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準備

「退屈だー」

 特に何もする事こない授業。

 テストが近いために、完全に自習になっている。

「純平くん、退屈そうだね」

 隣の席から、葵が声をかけてくる。

「普段からやる事やってるからね。もうやる事が無くなってしまって、すごく暇なんだよ」

 俺は優等生って事はないけど、普段から復習してるかりそこまで困った事はない。

 だからテスト前の自習なんて、暇でしかない。

「暇だし、晩ご飯でも考えようかな?」

 たまには桃華に作ってもらうのもいいかも、などと考える。

「いつもは純平くんが作ってるんだっけ?」

「まあ、ほとんど俺がやってるかな。桃華は一回火事になりかけてから、トラウマ気味だし」

 一度、俺に良いところを見せようとして、失敗した桃華は少しトラウマ気味だ。

「そう言えば、桃華ちゃんはもうすぐ誕生日じゃなかった?」

「あっ、忘れてた」


 キュピーン!

「桃華ちゃんどうしたの?」

 休み時間に友達と話していた桃華が、何かを察知した。

「今、お兄ちゃんが私の誕生日忘れてた気がする」

「えっ!何でわかるの?」

「そんなの愛の力に決まってるよ」

 桃華が何か変な力に目覚めた。

「ほんと桃華ちゃんて、お兄ちゃん大好きだよね」

「当然だよ、お兄ちゃんの存在は、私の生きる意味でもあるから」

「桃華ちゃん怖いよ」


 ゾクッ!

「純平くん、どうしたの?」

 こちらも何かを察知した

「桃華が俺が生きる意味的な事を言った気がする」

 こちらでも何か変な力に目覚めた。

「それ、純平くんの方じゃない?純平くんシスコンだから、桃華ちゃんが死んだら俺も死ぬーとか言いそうだよ」

「そこまで大げさじゃないけど、あながち間違ってないかな」

 純平はシスコンだと葵は思った。

「それで、誕生日の事だけど、せっかくだしサプライズでお祝いしない?」

「それは良い考えだな」

 そんなわけで、桃華の誕生日はサプライズする事に決定した。

「それとなしに桃華の友達にも、協力してくれないか聞いてみるよ」

 しかし、ここで問題が発生した。

「桃華ちゃんの友達の連絡先知ってるの?」

「あっ、オワタ」

「諦めるの早っ!」

「葵、どうしたらいい?」

「困ったら私に頼るのね。まあ良いんだけどさ」

「とりあえず、桃華ちゃんの友達を家に招待したら?」

「さすが葵だ。家に帰ったらそれとなしに言ってみるよ」

「せっかくの誕生日だし、盛大に祝ってあげようね」

「そうだな。喜んでくれると嬉しいな」

 ガラガラガラ!

「ほら、席に付けー。授業を始めるぞ」

 そこまで話し合ったところで、教師が教室に入ってきた。


 そして、家に帰ってきた。

「おかえりなさい、お兄ちゃん」

 時間的には、桃華の方が帰ってくるのが早い。

「ただいま、桃華。今日も晩ご飯作ってくれるのか?」

「なんだか、最近作るのが楽しくて」

 楽しみながら作るのは、とてもいい事だな。

 そんなわけで、それとなしに葵と話し合っていた内容を聞いてみよう。

「そう言えば、桃華は学校ではどんな感じで過ごしてるんだ?」

「いきなりどうしたの?」

「いや、家での姿は知ってるけど、学校ではどう過ごしてるのかなと思って」

 自然にしておかないと、バレたらせっかくのサプライズが台無したから、気を付けて聞いていかないと。

「普通に友達と楽しく過ごしてるよ」

「たまには家に友達でも呼んでくれないと、楽しく過ごしてるかお兄ちゃん心配だよ 」

 桃華はキッチンで料理をしながら答えた。

「そんなに心配なら、今度家に呼ぼうかな?」

「良いじゃないか。お友達にも会ってみたいし、今度呼んでくれよ」

 心の中でガッツポーズをした。これで、サプライズの相談ができる。

「じゃあ、週末にでも呼んでみるよ」

「楽しみに待ってるよ」

「でも、お兄ちゃん」

「なんだ?」

「私の友達を狙ったらダメだよ」

「そんなことしねーよ!」


「とう言うことで、今週末に友達が来るらしい」

「じゃあ、そこでサプライズの相談をしておいてね」

 学校で、葵に昨日の話を伝えた。

「桃華ちゃん、どんなプレゼントが良いのかな?」

「あいつの事だし、葵から貰えたら何でも喜びそうだな」

「でも、せっかくなら欲しいものをプレゼントしてあげたいじゃん」

 桃華の欲しいものが分からない二人は、どうしようかと悩んでいる。

「さすがに欲しいものを聞いたら、バレてしまいそうだしな」

「あっ!」

 葵が何かに気が付いた。

「お友達なら分かるかも」

「そんなのわかるかな?」

 いくら友達でも、そこまで分かるものなのか疑問である。

「友達になら、これ欲しいとか言ってるかもしれないじゃん。だから、純平くんお願いね」

 また、俺のミッションが増えた。それにこのミッションはけっこう難易度高いぞ。

「最善を尽くします」

 やっと、サプライズの計画が出来てきた。

 絶対に成功させて、桃華の誕生日は盛大に盛り上げてやると、心の中で決心した。

皆様、遅くなってしまい申し訳ありません。まっさんです。

今回、久しぶりの更新でございます。

投稿までの間何をしていたのかと言いますと、すいません遊んでおりました。

お出かけしたり、テストだったり、サバゲーしたりと楽しかったのですが、投稿が大幅に遅れてしまいましたね。

ちなみに内容にある、桃華の誕生日ですが、まだ決めておりません。

次までには決めておきたいな。

次は頑張って早めの投稿にします。

では、皆様今回も楽しんでください。

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