1.エスター(映画)
まず初めに、この映画で驚くべき所は『ロリババア』の五文字でネタバレが完了してしまう所である。
何を言っているのか分からねえだと?
見たら分かります(笑)。
視聴済の先人方は「確かに」となるでしょう。
しかし、この映画で真に注目すべき所はそんな所ではない。
というか実際の所、ロリババアなどというネタバレすらどうでもよいのだ。
表紙の少女もどうでもよい。
この映画、明らかに『親父』のキャラ設定がおかしいのだ。
キャラ設定崩壊してんじゃねえのかって次元で『駄目親父』である。
クライマックスシーンの女同士の戦いすらどうでもよい。
これ何のジャンルだったっけ? となるくらいに『親父』の駄目っぷりが酷い。
『駄目親父』は計算で生み出されたキャラとはどうしても思えない。あくまでも推測の域をでないが、おそらくは全くの偶然の産物によるものではないだろうか?
何故ならば、鑑賞後にタイトルと表紙の少女がイコールで結びつくことはなくなっているからだ。
エスター=駄目親父であり、駄目親父=エスターなどという革新的な公式を誕生させてしまった素晴らしい作品である。
鑑賞後にはホラージャンルとは思えない程に笑いを提供してくれた『親父』に対する感謝の念は忘れてはいけないだろう。
まああれだ、これホラー作品とは言えねえわ(笑)。