーで落書きされたりするんじゃないかなぁ?とか思ったりします。
そんなわけで依頼料が振り込まれているのを確認し、それからマスコミにこの政治家が裏で臓器売買しているという事をリークしました!アウラさんによる証拠付きです。
ヒナタちゃん、前社長に似てきてます…。




