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第4話 首の銃創

 放たれた弾丸はタイガの首元を掠った。1mmでもズレていたら致命傷では済まない。


「引き金を引くとは思わなかった……」


 涙を溜めたタイガの瞳は真っ直ぐと銃口の奥のインガを見つめる。


「でも 殺意が無いのはわかってた……」


「そう見えても殺す奴は殺す」


「違う」


「は?」


「見えるとかじゃなくって 勘って言うか 殺意がある人はビビッとっていうか……」


「勘」


「勘って言っても絶対なんだ 今まで一度だって間違えたことない」


「ん……」


「インガは何て言いたかった……?」


「俺は自殺したいと思ったことは一度も無い」


「うん」


「だからお前の気持ちは理解できない」


「うん」


「命を大切にしない奴が大嫌い だからお前にムカついた」


 インガは表情ひとつ変えなかった。しかし、インガの憎悪は部屋一面に沈殿して。


「インガにとって殺人は?」


「殺らなければ殺られるだけ」


「インガ……」


「もううぜぇよ 寝る」


 インガは銃口を持ってタイガの机の前に置いて、横になった。


「猫峯さん ごめんね タイヨウはもう帰ってこないんだ ごめんね……」


 猫を撫でながらインガも眠りに落ちる。



 † 明†朝 †



「インガ! 見てインガ! 羽生えてる犬拾った!」


「首輪ついてるか?」


「首輪? 多分着いてない! これ新種?」


「違う デザインペット」


「デザインペット?」


「キャッチコピーは『生態系を破壊しない理想的なペット』 虫唾が走る……」

最後まで読んでくれてありがとう。

まだまだ稚拙ですが次も読んでくださると幸いです。

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