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生するまえの死

あなたが残したものは たったふたつだった


ここにいるというシルシ

まんまるにかたどられたスガタ


小指の爪ほどもない


ジリジリとした熱風の中

静かに時を待っていた


確かにそこにいた

たしかに


ほんの少しの邂逅

けれどそれは血潮になって渦の中に這い出てきて

拾い上げたものは後悔だけだった


同じかもしれなくて

だけどただの自分の一部かもしれなくて

もえるごみばこに ただ弔うように納めた


認めたくなかっただけかもしれなくても


告げられた言葉はただ 現実でもなくて

そう思いたかった 秋が来る


同じ夏は二度とこない

あなたをのみこんでしまえたら よかったのに

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