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寝ても天使?

 目覚めるとそこは雪国だった、じゃなくて何故か腕が葵の胸に。

「な、何この状況?」

 寝起きで頭がまだ混乱している。

「多分、寝てる間に葵が腕に抱きついてきたのかな?」

 葵が動く度に、そのお胸の感触が腕に伝わってなんてこった。

「かわいい寝顔だな」

 まだ眠っている葵を見ていて素直にかわいいと思った。

 ふと、携帯を見るとメールが入っていた。

 桃華からのメールだった。

「お兄ちゃん、葵お姉ちゃんとイチャイチャするのはいいけど、帰ってくるかこないかはしっかりと連絡してよね。晩御飯とかの準備もあるんだから。でも幸せそうだから、仕方ないから許してあげる。これからはちゃんと連絡してね」

 そう言えば、連絡無しに帰らなかったりしてたな。

 これは反抗期と思われるかもな。

 反抗期なんてとっくに終わっているのだが、さすがに桃華に心配かけるのはダメだよな、これからはしっかりと連絡しないと。

「う〜ん、あっ純平くんおはよー」

「おはよう」

 葵を起こしてしまったようだ。

 チュッ。

「あ、葵さん」

「えへへ〜、寝起きのキスだよ。純平くんえへへ」

これ、完全に寝ぼけてるよな?そうだよね?

 なんてかわいいんだ!

 ブブブブ!

 携帯が震えたので画面を見てみると、桃華からメールが届いたようだ。

「お兄ちゃんと葵お姉ちゃんが仲いいのは嬉しいけど、私を叔母さんにするのはもう少し待って欲しいかな」

 メールを見つめて、一言だけ。

「桃華さん半端ないっすね!」

 まず、まだキスまでしかしてないし、キスだけじゃ子供はできないし、それにエッチするのは小説の対象年齢的な問題でゲフンゲフン。

「えへへ、純平くん大好き〜。チュッ」

「んん、あ、葵さん?」

 完全に寝ぼけてらっしゃるよね?

 今日の重大発見、葵は寝ぼけても天使。


「朝はごめんね」

「もういいって、何回も言ってるじゃん」

「お兄ちゃん、まさか朝から欲情して葵お姉ちゃんに迫ったの?」

 朝の平和?な通学路。

 今日は久しぶりに桃華も誘い、三人で登校することにした。

「お兄ちゃん、メールでも言ったけど、私を叔母さんにするのはもう少し待ってよ」

「ちょっと待って、欲情してないからね?」

「えっ、純平くん私には女としての魅力無いのかな?」

「あの、いや、そうではなくて」

「やっぱりお兄ちゃん欲情したんじゃん」

「だから、してないって」

「ほら、やっぱり女としての魅力が・・・」

「だから、はい、すいません欲情いたしました」

「私に欲情してくれたんだ、嬉しい」

「お兄ちゃん、身体目当てはダメだよ!」

 なんだかこのまま言い続けても無駄な気がして、諦めて認めることにした。

 はっ!これが取り調べなのか!?

 犯罪は犯していないけどさ。

「やっぱりお兄ちゃん欲情してたんだ」

「でも、私に女としての魅力があるってことだよね?それなら私嬉しいな」

 葵は喜んでいるけど、そうじゃない人が隣に。

「でもねお姉ちゃん、お兄ちゃんを甘やかすとどこまでもやるから、甘やかしちゃダメだよ」

 酷い言われようだな。

「そうなの?でも、純平くんになら」

「ダメだよお姉ちゃん。この小説は全年齢対象なんだから、ここでやってしまったら公開できなくなるよ」

 だから、そういう事は言っちゃいけないんだよ桃華。

「で、でも、俺も葵も恋人なんだし少しぐらいなら」

「ダメなの!お兄ちゃんと葵お姉ちゃんがその、せ、せ、セ○クスなんて私恥ずかしくて顔見れないよ」

「待って待って、そこまでするとは言ってないけど」

 すると、隣から悲しそうな声で。

「純平くん、私には女としての魅力無いのかな?」

 今にも泣きそうな顔でたずねてきた。

「いやいやいや、葵は魅力的で今すぐにでも」

「お兄ちゃん、何言ってるの?」

「あー、ほんとに俺は何を言ってるんだ!」

 と叫んで近くの電信柱に頭をぶつけに行った。

「桃華ちゃん、ちょっと意地悪しすぎたかな?」

「そうだねお姉ちゃん。ちょっとお兄ちゃんをいじめすぎちゃったかも」

「そんな事より、早く学校行かないと遅刻しちゃうよ桃華ちゃん」

 時計を見るとギリギリの時間だった。

「お姉ちゃん、お兄ちゃんの事は任せましたよ」

「えっ、私なの?」

「恋人なんだから、お姉ちゃん頑張ってね」

 とりあえず純平くんを元に戻さないと。

 まだ電信柱に頭をぶつけている。

「純平くん、ごめんね。ちょっと意地悪しすぎちゃった。早く学校に行かないと遅刻しちゃうよ?」

 葵の言葉でやっと目が覚めた。

「あれ、俺はここで何をしてるんだ?」

「純平くん、ここでずっと頭をぶつけてたんだよ」

「なんだか、記憶が曖昧だな。って、もうこんな時間じゃん。早く学校に行かなきゃ」

「もう、お兄ちゃんしっかりしてよ。お兄ちゃんのせいで遅刻しちゃうよ」

「お、おう、ごめん。とりあえず二人とも急ぐぞ」

 俺は走り出した。

「純平くん、ちょっと待ってよー」

「お兄ちゃん早いよー」

 とりあえず遅刻回避しなくては、生活指導室に呼ばれると面倒だ。

 学校に到着した時、遅刻になる一分前だった。

 なんとか助かった。

皆さま、お元気でしょうか?まっさんです。

ほんとにお待たせいたしました。モブ俺の最新話更新です。

それにしても、もうすぐ梅雨でジメジメしてるので、部屋の本やらパソコンやらが調子悪くならないかと不安です。

今回の内容ですが、べ、別に妹を忘れてたわけじゃないんだからね!

って事で久しぶりに登場しております。

なんだか、二人の掛け合いで登場させる時がなくどうしようかと悩んでました。

そんなわけで、モブ俺最新話今回も楽しんでいって下さい。


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