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言の葉の家へようこそ ~言語オタクが異世界を満喫する話~  作者: 菖蒲月
第一章 【幼少期編】

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5.パッシブスキル???


「おとうさま、かみさまにごあいさつできました!」


「お疲れ様、マリーナ。ちゃんとご挨拶出来て偉かったね。ヘルマン殿も儀式の付き添いをありがとうございました。」


 ソファにお父様並んで座り、神様に無事にご報告出来たことをお父様に報告すると、お父様は優しく頭を撫でてくれてご満悦な私♪(中身25歳だろ?何のことでしょう。私は3歳ですが何か?)


 お父様は私の頭を撫でながら、向かいのソファに座ったヘルマン神殿長と『神の最初の試練』から儀式の間での様子について話していた。


「なるほど、マリーナはギフトを授かったのですね。」


「その通り、まだギフトの詳細は確認しておらんが、通常のギフトとは少し違う所があるかもしれん。」


「通常とは違う所?どうしてそう思われるのでしょうか?」


「うむ、ギフトを授かる者特有の光が珠から溢れたところまではいつも通りだったのじゃが、その後にマリーナ嬢が珠に手を合わせて祈りを捧げた時に、もう一度珠が光ったのじゃ。そのようなことはこれまでの儀式では無かったので、マリーナ嬢の祈りに答える形で神から何らかの恩寵があったのやもしれぬと思うのじゃよ。詳しくはマリーナ嬢に聞いてみなければ分からんがのう。」


「なるほど、そんなことが・・・」


 およ?私の祈り?・・・って最後に『神様、素敵なスキルをありがとうございます☆』って感謝の気持ちで手を合わせた時の事かな?


「マリーナ嬢、どんなギフトを頂いたのか教えてくれるかの。ギフトについて考えると使い方やどんな効果があるのか自然と理解出来るはずじゃ。」


 そう言われて、『言語理解(人・亜人種)』について詳しく知りたいと考えてみると、ゲームで言うステータス画面のような物が脳裏に浮かんだ。


 *************************************************

『言語理解(人・亜人種)』 <パッシブスキル>

 人・亜人種の全言語が理解でき、読み・書きが出来る。

 ※本人の意思でスキルをオフにする事が可能

 本人が意識的にオフを解除するか、寝るとオフは解除される。

 **************************************************


 表示された内容をそのままお父様とヘルマン神殿長に伝えると、詳細を記録に残すために同じ部屋にいた神官達も含めてみんなが驚いた顔をした。


 あれ?なんかダメな感じ?ゲームはほとんどやったことが無いのでスキルとか良く分からないんだよねぇ。


「なるほど・・・マリーナ嬢、神様から賜るスキルは多種多様じゃ。『神の最初の試練』で読み取った内面から、その者に相応しいスキルが与えられると言われておる。そして、スキルにはアクティブスキルとパッシブスキルがあり、アクティブスキルは自分の意思で使用するスキルで、一定時間の経過で自動的にオフになるかその前に意識的にオフにする、通常時は発動していないスキル。一方のパッシブスキルは常時発動型のスキルでオン・オフの概念はなく、常に発動しているスキルなのじゃよ。」


「マリーナのお祖父様の『身体強化』はアクティブスキルなんだよ。」


 あー、なるほど・・・パッシブスキルなのに自分でオフ可能な所にビックリしてたのか!


オフだけなのは、基本が常時発動(常にオン状態)のスキルだからかな?


必要な時だけオフにしてね~って意味だよね。


しかも、オフにして解除し忘れても寝たらオフが解除になるなんて、夢中になると色々と忘れがちな私の性格をちゃんと理解してくれているなぁ~流石神様~♪と一人でニマニマしてしまった。


ところで、皆がこんなに驚くってことはこれは何かマズイのかな?


「わたしのスキルはパッシブスキルだけどオフにできるって、それはダメなの?」


「いやいや、ダメなんかじゃないぞ!神様から賜ったスキルじゃ、何か意味があるのじゃろう。恐らく最初は通常のパッシブスキルだったのが、マリーナ嬢の祈りで神様がオフの機能を足したのではないかと思うのじゃが・・・マリーナ嬢よ、最後に何を祈ったのか教えてくれるじゃろうか。」


 うーん・・・『神様、素敵なスキルをありがとうございます☆』ってお礼を言っただけなんだけど・・・


 あれ、でもその前に『その土地の人とコミュニケーション取りながら言語を覚えるのも好きだから、スキルで初めから分かっちゃうのも少し味気ない気がするなぁ・・・』とか考えてた気がする。


・・・ということを簡単にヘルマン神殿長に説明すると、大人達の表情がどんどん引きつっていく。


「え?神様からスキル貰って味気ないって」・・・など神官達のつぶやきが聞こえるが、知ーらないっと。


「うーむ、マリーナ嬢は神様に相当気に入られている様子ですな。これまでに『言語理解』のスキルを与えられた者の記録では、上位互換となる『全言語理解』や範囲限定の『言語理解(動物)』『言語理解(魔物)』など、どれも常時発動のパッシブスキルだったのじゃ。マリーナ嬢のスキルは自分で学びたいという気持ちを汲んで下さった結果なのじゃろう。」


 ほほー、『言語理解(動物)』『言語理解(魔物)』なんてあるんだ。


鳴き声も言語理解に入ってるのは面白いね。しかも動物と魔物は別枠なのも不思議。


それにしても、何気なく考えた事をスキルに反映してくれるなんて、神様は優しいなぁ♪


「はい、たくさんのひととおはなしするのがとってもたのしみです♪」


「初めての事例ではあるが、神様はちゃんと見ておられるという事を我々に示してくれた良い出来事でもあるの。伯爵様、マリーナ嬢、素晴らしい儀式に立ち会わせてくれてありがとう。」


「こちらこそ、神殿長殿に立ち会って頂いて感謝致します。神様がマリーナを見ていてくださっていると分かり、親としてこんなに嬉しい事はありません。本日お持ちした供物の他に、後日改めてお礼の品を納めさせて頂きます。」


 おぉ、さすがお父様。神様へのお礼の品なら私も一緒に選んだものも入れて貰おう!


「わたしもかみさまへのおくりものをえらびます!ヘルマンさま、かみさまにとどけてくれますか?」


「もちろんですとも!神様も大変喜ばれることでしょう。」


 何にしようかな~とウキウキ考えている様子を、お父様や神殿長を初め、神官達までもが微笑ましげに見守っていた事には全く気付いていなかった。


最後まで読んでいただきありがとうございます(ღ˘⌣˘ღ)

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