表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
言の葉の家へようこそ ~言語オタクが異世界を満喫する話~  作者: 菖蒲月
第一章 【幼少期編】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/24

20.プレゼンをします!

主人公の自国語は「」、は外国語は<>で表記しています。

 今日は、プレゼンをします!!


 メインで話すのはギル兄様ですが、内容はみんなで考えたので、どこまで取り入れて貰えるかはこのプレゼンに掛かっているのです。


 いや~、前世でも社会人時代に他国の方相手に、担当営業の人と一緒にメールやTV電話などで交渉したのを思い出しますね。


 今日は、パーティーの翌日ということで、滞在中の2家も含めて、我が家も午前中は予定を入れていないとのこと。

朝食後、時間を取って貰えることになったので、親しい方をおもてなしするための応接室でプレゼンをする事になりました。



◇◇◇



 はい、やってきました応接室。

朝ご飯もしっかり食べて、エネルギーはバッチリ補給済ですよ~♪


<皆様、お時間を取って頂いてありがとうございます。本日のプレゼンをメインで進行致します、バイエルン伯爵家嫡男のギルベルトです。なお、本日のプレゼンについては、発案者の一人であるカルロにも分かるようにムリーノ王国語で進めさせて頂きたいと思いますが如何でしょうか。>


<問題ないよ。>


 代表してライナー父様が返事をしてくれたが、各家の当主を始め、みなさま笑顔で頷いて下さった。

特に、カルロの両親であるフェレーリ侯爵夫妻は、カルロへの配慮をありがとうと嬉しそうだ。


<では、早速ですが始めたいと思います。まず、このプロジェクト案が生まれた経緯と、実際に運用するに当たって現状で考えられる内容を挙げてみました。昨夜の内に、各家に一部ずつ資料をお渡ししておりますが、ご不明な点などありますでしょうか。>



*********************【資料の内容】************************


『言の葉の家』プロジェクト!


■最初はメーア王国語とムリーノ王国語のみ。


 簡単な挨拶や単語、数字、計算などを孤児院の子と、寡婦/寡夫(自分の子供と一緒に参加も可)に覚えて貰う。


 一定の言語・計算を習得後、テストに合格した人は有資格者と認定の上で『言の葉の家』に登録され、就業可能となる。


 最初はコミュニケーション可能な最低限のラインのみだが、段階的に中~高ランクの習得者向けのテストも用意し、より高難度で高収入の依頼が受けられるようにする。


 更に必要に応じて、他の言語へも対応を拡大する予定。

(低ランクの資格を複数言語で取得し、お手伝いを多数熟すのもありだし、1つの言語を極めて、より高難度で高収入の依頼を受けるのもありだよね)


■最初の内は、大人1人と子供1人のセットで動いて貰って様子をみる。


■ムリーノ王国語で書かれたカードを用意する。


 カードの内容はチェック式。


 「お使いを頼みたい」「医者を呼んで欲しい」「通訳と案内をお願いしたい」「その他」など、

 希望する内容にチェックを入れて、『言の葉の家』の受付に渡すと、依頼内容に応じて対応可能な資格者がより具体的に話を聞く。その場で、掛かる費用を伝え、納得出来れば依頼受領となる。


 依頼完了後は、内容に問題が無ければカードに依頼完了のサインを貰い、終了。



■運用の費用は要相談。


**************************************************************



<では、アイヒベルク家から一ついいかな。>


 他の2家の当主達がどうぞと促す。


<もちろんです、どうぞ。>


<この案では、最初はメーア王国後とムリーノ王国語のみとなっている。だが、我が領地は陸続きの隣国であるアズリア王国と国境を接している。今回のプロジェクトに当家が参加するに当たって、ムリーノ王国語は我が領地で必要とされる機会がほとんど無いと思われるが、それはどう対応するのかな。>


 そうなのよね~。ムリーノ王国は同じ大陸内の国とはいえ、メーア王国とは真逆の位置にあって、間にはいくつもの国や山を越えなくてはならず、現状では船での交易一択なのだ。

更に、現時点での我が国との交易窓口はバイエルン領のみなので、他の領でムリーノ王国語を習得する必要がないのだ。

まあ、でもその点は、昨日の時点でエル従兄様やフラン従姉様からも聞かれたのでもちろん想定内。

解決策は、ギル兄様やパオロ様とも相談済なのでバッチリよ!


 アイヒベルクの領地と接している国は、北大陸最東端の国でアズリア王国。

広く海に面しており、長く王政が安定している平和な国で、海洋国家として古く歴史を持つ国でもある。

我が国とは長く友好国のため、海産物や塩、船による東の諸島郡からの交易品などは、アズリア王国から陸路で入ってくる事も多いみたい。


 アズリア王国も我が国も、縦長の国なので、アイヒベルク領だけではなく他の領地とも接しているが、アイヒベルク領は王都や中央への通過点となっているため、取引量が他の領と比較しても断トツに多いのだとか。


<まず、資料の内容については、当初バイエルンとフェレーリ両家での運用時のモデルケースとして提示した内容になります。これをアイヒベルク家にそのまま適用することは出来ませんが、応用はいくらでも可能です。アイヒベルク家での運用時には、フェレーリ王国語ではなく、アズリア王国語に置き換えてご理解いただければ問題無いかと思います。>


<なるほど、確かにその方が理にかなっているね。>


<はい、実際に言語を習得する孤児や寡婦達も、身近で使う機会のある言語の方が実践形式で覚えられるので、習得スピードにも違いが出てくると思われます。>


確かに、とみんな納得を示してくれた。


<ありがとう、よく分かったよ。とても面白い試みだと思うし、是非我が家も参加させて欲しい。>


<こちらこそ、ありがとうございます!違った言語での運用は今後、取り扱う言語を増やす際の参考にもなりますし、参加して貰えると嬉しいです。>


 やった!!ヴォルフ兄様とパオロ様とイエ~イ!とハイタッチで喜びを分かちあって、カルロにもイエ~イとそのままのノリでハイタッチを促すと、少しぎこちなくも恥ずかしそうにハイタッチしてくれました(やだ、可愛い♪)


 アイヒベルク侯爵家も参加となると、違う言語でのモデルケースが出来るし楽しみだな~♪

アズリア王国語ってどんな感じなのかな~。ワクワク♪♪

(ちなみに、メーア王国語はドイツ語っぽくて、ムリーノ王国語はイタリア語っぽい感じです。)



 子供達が喜ぶのを微笑ましく大人達は見守っていたが、ひとしきり落ち着いた頃を見計らってライナー父様が話しだした。


<さて、ではここからは実際の運用について、話を詰めていこうと思う。昨夜のうちに3家の当主で話し合ったのだが、かなりしっかりとしたビジョンが出来ているようなので、このまま発案者の君たちが主導してプロジェクトを進めて貰おうと思っている。バイエルン家からは代表としてギルベルト、補佐としてヴォルフラムとマリーナになる。>


<フェレーリ家からは代表としてパオロ、補佐としてカルロだ。>


<アイヒベルク家からは代表としてエルンスト、補佐としてフランツィスカだよ。>


 おぉ~!今回は流石に子供達は企画だけで、実際に動くのは大人達だけになると思っていたから、任せて貰えるなんて太っ腹~♪


<全体の統括は発案から携わっているギルベルトとしようと思うがどうだろうか。>


<<<<<<<<< 異議無し! >>>>>>>>>


 3家の大人達全員の承認をもって、ギル兄様が統括となって『言の葉の家プロジェクト』が始動する事になりました!



<もちろん、最終的な確認や承認、何かあった際の責任は大人達が請け負う。様々な立場の者と関わることが、次期当主や補佐としての良い経験になるだろう。失敗を恐れずに挑戦して見て欲しい。どのような結果となるのか報告を楽しみにしているよ。>


 うふふ~♪スキルを使わない言語の習得[スキルのオフ]の練習もしたかったから、プロジェクトが始動したら、私も孤児院の子達の勉強にコッソリと紛れちゃおうと思ってたけど、ガッツリ関われるなら手間が省けて、良かった良かった♪


 どんな言語や文化に出会えるのかワクワクが止まりませんな~♪

(嬉しすぎて本人は謎の小躍りをしていることに気付いていないが、周りは敢えて指摘せずに、可愛いな~と微笑ましげに見守っていたのだった[笑])



◇◇◇



 一旦、小休憩を挟んで、具体的にどのように動いていくのかを話し合うことになった。


 アイヒベルク家とフェレーリ家が我が家に滞在する1週間で、子供達は大人とは完全に別行動となる。まずはバイエルン領の領都アンカーの孤児院をモデルケースとして、具体的な運用までの流れをマニュアル化する。


 あとは、他の2家それぞれが自分の領地に戻った後で、孤児院を選定し、マニュアルに沿って準備を進めることになる。

定期的に情報交換が必要となるため、4ヶ月に一度のペースで我が家に集まって、問題点などを改善していく流れとなった。


 ここまで決まった時点でお昼になったので、昼食を済ませたら早速アンカーの孤児院に向かって、院長への説明と協力のお願いと、時間があれば港に行って、港で働く人や、フェレーリ家の船の下級船員などから、どんな困り事があるか聴取もしたいと思っている。


 全員が揃っていられるのが1週間しかないため、かなりのハードスケジュールになりそう・・・。

こちらでゆっくり出来ると思っていたエル従兄様とフラン従姉様は苦笑いである。


 うん、私はお昼寝を挟みつつの行動になりそう・・・くそぅ、3歳児の体力の無さが恨めしい⤵


 とりあえず、腹が減っては戦はできぬと言いますし、美味しい昼食を食べに行きましょうか♪


最後まで読んでいただきありがとうございます(ღ˘⌣˘ღ)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ