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言の葉の家へようこそ ~言語オタクが異世界を満喫する話~  作者: 菖蒲月
第一章 【幼少期編】

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16/30

15.アイヒベルク侯爵家にご挨拶

 はい、お昼寝をしてスッキリ爽快、元気いっぱいのマリーナです!


 起きたのとほぼ同時に部屋にやってきたお兄様達に、何故起きるタイミングが分かったのか・・・とちょっとビビりつつ、ギル兄様からお昼寝中にお父様お母様とお話した内容を教えて貰った。


 お父様もお母様も興味を持ってくれたみたいで良かった~♪

なるほど確かにお母様のご実家のアイヒベルク侯爵家も隣国と陸続きで国境を接しているから、同じような悩みはあるのかもしれないね。

陸続きの国はわざわざ船で来たりしないから、バイエルン領で出会える言語とは違う言語や文化との出会いがあるかもしれないし、ワクワクが止まらない~♪♪


 なんて、ウキウキの気分で晩餐用のドレスにお着替えをします。



◇◇◇



 さて、お着替えも済んで一頻りお兄様達からの賛辞の嵐を乗り切り・・・スッキリ起きたはずなのに、若干の疲れを感じておりますが、晩餐まで後一時間ほどあるとのこと(今日はお披露目パーティーがあったので晩餐が少し遅めの時間設定になってるみたい)で、ギル兄様からの提案でお母様のご実家であるアイヒベルク侯爵家の方々に、ちゃんとご挨拶に行こうという事になりました。


 お披露目パーティーでもご挨拶はしたし、プレゼントも貰ったんだけど、他にも招待のお客様がいたので従兄姉達とはゆっくり話をする時間が無かったのよね。


 前侯爵夫妻であるお祖父様とお祖母様は、年に一回はお兄様や私の誕生日に合わせて来て下さっていたので何度かお目に掛かっているけど、現侯爵夫妻と従兄姉達とは本日が初顔合わせだった。

12歳でアメジストの垂れ目がとっても優しそうなお従兄様と、10歳でとっても綺麗な蜂蜜色の猫目のきれい系お従姉様だったから、お話出来るのを楽しみにしてたんだ~♪


 特に、うちにはお兄様しか居ないから、お従姉様と仲良くなれたら嬉しいな~。(お兄様達に言ったら泣いちゃうから内緒だけどね♪)



◇◇◇



 私がお着替をしている間にしごできなギル兄様が、アイヒベルク侯爵家が滞在する部屋に先触れを出してくれており、「いつでもどうぞ」と快いお返事を貰っていた。(さすがギル兄様♪)


 今は、ギル兄様とヴォルフ兄様と一緒にアイヒベルク侯爵家の皆様が居る客間に向かって歩いている。

そういえばギル兄様とヴォルフ兄様は従兄姉達に会ったことがあるんだよね。


「ギルにいさまとヴォルフにいさまは、アイヒベルクこうしゃくけのごきょうだいとは、あったことがあるのですよね。どのようなかたたちなのですか?」


「うん、マリーナが生まれる前に何度か会っているよ。兄の方がエルンストで12歳、侯爵家の嫡男としても尊敬出来る方だよ。妹の方がフランツィスカで10歳、結構キツい性格だからマリーナと仲良く出来るか心配だな⤵」


「エル兄は優しくて賢いだけじゃなくて剣も強いんだ!手合わせして貰わなきゃ!!フランツィスカは・・・いちいちうるさいから苦手だ。」


 ほーん、何やら極端な性格の兄妹なのかな?

エルンストお従兄様は文武両道な優等生タイプかな、フランツィスカお従姉様の方はお兄様達曰く、キツい性格らしいけど・・・(お従姉様の事を話すヴォルフ兄様が、苦虫を噛み潰したみたいな顔になってるのは一体何があったのやら)

仲良くなれるかちょっと心配だけど、折角なら仲良くなって女子会とかしたいな~♪



◇◇◇



 先触れの返事の時に、前侯爵夫妻であるお祖父様とお祖母様のお部屋へとのご指定でしたので、お祖父様お祖母様のお部屋の前までやってきました。


コンコン コンコン。

「ギルベルト、ヴォルフラム、マリーナがご挨拶に参りました。」


 ギル兄様がノックと共に、私たちが来たことを伝えてくれた。

室内から「入りなさい」という声が掛かり、部屋付のメイドがドアを開けてくれたので、少し緊張しつつ中に入った。


 お部屋の中にはアイヒベルク侯爵家の皆さんが揃っており、皆さん晩餐用のドレスにお着替えを済ませており、時間まで応接スペースで寛いでいたご様子。


「失礼致します。アイヒベルク侯爵家の皆様、マリーナのお披露目パーティーのためにお越し下さりありがとうございます。パーティーではゆっくりお話出来ませんでしたので、改めてご挨拶に参りました。」


「お久しぶりです。みなさん、元気そうで良かったです。エル兄様、後で手合わせをお願いします!」


 うん、ギル兄様はさすがに我が家の嫡男として完璧な挨拶。

ヴォルフ兄様も出だしはまだ丁寧に挨拶しようと頑張ってたんだけど、後半で欲望に負けちゃった感じだね・・・。

アイヒベルク侯爵家の皆様も何度か会っていて分かっているのか、苦笑いで済ませてくれて良かった。

さて、私も負けないようにご挨拶しなきゃね!


「アイヒベルクこうしゃくけのみなさま、わたくしのおひろめパーティーにきてくださりありがとうございます。バイエルンはくしゃくけのちょうじょマリーナです。おあいできるのをたのしみにしていました!」


 うん、油断すると噛みそうになってしまうこの幼児の口で、我ながら頑張ったと思う!

どや顔したいのを抑えて、にっこり笑顔でフィニッシュ♪


「ギル、立派になったね。勉強も頑張っているとレーナから聞いているよ。ヴォルフも久しぶりだね。元気そうで何よりだ。エルも移動の間はあまり身体を動かせなかったから、一緒に鍛錬に混ぜてやっておくれ。マリーナも久しぶりだね。前回会いに来たのはマリーナが2歳になる前だったから覚えているかな。まずは無事に洗礼の儀式を終えたことおめでとう!お披露目パーティーもしっかりした挨拶が出来てとても素晴らしかったよ。さて、マリーナは初めての顔ばかりだろうから紹介しておこうか。」


 お祖父様が皆様を代表して挨拶とご家族の紹介もしてくださいました。


ロナルト・フォン・アイヒベルク。56歳。前侯爵。レーナ(マリーナの母)の父で金髪、アメジストの切れ長の目。

アネット・フォン・アイヒベルク。53歳。前侯爵夫人。レーナ(マリーナの母)の母で淡い金髪、青の猫目。

クリストフ・フォン・アイヒベルク→33歳。現侯爵。レーナ(マリーナの母)の兄。金髪、アメジストの切れ長の目。

ヘレーネ・フォン・アイヒベルク→33歳。現侯爵夫人。ハニーブラウンの髪、蜂蜜色の垂れ目。

エルンスト・フォン・アイヒベルク→12歳。金髪、アメジストの垂れ目。

フランツィスカ・フォン・アイヒベルク→10歳。ハニーブラウンの髪、蜂蜜色の猫目。


 お祖父様とお祖母様は、前侯爵夫妻として普段は領地にある別邸でのんびり過ごされているとのこと。お二方ともまだまだ背筋もピンとして、40代前半って言われても可笑しくないくらい若々しい。


「ギルとヴォルフはお久しぶりね。男の子の成長は早いわね。二人とも見違えたわ!マリーナは覚えているかしらお祖母様よ。パーティーでの様子も先ほどの挨拶もとっても素晴らしかったわ。素敵なレディになったわね。」


 現侯爵夫妻は、お祖父様によく似た美丈夫とおっとり垂れ目美人さんで、美男美女のカップルだね!普段は領地の本邸で領政を行い、社交シーズンには王都のタウンハウスで過ごされているみたい。


「ギル、ヴォルフ、久しぶりだね。元気な様子はレーナから聞いているよ。滞在中に色々と話を聞かせておくれ。そしてマリーナ、パーティーでも挨拶はしたけど、ちゃんと顔を合わせるのは初めてだね。君のお母様であるレーナの兄でクリストフ・フォン・アイヒベルクだ。クリス伯父様と呼んでおくれ。今日のお披露目パーティーはとても素敵だったね。」


「ギルさん、ヴォルフさんお久しぶりです。お二方とも身体も大きくなられてしっかりなさいましたね。エルも身体を動かしたくてしょうがないみたいだから、鍛錬にでも誘って貰えると嬉しいわ。そして、初めまして、マリーナさん。クリストフの妻でヘレーネですわ。ヘレーネ伯母様と呼んでね。お披露目パーティーはとても素晴らしかったですわね!あんなに美味しくて可愛らしいスイーツ達は初めてでしたわ~(恍惚)☆」


 おおぅ・・・スイーツ気に入ってくれたんだね。お母様とスイーツ談義で盛り上がりそうだなぁ。

そして待望の従兄姉達だけど・・・エルンストお従兄様はアメジストの垂れ目が何とも色っぽい!しかも侯爵家の嫡男で文武両道とくれば・・・大層モテそうだね♪


「ギル、ヴォルフ久しぶり。ギルにはオススメの本を持ってきたんだ。ヴォルフは相変わらずだね。移動中も少しずつ体を動かしてはいたんだけど、出来る事に限界はあったから、身体を動かすのに付き合ってくれると嬉しいよ。マリーナちゃんは初めましてだね。エル従兄様と呼んでくれたら嬉しいな(ウィンク☆)。お披露目パーティーでの堂々とした挨拶は素晴らしかったね。」


 エル従兄様のウィンクの破壊力よ・・・部屋付のメイド達がそわそわしちゃってるよ。

幼児相手に色気を振りまくのは止めて下さい⤵

そしてフランツィスカお従姉様は、ハニーブラウンの髪と蜂蜜色の綺麗な瞳のとっても綺麗な女の子で、猫目がとっても可愛い~♪


「ギル、ヴォルフお久しぶりね。バイエルン領は遠すぎるわ。わざわざ来てあげたんだから感謝してよね。ヴォルフは相変わらず身体を動かすことしか考えてないのは、バカっぽいからエル兄様やギルを見習ってちゃんと勉強もしなさいな。マリーナは初めまして。フラン従姉様と呼ぶ事を許すわ。パーティーはまぁまぁだったわね。次は私の誕生日パーティーに呼んであげても良いわ。参考にしてお勉強なさいな。」


 うん・・・髪も瞳も蜂蜜っぽいのに、甘さゼロだね!

お兄様達が言っていたのはこれか~。

ギル兄様はこわ~い笑顔だし、ヴォルフ兄様はバカっぽいって言われて完全に怒ってるね。

うん、晩餐の前に一波乱ありそうです。


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