Ep.14
へぇ、結構短時間であの量の魔族を片付けたんだ。みんな雑魚だけど、戦闘の仕方としてはいいんじゃないかな?
私達3人を元の世界に戻してもらった。
「一応の保険で私もいたのよ。宗堂さんの戦いっぷりも見たかったし」
「お恥ずかしい。もう聖書もボロボロですよ」
「そんなの序の口よ。私の父さんが使ってた聖書なんかホラ、ボロボロなんてもんじゃないでしょ?父さんは聖書全部暗記してたんじゃないかなぁ?」
「中世の教会の偉い人みたいですね」
「でも、教会からは破門にされてるのよ?」
「ヒナタちゃん。こいつは魔界でどうだった?」
「うん。ヒトの気配を感じて群がってきた雑魚を結構短時間で消してた。合格じゃないかな?遠くで見てたけど、そこまで声聞こえなかったし、そんなに大きな声で読んでないと思うよ?」
『あら、そうなの?最初に来る雑魚って地球にしてみたら結構強い部類に入るはずよ?この会社基準だと雑魚なんだけどねぇ』
この会社の基準は世間とは違うのか……。みんなイケメンが多いけど、誰もそこを話題に出したりしないもんね。
それからは、戦闘の時に宗堂さんもツクヨミセキュリティのメンバーとして参加するようになりました。
アウラさんは攻撃魔法を繰り出すっていうよりは保護の結界を張ったり、防御系の魔法ばっかりです。攻撃魔法、強いのかな?
それでもちょっとは怪我をしちゃうから、そんな時はうさちゃんが救護係って感じで戦場を動き回ってます。
ルチアーノさんは弓を使うので後衛なのですが、
「最近はあんまり弓をつかってないからかなぁ?アウラ様、亜空間で弓を練習させてもらえませんか?」
と戦闘中にアウラさんに話しかける余裕まである。ミシェルさんに矢に加護をかけていただき、弓を放つようです。
曰く「私の矢が当たった程度、石がぶつかったくらいのダメージしかありません。ミシェルさんに加護をかけていただいてやっとダメージを与えられる程度です」だそうだ。
個人プレーじゃなくていいんだけど、個人の技量としてどうなんだろう?矢って消耗品だけど、矢に魔力を乗せるとかできないのかな?魔力を乗せた瞬間に折れそう(イメージ)。
矢じりをなんか強いものに変えるとか?世の中には魔石というものがあるよね?矢じりにその魔石のクズ石でもつけて、攻撃したらどうだろう?魔石のクズ石なら値が張らないでしょう。
敵の属性に合わせたクズ石を矢じりにつけて放てば……。なーんて夢を描くのです。
『いいじゃない。そうよね、ルチアーノはミシェル頼りなのよねぇ。ミシェルはいつ神に呼び戻されるかわからないってのに頼りっぱなしはいけないわ。クズ石なら値が貼るってこともないでしょうから』
これは……社の必要経費?それともルチアーノさんが個人的に支払うべきもの?
よくわからないけど、ルチアーノさんと相談!
「ルチアーノさん。ルチアーノさんは戦闘においてミシェルさん頼りですよね?ミシェルさんはいつ神に呼び戻されるのかわからないような不安定な存在です。そこで、ルチアーノさんの矢じりに魔石のクズ石をつけるという方法を思いついたんです。クズ石なら値も貼らないでしょうし、敵の属性に合わせて、矢じりにちょこっとクズ石を装着。それだけでルチアーノさんの矢の攻撃力が劇的に上がるんです」
「えーと、そのクズ石は社の必要経費ですか?それとも私が個人的に支払うべきものなんでしょうか?」
やっぱりそう思うよね?私だってそう思うもん。
「7:3で支払わない?ルチアーノさんは自腹キルの嫌かなぁ?」
「いいえ。エルフでありながら、魔法の一つもできない自分が悪いのです」
まだひよっこなんでしょ?そこまで卑下しなくても~‼
ルチアーノさんは自己肯定感弱い気がする。エルフ的にひよっこだから?




