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言の葉の家へようこそ ~言語オタクが異世界を満喫する話~  作者: 菖蒲月
第一章 【幼少期編】

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3.貴族令嬢でしたよワタクシ

主人公が幼いことを表現するために、主人公の発言を全て「ひらがな」で表記しています。長い台詞などは読みづらいことを考慮し、本来は区切らない部分にも句読点をいれて細かく文章を区切っています。主人公が成長するまで、どうかお付き合い下さいませ。

 新しい言語や文化に触れることが出来て、テンション高く毎日を過ごしていたら、早いもので3歳になりました。


では、改めまして自己紹介を致しましょう。


 私は、マリーナ・フォン・バイエルン、3歳。

メーア王国バイエルン伯爵家の長女。

お母様譲りのハニーゴールドの髪に、お父様と同じ新緑のような明るい黄緑の瞳の美幼女です♪


 家族は、バイエルン伯爵である父のライナー・フォン・バイエルン、33歳。

キャラメルブラウンの髪に、新緑の瞳の細マッチョイケメン。剣の腕は程々、頭が切れる優しい笑顔の策略家。


 バイエルン伯爵夫人である母のレーナ・フォン・バイエルン、31歳。

ハニーゴールドのふわふわの髪に、アメジストのような紫の瞳の美女。


 長兄のギルベルト・フォン・バイエルン、10歳。

お父様と同じキャラメルブラウンの髪に新緑の瞳の知的美少年。


 次兄のヴォルフラム・フォン・バイエルン、7歳。

お母様と同じハニーゴールドの髪に紫の瞳の運動神経抜群な美少年。


 前バイエルン伯爵である祖父のヴェルナー・フォン・バイエルン、55歳。

キャラメルブラウンの髪にエメラルドのような鮮やかな緑の瞳のガチマッチョ強面イケメン。

見た目海賊の頭領みたいな肉体派。


 そう、驚いたことに伯爵令嬢でしたよワタクシ。


男の子2人の後の末っ子長女のせいか、家族みんなの溺愛を一心に受けてスクスクと育っております。


でも、そろそろ貴族としての勉強が本格的に始まりそうで、前世はしがない庶民の私がやっていけるのか心配な今日この頃⤵


 言葉を覚えて、おしゃべりが出来るようになってから今日まで、子供特有の好奇心を存分に生かし、合う人全員に「ナゼナニ」攻撃を仕掛けて情報収集をした結果。


 どうやら我が伯爵家は海に面した港を有する領土を治めており、他国との貿易によって財を為している貴族家らしい。


 屋敷は小高い丘の上に建っており、私の部屋のベランダからも国内唯一の貿易港を有する領都「アンカー」が一望出来る。


 私はベランダから大きな貿易船が行き交う港の様子を眺めるのが大好きだ。


 前世での仕事も海外の取引先とやりとりをする事が多かったので、今世ではどんな国の言葉や文化に出会えるのかとワクワクが止まらない。


 ◇◇◇


 この国では、貴族の子供は3歳までは外に出さず、3歳に神殿で受ける洗礼の儀の後にお披露目を行って、やっと外の世界に触れることが出来るようになる。


 ちなみに3歳の洗礼の儀式は、平民・貴族関係なく全員が神殿で受けるそうです。


 そしてついに、先日3歳を迎えた私の洗礼の儀のために、お父様と馬車で神殿に向かうことになった。


 お父様はライナー・フォン・バイエルン伯爵で、新緑の瞳の細マッチョイケメン。


 とても子煩悩で家族を大事にしてくれるけど、普段は国内唯一の貿易港を持つ伯爵として忙しく、ゆっくりお話出来る日はあまり多くはないので、今日はお父様とたくさん一緒に居られて嬉しいな♪


「マリーナ、緊張しているかい?」


「おとうさま、はじめてのおそとだから、すこしだけきんちょうするわ。しんでんではどんなことをするの?」


「名前を呼ばれたら神官と一緒に特別な部屋に入って、綺麗な珠に優しく触れるんだ。難しいことは何もないから安心して。」


んん?神官と一緒にって事はお父様は一緒じゃ無いのかな?


しかも珠に触れるってなんだろう?難しくは無いけどよく分からないなぁ。


「おとうさまはいっしょじゃないの?なぜ、たまにふれるの?」


「神様への報告は本人しか出来ないから、報告をするための特別な部屋にはマリーナと、神様に仕えている神官しか入れないんだよ。そして珠に触れるのは神様に3歳になりましたっていう報告をするためなんだよ。」


へー。珠に触れる事で神様に報告が出来るなんてファンタジーだなぁ。


「そうなのね。ちょっとこわいけどがんばってみる!かみさまへほうこくしたらおわりなの?」


「珠に触れたら少しだけ珠が光るから、報告はそれでおわりだよ。でも、たまに神様からギフトという贈り物を貰う子が居るから、マリーナが贈り物を貰ったら神官から少しお話があるかもしれないな。」


ギフト?神様から貰うって事はゲームとかで言うスキルみたいなものかな?


今のところ転生者チート的な能力は無さそうだから、何か能力が貰えたら嬉しいなぁ♪


でも、誰かが能力的な力を使っているのは見たことないしなぁ。珍しい事なのかな?


「おとうさまはおくりものをもらったの?」


「私は残念だが貰えなかったけど、我が家では私の父、マリーナのお祖父様が『身体強化』というギフトを神様から頂いたんだよ。自身の身体能力を強化する事が出来るギフトだよ。」


おー!身体強化!!


だからお祖父様はとっっっても強そうなお身体をしているのね。


お顔立ちは整っているのだけど、大柄で筋肉質な上に、これまでの戦いで付いた傷があるものだから、初めてお祖父様にお会いした時は海賊の頭領かと思ったのを思い出してしまい、お祖父様にぴったりのギフトだと苦笑いが漏れた。


「わぁ~、おじいさまにぴったりのギフトね。ギフトをもっているひとはすくないの?」


「そうだね。大体1万人に1人と言われているね。我が領都アンカーは人口が約2万人程で、お祖父様を含めて3人のギフト持ちがいるから、比較的多い方なんだよ。有用なギフト持ちは王城や王都で働いていることが多いから、地方都市に3人も居るのは珍しいかもね。」


あー、やっぱり能力持ちはお城に取られちゃうのか。お給料も良いだろうし仕方ないのか。


でも、お祖父様の他に2人も居るのかぁ。どんなギフトを持ってるんだろう。


「おじいさまいがいのふたりはどんなギフトなの?」


「1人は『海の愛し子』というギフトで、船で海に出れば必ず凪いで安全に航行でき、漁をすれば大漁という素晴らしいギフトだよ。でもその代わり海以外の水辺(川や湖)とは相性が悪いのか、溺れてしまったりするらしい。王城の周辺には海は無いし、役に立たないと雇って貰えなかったと聞いたので、是非にと我が領に来て貰ったんだ。普段は漁をしながら、有事の際にはお祖父様や私が乗る船の操舵手をしてもらっているよ。」


えー、海限定のギフト!?川や湖とは相性悪いなんて不思議すぎる・・・


でも海に面した我が領では大活躍間違い無しのギフトだよね。


この方が居ればお祖父様やお父様が乗る船は安全なのだもの。


すかさずスカウトしてくるなんて流石お父様だわ♪


「うみにあいされているなんてすてきね♪」


「そうだね。彼は自分のギフトを活かしてとてもイキイキと仕事をしているよ。」


「もうひとりはどんなギフトなの?」


「もう1人は『鑑定』というギフトを持っている。彼の鑑定は植物(野菜・果物・穀物・草花など)に限定されたもので、現在王城には鑑定の上位互換である『完全鑑定』のギフト持ちがおり、植物やそれ以外の限定鑑定持ちも数人居るため、採用して貰えなかったようだ。彼には船で外国から運ばれてきた植物を鑑定して貰っていて、害になるものを持ち込ませないための検査に貢献してくれているよ。彼の鑑定ではどんな栄養があるのかや、効果的な食べ方、使い方なども分かるから初めての植物は必ず彼が鑑定を行うことになっているんだ。」


おぉー!限定的とはいえファンタジーでは定番の『鑑定』!!


しかも外国から入ってくる植物を鑑定してくれているなんて素晴らしい!


見慣れない植物の場合、見ただけは味や用途が分からない事も多い。


持って来た商人が全ての効果・効能を知っているかも分からないし、嘘の情報を教える可能性もあるものね。


 自分たちで確認出来るのは安全上とても助かるし、あそこの国はしっかりした検査をしていると思われることで、変なものを持ってくること自体を抑制出来るようになると思うもの。


「わぁ、そのひとのおかげでみんなが、おいしくあんぜんにたべものをたべられるのね。すごいわ♪」


「そうだね。皆のためにとっても頑張ってくれているよ。我が領にいるギフト持ちのように効果範囲が限定的なギフトや、その上位互換となるギフトなど様々なギフトがあるけど、王城や王都に近い都市では、限定的なギフトを軽視するような考えもあるんだ。どんなギフトも神様がくださった贈り物であることに違いは無く、ちゃんと適材適所で採用すれば凄い活躍をみせてくれるのにね。」


 ほんと王城や王都(今後はまとめて中央と呼ぼう)の人達は適材適所だって事を分かってないなぁ~。


 でも、そのお陰で我が領に来てくれたと思えばいいかな。


 今後もお父様には中央で除け者にされているギフト持ちを、どんどん我が領に引き抜いて貰わなくちゃ♪


「おとうさま、いじめられているギフトもちのひとがいたら、たすけてあげてね!」


「もちろん、任せておきなさい!我が領から王城に勤めに上がっている者たちからも情報は入るから、必要があればすぐにこちらに引き抜くように準備しているよ。」


 ふふふ。流石お父様♪


 今後、どんなギフト持ちと出会えるのか楽しみだわ。


最後まで読んでいただきありがとうございます(ღ˘⌣˘ღ)

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