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喫茶店の自宅感て凄いですよね

 お姉ちゃんのお墓参りに行った帰り。

 私と純平くんは、近くの喫茶店に立ち寄った。

「純平くん、今日はありがとうね。それと、ごめんね」

別に気まずさは無いのだけど、口数がとても減っていた。

「何だよいきなり?」

 純平くんはきょとんとしていた。

「だって私は純平くんがお姉ちゃんの事を覚えてないのをいい事に、純平くんが昔から私と純平くんの二人だけだと思わせて、純平くんを利用するような感じになっちゃったから。」

 葵はすごく申し訳なさそうに言った。

 今にも壊れそうな心で俺に真実を告げてくれた。

 だから俺も本気で話さなければ。

「俺は、お前が利用したとか絶対に思わない。俺は、もし紅葉が今生きていても絶対に葵を好きになっていた。俺を好きになってくれてありがとう。俺のために本気になってくれてありがとう。だから、自分を追い詰めないでくれ。俺は優しくて、周りの事を考えてくれる葵が大好きだ」

 そっと葵の両手を握って、ほんとの俺は俺の心を伝えた。

「純平くん...」

 もう一度しっかりと葵の目を見て言った。

「葵、俺を好きになってくれてありがとう。恋をさせてくれてありがとう。」

「じ、純平くん...」

 葵は涙を流し始めた。

 しかしそこには、先程までの壊れてしまいそうな葵ではなく、今まで抱えていたものが全部取れたような、そんな葵がいた。

 だから俺は、そっとだけどしっかりと葵を抱きしめた。


「兄ちゃん、これは俺からのサービスだ」

 そう言って喫茶店の店主らしき人がコーヒーを出してくれた。

「えっ、でもいいんですか?」

「気にすんなって、仲直りできたんだろ?そのお祝いだよ」

 現在、葵は泣き疲れたためか俺の膝枕でぐっすりと眠っている。

 それを見てコーヒーをサービスしてくれたのだろう。

「店を閉めるまでまだ時間はあるから、まあゆっくりしていってくれな」

 それを言うと、またカウンターの中に戻って行った。

「ありがとうございますマスター」

 その後葵は閉店ギリギリまで寝ていたので、さすがに店に悪いと思い、起こして店を出ることにした。


「ごめんね純平くん」

 これで何回目だろう?

 二人で帰っている時、葵がやたらと謝ってくる。

「何回も言ってるけど、ほんとに大丈夫だって」

 葵が起きた時、俺の足は見事に痺れて全然動けなかった。

 その事と、寝てしまった事を気にしているのか何回も謝ってくる。

「葵の寝顔可愛かったよ。それを見れたから俺は満足かな」

「私、変な顔してなかった?」

「まるで天使だったよ。俺だけの天使であり続けて欲しいな」

「私も、純平くん無しではもう生きていけないと思う」

 ほんとにバカップルだな。

 でもそんな事に幸せを感じられる。

「そうだ、純平くん」

「どうした?」

「エッチな事してないよね?」

「喫茶店でそんな事するわけないだろ」

 全く葵は何を聞くんだよ、めっちゃ我慢したよ。

 本当はキスしたり色々としたかったけど、寝てる人にするのはあまり好きではない。

「ほんとに?」

「ほんとだって」

 葵が笑った気がした。

「じゃあ、純平くん今日私の家に来ない?」

「えっ、いきなりどうした?」

 いきなりの誘いに困惑していると。

「私ね、純平くんの成分が不足してきたな〜って思って」

「成分って」

「純平くんどうする?私は来て欲しいけどな///」

 照れるなよ、可愛いだろ!

 まず、彼女に家に誘われて行かないやつなんて、男を辞めてしまえ。

「もちろん行かせてもらいますよ」

 葵の家への誘いだぞ、行くに決まってるじゃないか。

「それじゃ、早速私の家に行こう」

 葵も上機嫌である。

「その前に、家で着替えとか持ってきていいか?」

 俺も葵の成分が不足してきてたから、心の中でガッツポーズした。


「いらっしゃい、純平くん」

「おじゃまします」

 玄関で丁寧に靴を揃えて家の中に入っていく。

 何回目になっても、彼女の家に行くのは緊張してしまうものだな。

 リビングに案内された。

「純平くんはくつろいでいてね、その間に晩御飯を作るからね」

「葵の料理は美味しいからな、楽しみに待ってるよ」

 葵の料理はお世辞とか抜きにして、本当に美味しいから凄く楽しみだ。

 リビングでくつろぐこと数十分。

 葵がテーブルに料理を運んできてくれた。

「お待たせ純平くん。今日は麻婆豆腐を作ってみたよ」

 テーブルに並べられた二人分の麻婆豆腐。

 とても美味しそうな匂いだ。

「さあ、召し上がれ」

「それじゃ、いただきます」

 パクッと一口食べる。さすが葵の料理、辛さの中に甘みがあり、めちゃくちゃ美味しい。

「どうかな純平くん?美味しい?」

「めちゃくちゃ美味しいよ」

「ほんとに?よかった〜」

 夢中で食べてるとすぐに食べ終えてしまった。

「ごちそうさまでした」

「美味しくてよかった」

 食べ終えて少しゆっくりとしていると。

「純平くん、お風呂入る?」

 そこまで遅くない時間だけど、そろそろ入らせてもらいたいなと考えていた。

「そうだね、入らしてもらっていいかな?」

「もちろんだよ」

 カバンから着替えを取り出して、脱衣場に向かおうとすると。

「先に入って待っててね♡」

 ん??

 待っててと聞こえた気がするけど、気にすることなくお風呂に入らせてもらうことにした。

皆さまお元気でしょうか?まっさんです。

モブ俺の更新ですね。

何だか最近は一日が24時間では足りない気が・・・

あれもやって、これもやってで時間が早いです。

そんな時は、睡眠時間を削る。

そして、現在ほとんど寝ておりません。

睡眠時間削るのは良い案ではなさそうですので、皆さんは注意してください。

そんなわけで内容を少しだけ。

タイトルでもありますが、喫茶店てめちゃくちゃアットホームな感じですよね?

僕にも行きつけの喫茶店があるのですが、最近はそこでコーヒー飲みながら執筆しています。

マスターが優しいのです。

次は喫茶店に許可とってそこの店の名前をこの小説の喫茶店の名前にさせて頂きたいな。

皆さまいつも、感想、ご意見、評価、ブックマークありがとうございます。

それだけでとてもやる気が出ます。

それでは、今回も楽しんでいって下さい。

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