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勉強してない詐欺

 ついに今日はテストの日だ。

 昨日も葵と勉強していたのだが、結局二人でイチャイチャしてしまった。

 だって一問解いて正解するたびに、ご褒美のキスが来るものだから、集中できるわけもなく、結局キスしまくった果に添い寝で朝を迎えてしまった。

「おはよー純平」

「おう、勇気おはよう。最近お前とあまり話してなかった気がする」

「そりゃ、お前が何をするにも葵ちゃんと二人きりなんだから、邪魔できないだろ」

「ゆ、勇気が気遣いだと!明日で世界崩壊か?」

「お前な...」

 いつも気を使ってくれてたのかと思うと、やっぱりこいつはいいやつなんだなと思う。

「まあ、そんな事より、今日のテストはどうよ?」

「葵が教えてくれてたから、ほぼ完璧だぜ」

「呼んだ?」

 女子グループと話していた葵が、自分が呼ばれたと思ったのか、こちらにやってきた。

「呼んではないけど、葵の教えるのは完璧って話をしてたんだよ」

「私が凄いんじゃないよ。純平くんのやる気とセンスがあったから、教えられたんだよ」

「そんなことない。葵だから、葵が教えるのが上手いから、俺も頑張れたんだ」

「純平くん/////」

「お二人さん、お楽しみのところ申し訳ないが、周り見てみ」

 見渡すと、確実に殺意を抱いてる視線が四方八方からこちらに飛んできていた。

「まあまあ、仲良くて楽しそうだな」

「やっちまった感が溢れてきたぞ」

 チャイムが鳴り、テスト監督の先生が入ってきた。

 俺のテスト勉強の成果を見せる時が来た。


「なんだよ、こんなの解けるわけないだろ」

 一日目のテストが全て終わり、俺は悪態をついていた。

「まあ、仕方ないよ純平くん。これはさすがに厳しいよね」

 葵までもが厳しいと言った試験内容、まさかのテスト範囲外から応用問題が大量に...

 その結果、俺は全てあっていても7割ぐらいしか無いと思う。

「純平、試験どうだった?」

「この状態の俺に聞くか?」

「あー、そうなるよな。俺も無理だったわ」

 勇気は無理とか言いながらも、良い点を取る通称【勉強してない詐欺】をよくやる奴だから、こいつの無理は信用していない。

「純平くん、気にしないで明日の試験のために頑張ろう」

 葵だけが、俺の天使だ。

「葵、俺もうちょっと頑張るよ」

「そうだよ、純平くん頑張ろうね。頑張ったら今日もご褒美あげるよ」

「ほんとか!めっちゃやる気出てきた」

「もう、純平くんってば/////」

「また、このくだりで悪いが、お前ら周りの目を見ろよ」

 勇気の警告を受けて周りを見渡すと、お察しの良い皆様ならお分かりいただけますよね。

 殺意が四方八方から来ておりました。


「純平くん、今日のテストはもう忘れて、明日に向けて頑張ろうね」

 放課後の葵の部屋で、二人でテスト勉強をする事に。

「明日こそは良い点を取るからな、葵先生のためにも」

「先生だなんて大げさだよ。一緒に良い点を取ろうね」

 そして、今日も二人なわけだが、男の悲しい習性かご褒美のキスが欲しくなる。

「なあ葵、今日も頑張ったらご褒美くれる?」

「もちろんだよ。純平くんが頑張ってるのは一番知ってるからね。」

 これで、テスト勉強のやる気がマックスになった。

 そして勉強すること数時間。

「これでこの問題集は終わりだ」

「お疲れ様純平くん。ほぼ全問正解だよ、じゃあ休憩しようか?」

「ふぁー、疲れたな。」

 三時間もずっと問題集をやっていた。さすがに、集中力の限界だった。

「じゃあ、葵頑張ったご褒美欲しいな」

「もう、甘えん坊なんだから仕方ないな」

チュッ

 唇に柔らかい感触がして、優しい匂いが漂う。

「抱きしめていい?」

「純平くん、いちいち許可を取らなくても良いんだよ?私ももっと純平くんを感じたいから」

 休憩として一時間二人で抱き合ってキスした。

「純平くん、そろそろお腹空いてこない?」

 そう言われて時計を見ると、八時を過ぎていた。

「そうだな、腹ペコではないが、何か食べたいな」

「じゃあ、私の手料理を食べて欲しいな」

「葵の手料理か、きっと美味しいんだろう」

「任せて、最高に美味しい料理を作るから」

二人でリビングに向かった。

「葵のエプロン姿最高だな」

 男なら一度は夢見る、彼女のエプロン姿。

 全国の皆さん、俺の彼女のエプロン姿は最高に可愛いですよ。と自慢したくなる。

 そうこう待っていること数十分。

「おまたせ、出来たよ」

 そう言って葵が持ってきてくれたのは、オムライスだった。

 しかも、ケチャップでハートが書かれている。

「めっちゃ美味しそうだな」

「愛情大盛りだからいっぱい食べてね♡」

「それじゃ、早速いただきます」

 スプーンでオムライスを口に運ぶ。

「めちゃくちゃ美味しいじゃん」

「ほんとに?嬉しい」

 美味しすぎて、涙が出てきそうだった。

「純平くんアーン 」

 ここでそれをやるか、でも誰にも見られてないしいいかな。

「どう?美味しい?」

「もう最高」

「ほんとに?やった」

 葵にこれをやってもらえると、いつも美味しいが、それの数倍美味しく感じる。

 あまりにも美味しすぎて、すぐに完食してしまった。

 美味しい食事を終えたので、また勉強に戻ることにしよう。

皆さまお元気でしょうか?まっさんです。

ほんとに、ほんとに大変お待たせいたしました。

投稿ペースが落ちすぎていて、お読みいただいている皆様には申し訳なさでいっぱいです。

何を隠そう私は、もう少しで国家試験なのです。

国家試験前に小説を書いているのですが、勉強が捗らなく困っております。

いや、勉強に小説は関係ないですね。

ペースは当分上がりそうにないです。ほんとにすいません。

そして、もう一つの小説【そして僕は旅をすることになる】にて、純平と葵を出してみましたが、さすがあの二人ですね。

息ぴったりなモブ具合でしたよ。

さて、そろそろ今回の内容について少しだけ。

【勉強してない詐欺】これは重罪ですね。

経験上、ダメだったとか勉強してないからとか言った人が、悪い点数をとっているのを見た事が無いです。

ひどくないですか?ほんとに勉強してなくて酷い点数をとった私の前で、80点か酷いなとか言ってくるんですよ。

それでは、今回もお楽しみください。

私はその点数の半分だよ!!



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