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言の葉の家へようこそ ~言語オタクが異世界を満喫する話~  作者: 菖蒲月
第一章 【幼少期編】

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12.男の子の胃袋は異次元

主人公の自国語は「」、は外国語は<>で表記しています。

 私がお子様ランチスペシャルを食べ終わるまでに、カルロは何度かお気に入りのメニューをおかわりしてた。

 

それに付き合って、食べ終わってたはずのお兄様達まで、また食べているのは何故なのか。


男の子の胃袋は異次元だわ・・・。



 ◇◇◇



 ほどよくお腹もいっぱいになり、テーブル専属の給仕係にスイーツコーナーから適当に持ってきて貰ったスイーツ類と紅茶でまったりしている私たちです。


 スイーツも自分たちで選びに行こうと思ったんだけど、スイーツコーナーの奥様・お姉様方の圧が怖すぎて近づけなかったので、給仕係にお願いして色々なテイストのお菓子を満遍なく持ってきて貰ったのよ。


いや~、女性のスイーツに対する情熱は凄い(怖い)ね。


<そういえば、パオロさまとカルロにききたいんだけど、メーアおうこくについてから、なにかこまったことはない?>


<うーん、困ったことか・・・食べ物は美味しいし、みんな親切だから思いつかないなぁ。カルロは何か思いつくかい?>


<あ、そういえば下級船員が言葉が通じなくて、ちょっとした用事を熟したい時に困るって言っていたよ。>


<え?カルロほんとに?俺はそんな話、聞いたこと無かったけどな。>


<父上や母上、兄上や貴族出身が多い上級船員は異国語を習得している者が多いですが、まだ未習得の僕のような子供や、平民がほとんどの下級船員は異国語が分からないことが多いのです。兄上達が接するのは上級船員ばかりですから、聞いたことが無いのかもしれないですね。>


<カルロはなんでしってるの?>


<僕はまだ言葉が分からないから、両親や兄上が仕事で船を下りている時は、留守番で船に残っていたからね。それに上級船員で仕事がない者は、言葉が分かるから船を下りて買い物したりしてたし、船に残るのは必然的に現地の言葉が分からない者達になるんだよ。その時に下級船員が話しているのを聞いたんだ。>


<それは知らなかったな。そういうことなら確かにちょっとした用事には困るかもな。下級船員から上級船員に用事を頼むのは難しいだろうしね。>


なるほどね~。


 それにしても、パオロ様も小さいときは留守番組のはずなのに知らなかったのかな?と思って聞いて見たら、パオロ様は小さいときからジッとしているのが苦手な子で、大人の目を盗んで立ち入り禁止区域に入り込んだり、触れてはいけない物に触れて壊してしまったりと問題児だったらしく、船に残していくのが不安だったご両親が、専属の侍従と護衛を張り付かせて仕事に連れて行っていたので、留守番組の事情は知らなかったらしい・・・。


みんなが呆れた顔をしてパオロ様を見ており、居心地が悪そうにしているのがちょっと面白い。


<それなら、そとからきたふねのせんいんが、きがるにおつかいを、たのめるそしきを、つくるのはどうかな?>


<お使いを頼める組織?マリーナ、どんな組織なんだい?>


<たとえば、こじいんのこどもたちや、だんなさまをなくしたふじん、けがやびょうきでしごとにつけなくなったひとに、ムリーノおうこくごをおぼえてもらって、それぞれにできるはんいで、たのまれごとをこなしてもらうのよ。>


<なるほど、孤児院の子や寡婦、怪我や病気で定職に就けなくなった者達の雇用にもなって、困り事も解消できる良い案だね。運用については考えなくてはならないけど、父様に提案してみてもいいと思うよ。>


<やっぱりうちのマリーナは天使だな!俺も手伝うからな。>


<では、父様達に提案する前に少し話をつめたいから、パオロとカルロも利用者側の視点で意見を貰えるかい。>


<<もちろん!>>



 ◇◇◇



 パーティーの最中なので、細部までは詰められなかったけど、大枠は決められたと思う。


 その名も、『言の葉の家』プロジェクト!


■最初はメーア王国語とムリーノ王国語のみ。


 簡単な挨拶や単語、数字、計算などを孤児院の子と、寡婦/寡夫(自分の子供と一緒に参加も可)に覚えて貰う。


 一定の言語・計算を習得後、テストに合格した人は有資格者と認定の上で『言の葉の家』に登録され、就業可能となる。


 最初はコミュニケーション可能な最低限のラインのみだが、段階的に中~高ランクの習得者向けのテストも用意し、より高難度で高収入の依頼が受けられるようにする。


 更に必要に応じて、他の言語へも対応を拡大する予定。

(低ランクの資格を複数言語で取得し、お手伝いを多数熟すのもありだし、1つの言語を極めて、より高難度で高収入の依頼を受けるのもありだよね)



■最初の内は、大人1人と子供1人のセットで動いて貰って様子をみる。



■ムリーノ王国語で書かれたカードを用意する。


 カードの内容はチェック式。


 「お使いを頼みたい」「医者を呼んで欲しい」「通訳と案内をお願いしたい」「その他」など、

希望する内容にチェックを入れて、『言の葉の家』の受付に渡すと、依頼内容に応じて対応可能な資格者がより具体的に話を聞く。その場で、掛かる費用を伝え、納得出来れば依頼受領となる。


 依頼完了後は、内容に問題が無ければカードに依頼完了のサインを貰い、終了。



■運用の費用は父様達に要相談。


と、こんな感じでパオロ様やカルロの意見も聞きつつまとめてみました。



もし、父様達の承認が得られたら、何から始めようかって考えただけでワクワクするね♪


フェレーリ侯爵家は今日、我が家に泊まっていくみたいだから、父様達への提案は明日時間を取って貰うことにして、あとはスイーツでも食べましょう!


え?お兄様達ったら、頭を使ったらお腹が空いたって、またお子様ランチコーナーに突撃していったわ・・・パオロ様まで・・・。


流石にカルロはこれ以上食べれないらしく、呆れたように兄ズを見送って、まったりと紅茶を飲んでいる。


うん、今は呆れて見ているカルロだけど、身体も大きくなってお兄様達くらいの年になったら、あのくらいは食べるようになるのかしらね。


男の子ってやっぱり不思議だわ。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます(ღ˘⌣˘ღ)

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