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言の葉の家へようこそ ~言語オタクが異世界を満喫する話~  作者: 菖蒲月
第一章 【幼少期編】

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7.家族でリンクコーデ

 さて、本日は私のお披露目会があるので、朝から屋敷中が少し忙しない空気になっています。


 かくいう私もいつもより少し早めにメアリーに起こされて、家族と朝食を取った後はお披露目会のための身支度のためにメアリーと数名の侍女達にもみくちゃにされております・・・すでにグッタリ気味⤵


 光沢のある淡いピンク(パールピンクっていうみたい)の可愛らしいドレスに、髪はハーフアップにして軽く編み込んであり、編み込んだ髪には白い小さな花がたくさん飾られていて、とてもお洒落に仕上がっていると思う。


「メアリーもみんなも、とってもかわいくしてくれてありがとう♪きょうはおきゃくさまが、たくさんきて、たいへんだとおもうけど、あとでとくべつなおりょうりやおかしが、みんなにもでるから、たのしみにしていてね☆」


「マリーナ様、3歳のお披露目おめでとうございます。使用人一同お祝い申し上げます。我々にまで特別な料理やお菓子を振る舞っていただけるなんて、お心遣いに感謝致します。マリーナ様の大切なお披露目会が万事恙なく終えられるよう皆で尽力いたします。」


とメアリーが代表で述べたあと、他の侍女達も一糸乱れぬ礼をする。


 その様子をみて、我が家の使用人達はレベル高いわぁ~♪とニコニコしていると、さっきまでの完璧な使用人然としていた様子から一転して、メアリーや侍女達が「うちのお嬢様は天使だったのね・・・」「花の妖精に違いないわ!!」と謎な発言をしているのがとても面白い。


 私はお母様譲りのハニーゴールドの髪に、お父様と同じ新緑のような明るい黄緑の瞳をしているので、今回のパールピンクのドレスを着た自分を鏡で見た最初の感想が「桜餅みたいで美味しそう☆」だったのは、私の中身が残念OLである影響なのだろう。


 黄緑とピンクでの連想が桜餅って・・・でも、どうせ妖精なら『桜餅の妖精』が良いなと思ってしまう辺り、この先の淑女教育の先行きに不安を感じてしまう私です(泣


 桜餅の話はさておき(笑)、実は今回のお披露目会の衣装を決めるにあたって、少し我が儘を言ってみたの。


 今回の主役となる私のドレスを決めてから、皆の衣装を選ぶと聞いたので、私のドレスが決まった時に共布を家族全員の衣装の一部に取り入れて欲しいとお願いしてみた。


みんなとのお揃いなんて楽しそうだよね♪


家族は珍しい私の我が儘に一切の抵抗もなく快諾してくれましたが、通常は夫婦や婚約者同士などで共布を使用したり色味を合わせたりするリンクコーデを行うことはあっても、家族全員でというのは聞いたことが無いと言って最初は驚いていた。


採寸とデザインの提案に来た我が家お抱えのデザイナーに話したところ、最初はビックリしていたが何やらインスピレーションが湧いたのか、凄い勢いでデザイン画を書き始め、あっという間に全員分のデザインを仕上げてしまった。


「デザインにどこか類似性を保たせつつも、それぞれの個性が生きるデザインなんて燃えますわぁ~♪全身全霊で取り組ませていただきますわ!!」とメラメラしながら帰って行ったのは懐かしい思い出だ(笑)


 結果、お父様はベスト、お母様はドレスの一部、ギル兄様とヴォルフ兄様はデザイン違いのシャツ、お祖父様はクラバットに共布が採用され、デザイン画を見せて貰ったらとっても素敵だったので、実際に着ているみんなを見るのをとっても楽しみにしていたのです♪


 身支度が終わってメアリーの先導で2階の自室から、お客様のお出迎えをするためにエントランスホールで待っている家族に合流するために移動をする。


 我が家は、国内唯一の貿易港を有するため、屋敷も一般的な伯爵家の物より大きいらしい。

3歳児の足ではエントランスホールにたどり着くのも一苦労である・・・


迎賓館のような役割も持つため、船で訪れた外国の要人を歓迎することも多く、おもてなしが出来るように大小のパーティーホールや、宿泊用の部屋数も多いので管理がとても大変そうだなぁと思うのは貴族らしくない感覚なのかもしれない。


 そんな領主邸は小高い丘の上に建ち、真ん中の本館部分に左翼棟と右翼棟が翼を広げたように繋がる全体の形状から「メーヴェ(かもめっていう意味らしい)」と呼ばれて親しまれている。


 本館のエントランスホールはお客様をお迎えする場所なので、一際丁寧な清掃と素晴らしい装飾が施された我が家の顔なのです。


 正面にある大階段を上がると正面の壁には我が屋敷から見渡せる領都『アンカー』を一望する大きな風景画があり、そこから左右の上階への階段を登るとそれぞれ左翼棟と右翼棟への通路に出る。


 家族や親しい者のみが使用する左翼棟からエントランスホールに繋がる階段を降りていくと、エントランスホールにはすでに他の家族が勢揃いしていた。


お~☆デザイン画で見たときも素敵だったけど、みんな凄く似合ってる~♪

みんなそれぞれの個性に合わせたデザインなのに共布で統一感が出てて、とっても良い感じ!


「うわぁ~!!!みんなとってもすてき☆」


早く近くで見たくてテンション高く急いで階段を降りようとすると、


「「マリーナ、急いで降りたら危ないよ(ぞ)。」」

とギル兄様とヴォルフ兄様が階段の途中まで迎えに来てくれた。


「マリーナはいつも可愛いけど、今日は天使のように可愛いですね♪」


「うんうん、妖精みたいだ!凄く可愛いぞ!!」


「ギルにいさまも、ヴォルフにいさまも、マリーナとおそろいのシャツがとってもにあってる☆」


「「ありがとう☆マリーナとお揃いだから嬉しいよ(ぞ)♪」」


 いや、うん・・・さっきのメアリー達と似た反応なのは面白いけど、相変わらずのシスコンフィルター全開のお兄様達だわ~。

私もお兄様達に負けないブラコンだと自負してるけど!


 そこからは危ないからとギル兄様に優しく抱っこされて、お父様とお母様・お祖父様の居る場所まで移動しました。


「お~マリーナ、愛らしいのう♪なんと、我が孫は天使じゃったか。」


「「うんうん、天使だったん(です・だ)」」


「マリーナ、とっても可愛いね。我が妻レーナは女神だから、マリーナは女神が生み出したと云われる妖精なんだね!」


「「うんうん、妖精なん(です・だ)!」」


 うん、分かってた。分かってたけど、孫ばか・親ばかも酷かった~。

そしてお兄様達・・・変な合いの手入れてるし・・・。

なんで、みんな天使と妖精に認定してくるのかしら・・・お母様が女神なのは認めるけど!


 貴族の子供だし、親兄弟を見てもある程度の可愛さはあると思うけど、使用人のみんなも可愛い&美形な人が多いから、この世界ではそこそこ位なんじゃないかと思うんだけどな。


 まぁ、使用人達も含めて身内フィルターが掛かってる&子供特有の可愛さってことで、あまり過信はしないようにしておこーっと。


「ほらほらみんな、もうすぐお客様がお見えになりますよ。ギルもマリーナを抱っこしていたいのは分かるけど下ろしてちょうだい。」


 さすがお母様!お母様の一言で使用人はピシッと壁際に整列し、お父様やお祖父様、お兄様達のお顔も引き締まったみたい。

ギル兄様も渋々私を下ろしてくれました。


すかさず、メアリーがスッと寄ってきてドレスの乱れをササッと直して、またスッと使用人の列に一瞬で戻る様子に「え?忍者??」とちょっとビックリしたが、他の家族は驚いていないのでこれが普通なのかな?と首を捻っていると


「マリーナ、3歳のお披露目おめでとう。ドレスも似合っていて、とっっっても可愛いわ♪さすが、我が家のお姫様ね☆」


「「「「うんうん、お姫様 (だね・じゃ・です・だぞ)」」」」


 いやいや、お姫様は本物が居るんだから喩えとしても不味いでしょうよ(汗

お母様もしっかり親ばかでした。


 てか、変な合いの手が増えてるし・・・お兄様達だけじゃなく、お父様とお祖父様、使用人の皆も頷いてる。


 みんな私に甘すぎるのよねぇ・・・前世の記憶が無かったら、調子に乗りまくりの我が儘娘になってたかもしれないと思うと複雑な気持ちになる。


 でも、家族に愛されている事は凄く嬉しいので、私もその分みんなに愛情と感謝をしっかり伝えていかなくちゃね!!


 と、決意も新たに気合いを入れていると、外でお客様の馬車を出迎えるために控えている筆頭家令のハインツより、お客様の馬車が門を通過したとの知らせが入り、空気が一気に家族モードから貴族モードに切り替わった。


 さて、私も今日からは貴族の一員として見られるようになるし頑張りますか!


最後まで読んでいただきありがとうございます(ღ˘⌣˘ღ)

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