Ep.12
「うさちゃんは上手にできてる。エライエライ!」
えへへ。と照れてる。可愛い。
「さて、宗堂さん。聖書を使って神聖力を放つ方法を教えるわね。聖書の一節を読むでしょ?そうすると、ほら手にさっきみたいな光が収束してくるのよ。それを放てばいいんだけど…。とりあえず、あっちにある木を目標にしましょうか?」
『ヒナタちゃん、それはダメよ!あれは世界の中心みたいな木だから!』
お姉様に言われなかったら、世界の中心にぶっ放してた。危なかった。
『アウラ、なんか丈夫な的でも作ってあげて』
「了解しました」
アウラさんが中空に浮かぶ的を用意してくれました。
「見ててね?私がまずは放つわね」
手に収束した神聖力を的に向けて放った。かすった。
「私は宗教家じゃないし、専門に神聖力使ってるわけじゃないから」
「え?普段は?」
「お姉様から継承されたこの鉄扇よ。それで魔力を使ってるわ」
「そうなんですか。その聖書は?」
「んー、父さんの形見かなぁ?このツクヨミセキュリティの社員としてこの聖書を使ってたのよ。さ、次は宗堂さんの番よ?」
宗堂さんが聖書の一節を読むと何故か彼の全身が神聖力に覆われた。
「ストップ!」
まだ神聖力に覆われたままの宗堂さん。このまま放たないとダメなんだろうか?宗堂さんが爆発するんじゃ?
「一点に収束するように集中して読むのよ」
「自分が宗堂さんを覆ってる神聖力を取るよ」
うさちゃんが宗堂さんの神聖力を取ってくれた。
「うさちゃん、そんなこともできるんだね。すごいねー」
照れてる。可愛い。
「宗堂さんは全身神聖力に覆われてあのままじゃ宗堂さん諸共爆発するかと思った。さて、もう一回」
何回か繰り返すうちに、宗堂さんは手に収束させること。それを放つこと。をマスターした。
「うーん、戦闘中にコレが出来ないとダメなのよ。放って確実に仕留めることも重要なのよ。それから、敵のサイズに合わせて収束させる神聖力の量も調節できなきゃいけなくって結構やる事がいっぱいあるのよ?」
「毎日のように私はココに通ってマスターしたいと思います!」
そうだった。真面目なんだよね。
「頑張ってね」
それからというもの、宗堂さんはアウラさんの亜空間に毎日のように通って本当に神聖力を使いこなせるようになりました。
実践じゃわからないけど。ネロさんには耳栓をしていてもらおう。
毎日のようにアウラさんの亜空間に通って二人にロマンスの予感⁈などと一瞬思ったけど、二人の年齢差を考えた瞬間にスンっと「それはナイナイ」と現実に戻りました。1000は年は慣れてるよね……。ヒト同士で年の差婚っていうけど、10や20才差が何だって言うの?ってくらい年離れてるよ。
年の差恋愛にも程があると思いました。




