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最終話 14
秀巧社を訪れてから、一ヶ月くらい経った頃だろうか? 僕と戸田翔子の童話が載ったブログを管理してくれている藤堂啓太が、僕の部屋にドタバタと血相を変えてやって来た。
「き、き、昨日、ぶ、ぶ、ブログのトピックスに、の、の、載ったからだと思うんですけど、た、た、大変なことになってます!」
「え、なに? 大変って?」
「こ、こ、コメントが三千件も来てます!」
「それって大変なことなの?」
「ど、ど、どのコメントも、お、お、同じなんです!」
「え?」
「ど、ど、どこで、こ、こ、この本は、か、か、買えるんですか?と、か、か、書かれてます!」
「えーっ!」
僕がそう驚くと、藤堂啓太はニッコリと笑った。
ぶっ続けで一話単位で載せていましたが
長くて読みにくいと思って分割してみました。
しかし、分割作業に4時間もかかると思いませんでした(笑)。
最後までお読みいただきありがとうございました。