感染に関する考察
――Nico――
カイがオークラーと出発した後も、ニコとヌコマタは研究室で、爆薬Ppの原料となる寄生虫とにらみ合っていた。
ナラカム・レガイオ。Ppを食うだけの存在であったはずの、何の変哲もない小さな小さな節足動物が、モニターに大きく映し出されている。
「……ところでニコ博士。お前の笑顔を見ると爆発するということだが……」
「あぁ、そこの繋がりについては、まず心における発火の……ん?」
言っている最中にヌコマタが右手を上げ、制止した。
「そこの領域に関しては分からんから、議論はできん。だがそもそも、本当にそんな機能があるのか?」
「ないとは言えんねぇ。これに関しては、実際に笑顔を見たものが燃える瞬間を見てしまった。それに開発者は、わたしにウソをつかないのだよ」
「本気か? ウソをつかない人間など存在せん。それが分からない方が信じられんな」
「あくまでも、わたし限定さ。仲直りしたいらしくてね」
「嘘は、そういうときにこそ吐くものだがな。ともあれ、それが事実であれば〝直に見なければ平気〟のようだ」
彼女の言い方に、ニコは首を傾げた。
「どういうことだい?」
「人間が急に爆発したなんて、今までに報告に上がったことがないだろう。だが寄生虫ちゃんを兵器として改造するならば、必ず感染力を確認するフェーズが入るはずだ」
「ふむ。だがそれは、アジトの中なりで確認できることではないかね?」
「お言葉だがね、博士。人間の営みにおける感染力を確認せねば、敵陣で上手く広がるかなど判り用があるまい。寄生虫を選んだのは〝感染させるため〟であり、また基本的に〝感染拡大が止められないものである〟ことは作った張本人も分かっているはずだ」
彼女は両手をポケットに入れ、足を肩幅に開いた。
「そうでなくては、寄生虫ちゃんである意味がない。出所不明の感染が確認されたいま、間違いなく外でも感染は広がっていると考えていいはずだ」
ニコは顎に手を当て、ひとつ頷いた。
「……確かにそう、か。ということは、何かしらで実証済みということになるが……」
思い出すのは自分の、薬が広がるネットワークについて調べた論文だった。人生に害あって人体に害のない新型麻薬を流通させたのと、同じことだろう。
「謎の爆発は報告にないねぇ。それに、謎の焼死もだ」
「焼死?」
「あれは爆発させずとも運用できるのだ。恐らく虫が増殖しきる前に発動すると、人体が内側からじっくり焼かれる程度で済む。もしそれより以前に発動したとすれば……焼死は免れたって、Ppを使い切って枯死するだろう」
「だがその口ぶりだと、謎の枯死も起こっていない、だな」
ふたりは考える。
「ふぅむ。何か別に、あったのかもしれないね」
「というと?」
「実はどこかのタイミングでデータの取得は終わっていて、忘れた頃に取り出してきた、とか。あるいは……増殖力を確認したあと、なにか燃料化できる機能をポン付けすることができたのか――だが、だがねぇ」
ニコは頭をボサボサと掻いた。フサフサの後ろ髪が、まるでバネのように上下する。
「それだと、スッキリしないのだ。完成した命と共に増殖できるマシンなどありえんのだ。それに、繁殖方法について一つの仮定があったのだが……」
「なるほど〝戦略〟か。どんな心当たりがあるんだ」
ヌコマタが言うと、ニコは頷いた。
「この爆薬はグレネードのセオリー通り、燃料化による圧力の発生と、クラスター生成の機能がある」
「系統群の生成?」
「小さな疑似物質を大量に作って、弾丸のように撃ち出すのだよ。グレネードにおいてはそれで殺傷能力を上げているが、問題はそこだ。分かるかね」
ニコが指を立てた。ヌコマタはひとつ頷いた。
「殺傷能力を上げる機能があったら、これから寄生しようという対象が死んでしまう、か」
「その通り。そこで、クラスターを作っているのは『殺すためではない』としよう」
「ほう? では、なんのためだ?」
ニコは後ろ手に組んで、鼻から息を抜いた。
「なによりこいつはPpを食って生きている。宿主の呼吸器から、消化器からと言わず、直にプロトのありかへ入れたならば、こんなに都合の良いことはないだろう」
「直に……。受傷したところへ入り込めれば、確かにそうだろう」
「それどころか受傷と同時さ。例えば〝自分を包む疑似物質を乗り物にして、弾丸の勢いで人体にそのまま侵入する〟という経路をとればね」
即ち、クラスターの一粒一粒が寄生虫の卵ではないかという仮説だった。
「ほう。そのような種は確かにいるな。擬似物質ではないが、もとが棘条の鋭い身体で、群生して地面などをヤスリのようにし、そこを通った動物の身体を傷付けて入る……。いないとは断言できん」
「爆発で傷を受けたものが感染し、また爆弾となる。随分と効率的だとは思わないかね? アハハ」
笑うニコに対して、ヌコマタは仏頂面のままだ。
「効率的であろうが、事実がそうであるとは限らん。その弾丸的な感染と、通常のプロト感染の両方を併せ持っている可能性もある」
「そんなことは分かってるさ。科学は、真実の探求なんてどれだけ綺麗な言葉で飾り立てたところで、人間が理解しやすいように歪めた現実の模型でしかありえないだなんてことはね」
だがねとニコは、リィラみたく片方だけ口角を上げた。
「結局、使えりゃ問題ないのさ。このモデルによって、先の、街の一角を爆破したあの事件にとある意味が出てくる」
前哨帯の意思表明に使って満足させるものであり、ニコに対する爆弾の威力の紹介であり、ニコと直接会うためにT.A.S.内の目を減らすものであった。クロウディアはたかだか一手に、色々な意味を隠していた。
だがあの事件には、更に目的が隠されていたのだ。
「一区画が瓦礫の山になったそうだな。だが、人は避難していたと聞いた」
「そう。マンションなんかの集合住宅もあったけれど、恐らく感染者はない。少なくとも――爆発によるものではね」
「なんだと?」
「ところでヌコマタ君。寄生虫の共通する戦略において、もっとも広がりやすいとされているのはどんな状況だったっけ?」
「……クラスター感染だ。感染した者が、未感染者の集団と接触することで一気に広がる」
「わたしの認識通りでよかった。さて、ではステップごとに考えてみようか」
するとヌコマタは舌打ちをした。
「学生扱いか?」
「学生扱いだったらもっとバカにしたよ。大学で教えてたときそうだった」
「大学で教えてた……? お前が?」
「うん。あれは父がまだここの所長だったころだ。生徒に『なんでそう考えたの?』と聞いたら自分で正解の解答を消すのが面白かったし、金さえあればとか言ってロクな成果出てないご老人が頭を下げに来るのがホント楽しかったねぇ。あの禿頭をまたペチペチ叩きたいよ……」
ヌコマタがなんとも言えない目をしていた。
「いちおう聞くが、どうして辞めた?」
「なんとなく出した試験問題が世間じゃ未解決だったのだよ。うっかり全員の単位を落としてね、それを口実にクビさ」
「いい気味だな。それで、クラスターとあの爆破事件の関連は?」
ニコは指を一本立てた。
「ステップ・ワン。まず、あの集合住宅に供給されるPpへ寄生虫を混入させる。地下道へ流し込んでの供給だと途中でこされるが、マンションに入ったあとチェンバーより先あたりで混ぜればある程度の感染を見込める」
そして二本目の指を立てた。
「ステップ・ツー。居住地を奪う」
するとヌコマタが声を漏らした。
「そうか。それが実家を頼ったり、友人の家に泊まりに行ったりすれば……」
「そう。マンションという位置が一緒でも、人脈という繋がりは様々な方角へ伸びている。下手すれば、もう国外に感染者がいるだろうね」
指の三本目を立てた。
「ステップ・スリー。あらゆるところで爆発が起こり、一気に広まる」
「…………だが、ステップ・ワンの時点が達成された根拠がなければ、机上の空論でしかない。システムのうちの、寄生虫ちゃんなどの不純物対策の先――つまり少なくとも建物内で工作せねばならんはずだ。相当な苦労をするハメになる」
「どのようにという点が不明なのは認めよう。しかし、達成されていた言える根拠ならばある」
ニコは机の飲み切って乾いたマグカップを掴んだと思えば、すぐさま床にたたきつけた。
「爆発にさらされるということは、このように特定方向からモーメントが掛かることであり、破壊されるとはそのエネルギーを逃すために起こる構造の変化である。それゆえに――」
ニコは、マグカップの大小ある破片の中から、元の半分程度のものを選んだ。
「――このように、きれいに破砕されることはない。その周囲までもが消し飛ぶような、相当なエネルギーでもないかぎりは、元々の構造が残ってしまうのだよ」
「……そうか。あの現場は……」
「そう、元々の風景が分からなくなるレベルで粉々に吹っ飛んだ。そもそも、たかだかボトルに入れたPp程度で、おもちゃがたくさん乗った絨毯をひっくり返すみたいに、瓦礫の山にすることなどできんよ。マンションを含む建物がブロックの欠片と石ころになったその理由は〝建物内のPpさえもが爆薬になっていたから〟にほかならんのだ」
ヌコマタは曲げた指の第二関節を、自らの下唇へと当てて目を伏せた。
「ならば、ステップ・ツーまでは完了しているということか。目下の問題は、感染してからどれくらいで爆発するか、爆発が一気に起こるものであるか否か、だな」
「寄生虫の増殖が十分なレベルに達しただけでは、爆発しない。その後に何かしらの創傷を受けたタイミングで感染が拡大していく。となると、広がるタイミングにバラつきが大きく出るだろう。さらに言えば、『発症者は間違いなく死ぬ』のだから、どこで感染したかを聞くことはできないだろうね」
「絶望的だな。だが決して、感染者を見つけられないわけではない。レガイオちゃんの元々の病状に、卵の塞栓による強い掻痒感と、主に指先などの壊死がある」
「ふぅむ。病院にいく奴が少なそうな症状だな」
「そうだ。こう言っては何だが、間違いなくナラカムちゃんを改造した奴はバカだ。戦争だというのに、敵味方を皆殺しにするようなことをしてどうする」
それは、クロウディアがわたしの能力を信じた結果だろうね。そう言おうとしたが、ふと、ゾクゾクと背筋に冷たいものが走った。
――クロウディアに限って、人間の思考という不確かなものを頼りにするだろうか。
「どうした」
声をかけられ、自分の表情が深刻なものになっていたのだろうと察した。
「……いやね、そうかもしれんと思ってな」
「どういうことだ?」
「笑わないで聞いてほしいのだが、そいつの目的はわたしと結ばれることさ。あの爆弾は、そのためだけに撒かれているのだ」
「結ばれる……? まさか恋だの愛だの、そんなくだらんものか?」
「そう。そんなくだらないことを信じる者が、どんなくだらない思考に陥るか知っているかね?」
ヌコマタは首を横に振る。知りたくもないと言わんがばかりだった。
「――世界に自分たちさえいればいい。きっと、そんなことを考えるのさ」
「そんなバカな。ではなんだ、全人類を皆殺しにする気とでも言うのか」
「か、どうかは分からん。わたしがこの謎を解けなければそうなってもいいという気概は感じるねぇ」
「挑戦状とでも? 喧嘩じゃああるまいし」
そのとき、携帯がブルりと震えた。見れば、街で爆発があればすぐに連絡・調査するようにと言いつけた部下の一人からの、カイが前哨帯を名乗る者を捕まえたという報告であった。
「参加せねば世界が終わるかもしれんのだから、喧嘩というより映画だね。アハハ」
――Kai――
「あの爆発で感染が……? じゃあその、あれで感染爆発が始まったってことっすか」
カイが聞けば、ニコは首を横に振った。
「次の段階へ移った。と言う方が正しいね」
「そんな……なんかそんな、ぬるっと進んじゃうんすか? こう、攻撃が始まったぞっ、とか」
「実際の事件の起承転結がハッキリしているわけがないだろう」
「それは……そうっすけど……」
カイの頭にはいつだったか、ネットで見た言葉が思い浮かんでいた。
始まる戦争はないが、始まっていた戦争ならある。戦争が始まるような事件なんて後世が決めただけのもので、本質は戦争が始まる前までに堆積した、当時の関係性や利害関係の方にある、と。
「さぁ忙しくなるね。これから、色々と……」
「ちょっと待ってください」
地下へ向かおうとしたニコを引き止めた。彼女はポカンとしていた。
「どうしたのだね?」
「あの、冷静に考えたら、おれとリィラと四十七部隊のみんなもヤバくないっすか。あの最初の爆発の現場にいたんすけど……」
「あぁそこは大丈夫さ」
「どうして言えるんすか?」
「あのわたしと一緒にいて、まだ生きているだろう」
「それダメだったらおしまいだったじゃないっすか」
ニコは天才とは呼ばれるが、やはりどこか抜けている……というか欠けている気がした。
ふたりで地下へ戻った。訓練を始めようかとも思ったが、他人――主にリィラ――の進捗が気になってしまい、観測室を探す。しかしリィラの姿も組み立てかけたスーツの姿もない。
キョロキョロと首を振りつつ、カイはひとつ奥の部屋へ。ガジェットの調整で使われていた部屋だが――。
「うおっ……」
――とてつもないカオスが広がっていた。あらゆる部品、あらゆる書類、あらゆるジャンクが大集結しているような散らかった光景。リィラにとってそれは『散らかり』ではなく『配置』らしく、探す素振りもなく目的の物を見つけていた。
おれが出発してから戻ってくるまでどれくらい経ったっけ……?
二時間は経過していない気がするが、この部屋は一週間くらい経っているようだ。
「リィラ、ただいま」
「え? あ、戻ったんだ」
彼女は一瞬だけ動きを止め、それからすぐ作業に戻った。集中してるのを、邪魔するわけにはいかないか。
「戻ったか」
次にはヌコマタ博士が奥から出てきて、カイの背が少し曲がった。
こわいんだよな……この人……。
「やぁヌコマタ君。待たせたね。では続きといこうか」
「いいや。そいつと少し話をしておきたくてな」
ヌコマタはなんと、半目のままでカイを見つめつつ言った。
「ほほぉう? キミが他人をよく知ろうだなんてねぇ?」
「お前にだけは言われたくない。寄生虫ちゃんの基礎データ取りをやっておけ」
言い捨てつつ、カイの腕をたたいてすれ違う。仕方ないのでカイは訓練場まで付いていった。
目測で、底面が百メートル四方の正方形、高さが五十メートル程度の直方体で、ARを起動してないと物がなにも無いため、二人きりで話すには寂しさを感じる空間だった。それがカイの不安に拍車をかけた。
「用事って……?」
「あのガキから聞いたが、お前は人のウソをなんでも見抜けるらしいな」
「その言い方は、まぁ、ちょっとハードル高いっすね。でも、ちょっとは自信があるっすよ」
「構わん」
ヌコマタは両手をポケットに突っ込んだ。
「ニコ博士は、どの程度ウソを吐いている?」
「え? それって……」
彼女はその場で八の字でも描くように、ゆっくりと歩き始める。
「今回の事件について、おおかたは教えられたのだろう。ならば、彼女の話に明らかなウソがあったのに気付いたはずだ。その真意を知りたくてな」
「明らかな……?」
彼女はカイを見て、ため息を吐いた。失望だろう。
「例の寄生虫ちゃんを改造したという奴が、ニコに対して決してウソを吐かないという点だ」
クロウディアだろう。その名を思い出すだけで、ふとミィがされた仕打ちを思い出し、内側に暗い炎が揺らめいてしまう。
「本当のことを言っているように見えますけど……」
「天才だとかいうバカ側のゴミ箱分類にはうんざりさせられるな。まず、相手は生きている人間だ。人間である以上は、そのほとんどが自分と同じものだ。ウソを吐かん人間などいない」
「天才側のゴミ箱から失礼するっすけど、だったら間違ってるだけなのかもしれないじゃないっすか」
カイが言えば、彼女は足を止めた。
「ニコさんがウソをついてるんじゃなくて、その――相手の人をそういう性格なんだって解釈してるだけ、みたいな」
「アイツに限って、そんなバイアスを……」
「それっすよ。性格で、こうするだろうってヤツ。ニコさんだって、その人に同じバイアス持ってるかもしれないじゃないっすか」
「…………」
ヌコマタが黙した。カイもまた、きっと同じ理由で固まった。
――それはつまり、味方陣営のボスが敵陣営のボスに対して〝致命的な〟思い違いをしているかもしれない、ということでもあった。
「ウソを見抜く技能とはいうが、どの程度だ」
「どの程度……難しいっすね……。なんか、サインが分かるって感じなんすよ」
「私は前哨帯のスパイである」
「それはウソっすね」
「私は左利きである」
「それは本当です」
「つい最近、人を殺した」
「それも……え?」
ヌコマタは表情ひとつ動かさなかった。
「心配するな。寄生虫ちゃんの感染者だ。アァド国は寄生虫ちゃんのサラダボウルでな。どうしようもなくなって、自我を失って襲いかかってくる分は殺さざるをえない」
ふと、ヌコマタが脅しに銃を使う理由が分かった気がした。そのアァド国はまさに、地獄のような状態なのだろう。
「も、もっと平和なウソとかないんすか? 可愛いものに目がないとか」
「バカにするな」
「マジっすか……」
「殺すぞ……」
ヌコマタに睨みつけられたものの、十分な能力だと判別されたのか、彼女は静かに腕を組んだ。
「……はぁ。とにかく、確かめる方法はひとつだろう。本当にニコ博士へ嘘をつかないか否かは、お前がそいつに会いに行けば分かるはずだ」
「会いに行く……ですか」
そのときには一度でも、怒りを忘れないとならないな。ミィのために。
「分かりました。ちょっと、ニコさんに言ってみます」
向かおうとした矢先、ニコの方からやってきた。
「おっと、もしかしてわたしのキープ君を狙ってるのかね?」
「コイツを? 勘弁しろ」
ヌコマタがこちらをチラと見た。嫌悪の意味ではない。
「えっと、ニコさん。その……寄生虫の改造した人に会ってみたいんすよ」
「え? クロウディアかね?」
どうやら名前は隠さなくていいようだ。あとでどこまで言っていいのか打合せしなきゃな、なんて思って、うそを吐くのが苦手だった自分が驚いていた。
「どうしたって急に? 相当なリスクになると分かるはずだが」
「……お、おれが見て、分かることがないかと思ったんすよ。説得とかはできなくても、なにか勝てるヒントが」
ニコは訝しげに……なることもなく、携帯を取り出した。
「いいだろう。わたしも確かめたいことがあるから、そのついでとして出席してもらう」
「いいんすか?」
「ここから『じゃあダメ』と言うやつがあるかい? まぁ、条件は付けさせてもらうけれどね」
ニコはカイの首を掴むように、首の太さを測るように手を添えた。
「首輪をつけるのさ。わたしの子犬ちゃん」




