表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

97/198

第97話 足音

 地下牢にコツ、コツ、と何者かが階段を下ってくる足音が鳴り響いた。


「元気してる〜?」


 その彼がなっぺとにゃたいの鉄格子の向かい側に現れた。


「……! 申し訳ございませんご主人様」


 にゃたいが慌てて立ち上がり、頭を下げた。


「ああ〜 いいって ってか なんでお前入ってんの?」


 彼がなっぺを指差してそう言った。


「にゃに?!」


「ま どうでもいっか ちょっと来い」


 彼は牢の鍵を開け、にゃたいを連れ出した。


「お前はついてこなくっていいよ」


「にゃ?!」


「庭の掃除でもしといて」


「にゃたいを……」


『怪しまれる様な事はするな 今はとりあえず黙って従っておけ どうせ今晩決着がつくんだ 辛抱しろ』


 インガに制止されたなっぺは、渋々彼の言う事に従った。



   ◇ ◇ ◇



『今晩の警報装置を切ることは可能か?』


 庭で掃き掃除をするなっぺにインガが問う。


「今周りには誰もいないから口に出すにゃ できると思うにゃ」


『ならいい』


「にゃたいは大丈夫にゃ?」


『知らん』


「にゃ……」


 箒を掃く手を止めた。


『彼女を今晩で救いたいなら 我慢だ』


「わかったにゃ」


 時刻は既に夕暮れを回る。



   ◇ ◇ ◇



「あっ おい 今日晩ご飯いいや」


 彼とすれ違う、にゃたいとは別の使用人にそう告げた。


「その代わりに寝室まで まな板と皿と あと包丁持って来て」


 にゃたいは一瞬身体を凍らせ、不穏な空気に呼吸を乱した。


 そんな彼女の表情を彼は笑みを浮かべ覗き込んだ。


「!!」


「っさ 寝室に行こう……」

最後まで読んでいただきありがとうございます。

『九頭』編というより、『館の彼』編や。

変えよかな

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ