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アレンと徳島とWNIの国のアリス  作者: 海豹ノファン
4匹の兎勇者と徳島アーク伝説
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新たな敵そして絶縁ー2ー

「うわああああああ!!!」


アリスは気合を入れるように声を上げた。


街の跡にいた動物達はアリスの掛け声に一斉に顔をアリスに向ける。


剣が振り下ろされ、赤いものが見えた。


アリスはバーサーカーモードとなり、矢継ぎ早に剣を振った。


阿鼻叫喚を上げるモンスターの群れ。


メアリアンは喜んでいて、一方の結愛は目を背ける。


モンスターは一掃され、廃墟は静けさを取り戻した。


アリスはハァハァと息を荒げている。


そして手に持つは赤く染まった剣、そして自身も赤いものがつき、錆びた鉄の臭いがまとわりついた。


「まさか…本当にやっちゃうとはねぇ…」


メアリアンの声にアリスは顔を向ける。


「こ、これで許してもらえる…?」


アリスは結愛に歩み寄る。


しかし結愛の顔色は悪い。


そして結愛は伸ばされるアリスの手を払った。


「来ないで!ケダモノ!!」


「!!?」


アリスは混乱したまま、約束が違うのでは…。


「本当にやるなんて思ってなかったよ…アリスちゃんがそんな事をする奴なんて…正直幻滅したよ…」


そう言って結愛は泣き出す。


「あーあ泣かせちゃった♪」


メアリアンはアリスを嘲笑うように言う。


「そんな…これじゃ約束が…!」


アリスが駆け寄ろうとしたその時、剣から黒いものが飛び出し、それはアリスの体を絡め取った。


「きゃっ!な、何これぇ…!」


アリスは黒く蠢く触手のようなものに身動きが取れなくなる。


「その剣は『業の剣!』悪行を行った者を触手が襲い、意識がなくなるまで責め続けるこの闇の世界に伝わる剣だよ!」


メアリアンは勝ち誇ったように笑う。


「た、助けて!結愛ちゃん!!」


アリスは救いを求めるが結愛は震えたまま微動だにしない。


「助けに行くわけ無いだろバーカ、アンタのような殺人鬼なんかさ」


メアリアンは結愛に肩を回して高みの見物をする。


「よくやったぞメアリアン!」


そこで低い男の声が。


「え…?」


アリスはその声の主に顔を向ける。


そこには白衣を着たボサボサ髪の男がいた。


そしてその隣にはアリスのよく知る女。


「ミサ…貴女が何故そこに…!」


アリスは悪夢を見たかのように顔を更に絶望色に染める。


過去に更生させ、心を入れ替えたはず…!


「悪いな、やっぱこうしてる方が気楽だわ♪」


ミサはジト目をして口元を上に上げる。


「ミサりん…!」


結愛は何かを言おうとした。


「さっきのアリスは見ものだったよな?結愛?」


結愛の訴えを跳ね除けるようにミサは声を上げる。


「そ…ソーリー…」


結愛はこれ以上は何も言えない。


彼女の表情には悲しみの色が。


「そして私はヒロ、いや徳島をかつて統括していたキングだ!」


その男性は声を轟かせた。


「あのハートの…!?」


アリスは言おうとするが触手が責めて中途で声が止まる。


「いいや、ハート、ダイヤ、クラブ、そしてスペードを統括するジョーカーのキングだ!」


ヒロは言う。


そう言えばキングもいた。


キングは話の中では女王より影が薄く、さりげなく罪人を助けたりするポジションを行なっている。


それを徳島で行なっていたのはレキであり、彼女がハートのキングもしくはジャックの役割を担っているのかと思っていた。


まさか別にキングがいたなんて!


「許せない…キング……貴方だけは…あぁっ!」


アリスの怒りが高ぶるとそれに応えるように触手がアリスを襲う。


「ハハハ!そうかっかするな!怒ると更に触手が苦しめてくるぞ!」


キングは笑う。


そしてキングは背を向けた。


「さあお前らついてこい!勇者の一人が片付いたところで祝杯だ!」


キングはアリスを除く他の対象に声をかけた。


(アリスちゃん…ごめんね…)


結愛は心の中でアリスに詫びた。


ーーー


一方徳島のライトサイドの街。


その閑静な住宅街に鈴村家がある。


そこにはかつてアリスにワンダーキーを渡した四人の兎が住んでいた。


「ミサ改心したと聞くけど姿見ねーな」


「そう言えば…」


四人が居間でくつろぎ駄弁りあっている。


鈴村家、そこでは春兎はると夏兎なつと秋兎あきと雪兎ゆきとが暮らしていた。


その中で夏兎はWNIでも大いに活躍し、レギュラーキャラだ。


「しかしあの子に勇者任せて大丈夫なのか?兄貴??」


夏兎が春兎に聞く。


「ああ、勇者は給料出ないからな、それにあの子の輝いた心ならきっと徳島を救ってくれると信じてた!」


「まさか本当にハートの女王を改心させるなんてな」


と秋兎。


「お姉ちゃんカッコよかったなー!また一緒に遊びたいぞ!」


末っ子の雪兎もはしゃいでいる。


その時だった。


家の中の電気が突然消える。


「あれ?停電か??」


戸惑う4匹の兎達、その時の事だった。


「すまない兄貴…いや鈴村の諸君達…」


4匹に響く謎の青年の声。


「だ、誰だあんた??」


夏兎は怒鳴る。


「スノーラビット…と名乗らせて貰おう」


その青年は姿を現し、四人に自己紹介した。

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