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アレンと徳島とWNIの国のアリス  作者: 海豹ノファン
4匹の兎勇者と徳島アーク伝説
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勇者剥奪

「ネズミをるのがそりゃあ上手でびっくりするくらいよ、そうそう!鳥を捕まえるとこなんかホントにお見せしたいわ!」


アリスの話を聞いているのがネズミや鳥のモンスターである事を知って敢えてアリスは猫のディアナの自慢話を聞かせた。


それを聞いたモンスター達は震え上がった。


『この娘は魔物を飼っている…!』


『恐ろしい…悪魔の子だ!』


『食われないうちに逃げろ!』


モンスター達は慌ててアリスから逃げ出し、周りには人間達以外誰もいなくなった。


(これで…良いんだわ…)


嫌われ慣れていないアリスは傷心きずごころを残すが、モンスターを追い払うという目的は達成された。


しかしと言うか、やはりと言うか、剣から触手が飛び出しアリスの体を絡めとる。


「結局こう言うオチなのね!」


「ハハハ!当然よ!貴女はモンスターを怖がらせて傷を残してしまったんだからね、なんて罪深い女!」


「アリスちゃんが脅すような子だとは思わなかった!」


メアリアンと結愛は嘲笑う。


「よくやったぞメアリアン!」


そこでヒロとミサが現れ、さっきのあらましが始まるのだ。


(良かった…モンスター達は殺さずに済んだのだから…)


安心したが触手はアリスの体を絡め取ったまま、好奇心を注ぐかのように触手はアリスの体を弄ってきた。


「駄目…そこは、ああ!」


安心と言う新たな気持ちのせいか、苦痛がある種の快感となって電気が襲ったような熱いものが込み上げてくる。


(どうしよう、やめてほしいのにやめて欲しくない!


こうしていてはこれはこれで危険だわ!)


アリスは触手にやられ続け、安心という心の麻薬のせいでそれを興じてしまっていた。


スノーラビットは「さてと…」と春兎達のいる鈴村家に瞬間移動した。


その手にはワンダーキーが握られており、アリスから別の人間にこれから渡される事になる。


ーーー


「アリスちゃんにあんな事が…」


春兎達は罪悪感に苛《苛まれ》まれる。


「時間を操作させ少女には罪が和らぐよう促してきました、しかし触手に捕まり身動きが出来ないのは確実、このままいてはあの子がどうなるかは貴方達もご存知のはず…」


スノーラビットは淡々と語る。


「助けに行こうぜ兄貴!か弱い女の子をこのまま見殺しになんか出来ねえ!」


夏兎が立ち上がる。


「ナツ兄の言う通りだ、勇者の役目を無理矢理あの子に押し付けたのは俺達、その借りは返さなくては面目が立たない!」


続いて秋兎。


「なんだかよくわかんねーけど、おれも行く!」


雪兎も立ち上がった。


「雪兎、お前はまだ小さい、これからは大人の危険な戦いが待っている、ここにいなさい!」


春兎が宥める。


「なんでだよ!俺も行きたい!」


泣きそうになる雪兎。


「皆様、雪兎は俺にお任せください!貴方達はアリスの救出を!」


スノーラビットが雪兎を抱き抱え、三人の兎達に告げる。


「わかりました、みんな、行こう!」


春兎、夏兎、秋兎はアリスを救出しに徳島に向かった。


鈴村家から出て駅に行こうとしている時、少女が声をかけてきた。


「アタイも混ぜてくれないか?」


現れたのは茶髪の不良少女だが化粧は薄め、比較的落ち着いた感じの不良少女だった。


「「りなっしー!」」


北岡リナ、周囲からはりなっしーと呼ばれている。


WNIシリーズKEI主のキャラ。


北岡リナ(高一)15才。


幼稚園の頃に両親を亡くしてるので、家族の記憶がない。兄弟姉妹もいない、一人っ子。


虐められっ子でも虐めっ子でもない。


寧ろ、そう言う人を見ながら育ったので救えるようにと人の話を聞こうと言う考えを持つ。


しかし、人の事ばかりで自分はどうでも良い……独りでも良いかと言う、アッサリとした人間。


ルックスは腰までのロングヘアーで少し巻いてる。手足は長く細いが力は強い。


一人称はアタイ、不良だが常識はあって大人な考えを持つ。


「結愛と連絡しようとしても音沙汰も無いし更生して介護職で働いているミサも行方がわからなくなるし胸騒ぎがして落ち着かないんだ」


リナは言う。


「お嬢さんはここにいてください、結愛も我々が助けてあげますから…ご安心を…」


「兄貴、良いじゃないか、連れてこうぜ!」


春兎は反対したが秋兎がそれを止めた。


それはリナの実力を知っての事だった。


リナは細身でありながら身体能力は高く勇気もある、大人の考えも持っていて喧嘩の絶えない兎メンバー達の仲裁にも入れると秋は踏んだ。


秋兎はアヤと付き合っていて、リナの事を聞かされてきたからリナの人物像を認めていたに違いない。


「兄貴も女の子に慣れないといけないしな!」


「生意気言うな!」


からかう夏兎に軽く頭を小突く春兎。


それを遠目に、青年は幼子を連れて見ていた。


「兄貴達だいじょうぶかなあ?」


「兄貴達なら大丈夫だ、頼もしい助っ人も現れたし、さあ、親戚の家に行っておばあちゃんに飯いっぱい作ってもらえ、俺はやる事があるからな!」


雪兎の手を引きスノーラビットが優しく言う。


「ホワイトラビット…あんた一体…」


「正しくはスノーラビットな、未来の、お前だ!」


スノーラビットは雪兎を見据えて放った。


そして捕らわれたアリス、再び悪に堕ちたミサに付き従う形で屈服する結愛、ワンダーキーを手にアリス救出に向かう三人の兎勇者とリナ、そしてスノーラビットの運命の歯車は更に予期せぬ方向に走りはじめる!

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