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生活モニュメント[2]

ブルーシートテント

作者: 袋小路 めいろ

小さな板の上に

氷を並べて滑り台

不意に気づく

綺麗な風も

氷には関係無い

そんなブルーシートテント



白いモノが美しくて

黒いモノが汚ない

そんな当たり前の感性は

要らない

君には関係無い

そんなブルーシートテント



不具合の処理業務

会社の中の不具合の方を

先に処理しろとは

言えない

僕には関係無い

そんなブルーシートテント



道端の猫も

通り過ぎた犬も

タバコの煙と一緒に

消えていく

人には関係無い

そんなブルーシートテント



静かに居なくなる

右手から左手へ

薄くなっては無くなる

信じている

形は関係無い

そんなブルーシートテント



ブルーシートテント

張り巡らして

秘密基地は本当に秘密

意味など無い

心は関係無い

そんなブルーシートテント



夕焼け朝焼け

昼時の雲

そんなブルーシートテント



青空が薄い膜になる

等しくは無いが

空気は澄んでいる

苦しみの果てでも

命は関係無い

そんなブルーシートテント

唯一等しい

そんなブルーシートテント






 

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