第十九章 ゾンビアタック(全年齢)
今日は、友達のさきちゃんと、映画を見にきました。
ゾンビが出てくる、映画です。
何でも、今回は他とは一味違うらしいです。
タイトルは、ゾンビアタック
ある科学者の実験が失敗したせいで。
死体が、よみがえる、その死体は
あるものを、求めて、さまいよいだす。
夜、人気の無い通り。
女が一人で歩いている。
女「たく、あいつのせいで、こんな時間に
なっちまったよ」
女「ん、何、あれ」
女「ん」
ゾンビ「ああー」
女「キャー」
ゾンビが女に向かっていく。
女「ヒー」
逃げるが、こけてしまう。
「ドタ」
女「ヒー」
それでも、倒れながら、後ずさる。
「ズッズッズッ」
ゾンビが女におそいかかる。
「ガバッ」
女「ヒー」
女「ギャー、助けて、助けて」
ゾンビ「ああー」
女「ギャー」
女「ギャー」
女「・・・・・」
女「・・・・・」
なんだろう、なんか気持ちが急に
楽しくなってきた。
女「クッ」
女「クックッ」
女「ヒャハハハハハハハハハ」
女「ヒャハハハハハハハハハ」
なに、私、わらってるの、どうしてわらってるの。
ゾンビが求めてたもの、それは人の笑いだった。
そして、1時間後。
女「ヒイヒイ」
ゾンビは無理と思ったのか、別のターゲットを
さがしに行く。
だが、後にとんでもないことが、わかる。
ゾンビに、襲われた人間は、その放出してる
ガスのせいで、ゾンビみたいになってしまう
のだ。
気がついたら、怪物がいなくなっていた。
ただ、何か、おかしい。
皮膚の色が、青っぽいし。
何か、まともに考えられない。
声も「ああ」としか出ない。
そして、徐々に。
なんだか、とっても寂しい。
孤独を感じる。
ここは、いやだ、とりあえず、人が
いるところに行こう。
しばらくして。
あ、人がいた。
あ、まって逃げないで。
ゾンビモドキ「あああああ」
寂しい、さびしいのよ。
あ、あそこから笑い声が、聞こえる。
そっちに、かってに足が、動いていく。
「きゃー」
「わー」
「化け物」
まって、寂しいだけなの、逃げないで。
男1「わー、痛て、おい、おいていかないでくれよ」
男2「わー、逃げろ」
女1,2「きゃー」
男1「わあ、くるな、くるな」
寂しい、寂しいのよ。
ゾンビモドキ「ああああああ」
つかまえた、にがさいわ。
男1「わあー、たすけてくれ」
ゾンビモドキ「ああー」
男1「クッ」
男1「クックッ」
男1「ヒャハハハハハハハハハ」
男1「ヒャハハハハハハハハハ」
この声を聴いていると、寂しくないわ。
男1「ヒイヒイ」
もう、無理みたいね、別の人をさがさないと。
あ、誰か、私のこの寂しさを、何とかして。
あ、とうとう、ここで寝てしまったのね。
まわりに人は、いないみたいね。
人を、探さないと。
ゾンビとゾンビモドキ見た目では、区別が
つきにくい。
かくして、人を笑わせる、ゾンビで町が
あふれていく。
人が一時的になってるゾンビモドキは、殺せない。
ゾンビは、殺すとさらに大量のガスを、ふきだす。
最後は、特殊防具をつけた一団が、ゾンビを回収して行く。
表向きは、回収だが・・・・・・。
特殊防具をつけた男「おい、見つけたぞ、回収するんだ」
え、私を、どうするの。
やめて、そんな所にいれないで。
私は寂しいだけなの。
「ガタガタガタ」
私は人間なのよ、いったいどこへ連れていくの。
部下「隊長、これで、最後みたいです」
ゾンビの入ったカプセルを並べる。
部下「隊長これ、どうするんですか」
隊長「さあな、えらいさんの考えることは、俺には
わからん」
いったい私を、どうするつもりなの?
部下「・・・」
隊長「長生きしたければ、変な考えをもたんことだ」
部下「はい、自分基本どうでもいいんで」
隊長「はは、おまえは、長生きしそうだ」
まって、おいてかないで、私は寂しいだけなの。
一人は嫌なの、おいてかないで。
「キイ」
「バタン」
扉がしまります。
部下「のみにつれって、くださいよ」
隊長「おし、のみにいくか」
扉には、BIOLOGICAL WEAPONS
おいてかないでー。
遠くの方で。
隊長、部下「ハハハハ」
エンド
「おわったのです」
さきちゃん「おわったね」
さきちゃん「なんか、変な気分だね」
「なんか、これは違う意味で怖かったね」
さきちゃん「そうだね」
なぜか自然と、二人手を、つないでました。
「あ」
さきちゃん「あ」
さきちゃん「これで、寂しくないね」
「そうだね」
今日はしばらく二人で、手をつないでいようと思いました。




