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第2話 海馬の爆弾

 インガ達のいる一つ下の階から銃声が鳴った。


「あああああああ!!」


 下階から叫び声が聞こえ、それと同時にインガは(きびす)(ひるがえ)した。


 急ぐでもなく、まるで公園の周りを散歩するように下を目指す。


 階段でインガは、死体を背負って駆け上がってくる男とすれ違った。


(から)か ……56789 10人……」


 インガが降りた頃には、銃撃戦真っ盛りだった。


 遮蔽物の後ろでマガジンをリロードする男にインガは話しかけた。


「一階に降りて来た雨の人は何人ですか?」


「お前…… さっきいた……」


「戦場で無駄口叩くな 何人? あとさっきのマガジンください 空なんで」


「残弾数は知らん あと 降りて来たのは10だ お前で11人目 味方でいいんだよな……」


「……」


 慣れた手つきで弾を込めたインガは再び、敵を視認することなく銃を撃つ。


「マイナス1」


 パタリと銃声が聞こえなくなった。


「終わった……?」


「いや…… 息は5…… 雨の死体は4 さっき階段で2人すれ違った 雨は4人 1人足りない……」


「⚪︎^>⚪︎◇×%##ーー!!」


 インガの躊躇なく放った弾丸はエネミーのこめかみを貫いた。断末魔を叫ばせる暇さえ与えず。


「た……助かった……」


 この銃撃戦はインガにとって雨への信頼を勝ち取る為の一戦に過ぎなかった。


「ってか そのハンドガンはどうした」


「使わなそうだったからくすねた」


 インガは階段で死体から一丁盗んでいた。


 そして、突如として死体となったエネミーの頭が吹き飛んだ。頭蓋骨の内側から爆発したようで、脳汁が撒き散った。



 何処かで、


「All clear」


 エネミーの海馬に仕掛けた時限爆弾を起爆させた男はそう言ってほくそ笑む。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

応援よろしくお願いします。

明日も投稿します。


※修正しました。

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