表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/49

遊園地

 二人に体調不良と伝えてくれと言って、俺はとある方向へ走り出す。

 何でこんな簡単な事に気が付かないのか。

 普通に考えれば分かることだ。

「俺のクソッタレー!」

 何も出来ていなかった自分に嫌気がさし叫ぶ。



「桃華ちゃん、ため息ばっかりなの〜」

「何か嫌な事でもありましたか?」

 二人が心配して、声をかけてくれる。

 二人になら話してもいいかなと思った。

「私ね、お兄ちゃんが私と恋人で良いのか不安で...」

「なぜ、そんな心配をするのですか?」

 サリナちゃんは、理解出来ないといった顔で私を見つめる。

「なぜって、私といてもお兄ちゃん結婚出来ないんだよ?それなのに、幸せなのかなって」

「桃華ちゃん、私は恋をした事がありません。そんな人間が気安くこんな事を言っていいのか分かりませんが、言わせてもらいますね。【結婚】が最高の幸せになるのですか?」

 私はサリナちゃんの言ってる意味が分からなかった。

「そりゃ、結婚が最高の幸せになるんじゃないの?」

「結婚することは幸せかも知れません。でも、私は今の二人を見ていると、一緒に居るだけで幸せに見えます。桃華ちゃんは今は幸せですか?」

「当然幸せだよ」

「なら、それで良いんじゃないですか?」

「そうなんだけど...」

「さて、恋を知らない人間が偉そうに言うのはここまでです。後は本人にお任せします」

 そう言うと、サリナは後ろを振り向いた。

 そこには、必死に走ってきているお兄ちゃんの姿があった。

 お兄ちゃんはこっちに来るなり、サリナちゃんとユキちゃんの二人に一言言った。

「ごめんね二人とも、桃華は今日は体調不良で休むから」

 サリナちゃんは、やっぱりなと言わんばかりの顔で

「分かりました。今日はお二人で楽しんでくださいね」

 サリナちゃんがそう言うと、お兄ちゃんは当然と親指を立てた。



「桃華ちゃん幸せそうなの〜」

 二人がどこかに行ってしまってから、ユキは思わず言ってしまった。

「サリナは、あのお兄さんなら桃華ちゃんも幸せになれそうに思いますよ」

「お兄さんデレデレなの〜」

「まあ、そんなものですよ。では、私たちは学校で桃華ちゃんの休みを先生に伝えるとしますか」



 お兄ちゃんに手を引かれてどこかに連れて行かれる。

「ちょっとお兄ちゃん、どこに行くの?」

 お兄ちゃんは笑顔でこう言った。

「二人で楽しめるところだよ」

 そうして、電車に乗って港の近くまで来た。

「ここにあるのって」

 行き着いた所は、外国の映画がモチーフとなったテーマパークだった。

 平日だから、来場者も多くない。

「今日は桃華と遊びたいと思って。嫌だった?」

「そんな事ないよ!お兄ちゃんとここに来られて、すっごく嬉しいよ」

「じゃあ、今日は二人で楽しもうか」

 そして、すっごく楽しんだ。

 未来に行くタイムマシンのアトラクションで遊んだり、魔法使いの街に行ったり、恐竜が蘇ったアトラクションでは、秋で寒くなってきたのに二人でずぶ濡れになった。

 楽しい時間は、あっという間に過ぎていった。



「そうだ桃華、あれを見に行こう」

 お兄ちゃんに連れられて、大きな広場に行く。

 そこは入場した時に見たクリスマスツリーがあった場所。

 園内のほとんどの人がここに集まっている。

「5、4、3」

 みんながカウントダウンを始める。

 そして0になった瞬間、ツリーが綺麗に光った。

「すごく、綺麗」

 チュッ

 唇に温かい感覚がする。それだけじゃない、優しい感覚もする。

「桃華、俺は桃華のことが好きだ。血が繋がっているとか関係ない。確かに結婚することは出来ないけど、ずっと俺の傍にいてくれないか?」

 お兄ちゃんからの、想いに涙が出てきた。

「どうした、もしかしていきなりキスしたから」

「違うの。とっても、嬉しくて。私の方こそふつつか者ですがよろしくお願いします」

 私はお兄ちゃん手を強く握った。これが夢じゃないと確かめるように。



 そして、閉園の時間も近くなり、帰ろうといった時間。

 私はどうしてもして欲しいことがあった。

 勇気を出して伝える。

「ねえ、お兄ちゃん」

「どうした?」

「もう一度、キスしてくれない?」

「もちろんだよ」

 お兄ちゃんとのキスはとても熱かったけど、さっきよりも優しかった。

皆様、大変お待たせしました。

まっさんです。

今回は、桃華視線で書いたため、少し変なところがあるかもしれません。

それにしても、寒くなってきましたね。

私は寒すぎて発狂しそうですよ。

発狂はしてませんがね。

そして、お布団が恋しい季節。

もう、家から出たくない。そんな毎日です。


それでは、今回の内容を

今回は学校をサボってテーマパークに遊びに行く。

しかも彼女と。

くっそ〜、なんてリア充なんだ爆発しろ。

テーマパークの場所ですか?

大阪の南港の方にある、あの有名なテーマパークです。

私も、こんな状況になればいいな〜(まあ無理なんですけどね)

それでは、今回も楽しんでいってください。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ