表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/49

告白

「やっと終わった」

 長い長い授業が終わった。なぜ同じ一時間でもこんなにも長く感じるのか、ゲームしてる時は一時間なんて一瞬なのに。

「純平くんお疲れ様、今日は寝なかったねえらいえらい」

 頭を撫でられる。

 あ〜、今めちゃくちゃ幸せ。

「あの、二人とも俺がいるの忘れてない?」

「あっ、勇気いつからいたんだ?」

「けっこう最初からいたよ!なんだよお前達、自分たちの世界に入りよって!」

 また、勇気が半泣きになっている。勇気はなんだかんだ言いながらも俺達を見守ってくれてるよな。

「ごめんね勇気くん、勇気くんも純平くんの頭を撫でたかったんだよね」

 よくわからない方向に話がぶっ飛んでる気がする。

「葵ちゃん、男が男の頭を撫でたらどうなると思う?」

「ん??仲いいな〜ってなるんじゃないかな?」

「葵ちゃんまだまだ甘いよ。『きゃーイケメンが頭を撫でまくってる♡私もやって欲しい♡』とかなりかねないんだよ」

 こいつ今自分の事をイケメンって言ったか?

「でも勇気くん、そうなるなら勇気くんに彼女いないのはおかしくない?」

 あっ、ここでそんな事言ったら。

「そ、そうだよね(泣)」

 天然て怖いな、勇気が膝をついて今にも泣きそうだぞ。

「勇気、お前にもそのうち大切な人ができるはずだ」

 そっと肩を叩いて慰めておいた。

 いい歳した男が泣いてるのは、ある意味見てられないからな。

「お前ら、爆発しろぉぉぉ!」

 勇気の魂の叫びが教室に響き渡るのであった。


「やっぱり出来てばかりの店は綺麗だね」

「そうだな、俺はあまり買い物とかしないけど、葵と一緒なら毎日でも買い物したいな」

「もう純平くんってば♡」

 周りが呆れるほどのラブラブ具合い。別にいいじゃないか、俺達は俺達なりの愛を育んでるんだよ。

 なんとか言いつつ、少し恥ずかしかったりもする。

「純平くんあの店に行ってみようよ」

 葵の指の先に見える店は...

「あ、あの葵さん、あの店は何ですかね...」

「言ってたでしょ?好きな人の好む下着にしたいって」

 その店には女性が普段隠すもの、すなわち下着が大量だ。

「いや、言ってたけどね。さすがに恥ずかしい気が」

 普段でかけた時でも、下着売り場の前では極力見ないようにしてるのに、その中に入れと。当然他の女性も買い物に来ているわけで、そんなところに入ると周りからの目で死にたくなる。

「ほらほら、行くよ純平くん」

 そんな事お構い無しに、葵は俺の手を引いて下着売り場に入っていく。


 お願いだから、早く出てきてくれ。

 試着室に入った葵を待っている俺は、今にも泣き出しそうだった。

 そんな泣き出しそうな俺だったが、試着室から顔を出した葵を見て完全に思考が停止した。

 水着姿を見たことはあって、体型とかある程度ならわかっていたのだが、それでも完全に目を奪われた。そこには、大人びた黒の下着を付けた葵が居たのだ。

「どうかな純平くん、似合ってる?」

 あまりにも可愛くて言葉が出てこない。

「ねえ、純平くんってば。もしかして似合わない?」

 はっ!

「ごめん、あまりにも似合っていて言葉が出てこなかった」

 綺麗で細く伸びた脚、しっかり主張する胸、キュッと引き締まったお尻などもう可愛い!

「純平くんが気に入ってくれて良かった♡」

「天使が舞い降りたのかと思ったよ」

「そんな大げさだよ。じゃあこれ買うね。もし下着が見たくなったら見せてあげるよ」

 な、なんですと!?

 えっ、見せてくれるって?

「見せてくれるの?」

「だって、純平くんに喜んで欲しいから、この下着買うんだもん」

 ああ、マジで天使だったわ。

「でも、それ以上は危なくない日にね♡」

 なんだと、それ以上も良いのか!?

「そ、それ以上って?」

「もう、純平くんそんな事を女の子に言わせないでよ。さすがに恥ずかしいよ」

ま、まさかそんな事をしてもいいのか?

「じゃあ着替えるからちょっと待っててね 」

 再び葵は試着室に戻った。

 そして取り残された俺は、また女性から嫌な目で見られるハメになった。


 結局あの後、下着を三着ほど購入した。

 俺に見て欲しい、俺の好きなものを身につけていたい、こんなにも素晴らしい彼女は他にいないぞ。

「純平くん一つ聞いてもいいかな?」

「どうした?」

 突然の質問、いきなりどうしたのか?

「お姉ちゃんのこと、どう思ってたの?」

 厳しい質問が来たものだと思った。当時、俺は葵のお姉ちゃんである紅葉の事が好きだった。

 しかし、事故で俺は記憶を失い俺の中には葵しか居なくなった。

 紅葉は最近まで居なかった事になっていた。

 まだその事に罪悪感があるのか、葵はひたすら俺に優しくしてくれる。

「好きだった。って言うのかな?」

「やっぱり好きなんだね」

 悲しそうな顔をする葵に、俺ははっきりと言ってやった。

「当時はな。だけど、今は葵が好きだしこのまま二人で幸せになりたいと思う。だからさ、無理せずにたまには俺に怒ってもいいんだ。二人でさ、言いたいこと言って喧嘩して、でも仲直りして、そうやって過ごしたいんだ」

「ほんとに、純平くんは卑怯だよ」

「だから、二人で幸せになろう。」

 そして、葵の前でしゃがんだ。

「葵、俺と結婚してくれ」


皆さま、おはようございます。まっさんです。

お元気でしたか?私は完全に体調不良でしんどいです。

そんな時はエナジードリンクを飲んで頑張ろうと思いましたが、エナジードリンク飲むと余計に体調が悪くなりました。

これは、体が休みを欲しがっているのだなと。

動かない体を無理に動かそうとすると更に悪化しますのでご注意下さい。

そして、重大報告があります。

次回で葵ルートを最終回にしようかと思っております。

次は桃華ルートに入る予定です。

全国の妹好きの皆様に満足いただける内容にしたいなと思ってます。

それでは今回もお楽しみください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ