2話
痛い、懐い、いたい、イタい、イタイ、遺体?、イ?イダイ、いやだ…居たい、死にたくない、イガイ、い…たぁ…ぃ
嫌な夢を見た。周りがうるさく…私は横になっていて…女の子が板にむかって何か言っていた…
「起きましたか?」
「ええ、なんとか」
「どんな夢見てたんです?すごい汗ですけど…」
「さぁ?しらない」
「そうですか…とりあえずお嬢早く朝ごはん食べてください早めに出発しますから」
/:/:/:/
「さあ、行くわよ私の下僕一号」
「いつから僕あなたの下僕になったので?」
「いいから道案内して」
「こっちですよ街に着いたら口調変えてくださいね」
/:/:/:/
「ここ?」
「はい、ここが商業都市ベナフスです」
「ふーん、冒険者ギルドに行くわよ」
「行くって僕が案内する形ですよね?」
「ええ早く案内してちょうだい」
「はあ…もういいです」
「ここです」
「門と意外に近いのね」
門から数十メートル先にそれはあった剣と盾を交差させたマーク
ならず者に生死を対価に金を払う異世界版派遣所
「モンスターが押し寄せた時に対応し易くするためだそうです」
「入りましょう」
「聞いといて無視しないでくださいよ」
バコン
木製の扉がが巨漢の体躯により激しく開けられ男はそのまま地面に頭からダイブした
「痛ってーな。何しやがる」
「教育のなってないゴリラにしつけをつけてやったのだが」
「このやろーとっちめてやる。お前らやっちまえ」
「「「へい」」」
ナニコレ何この茶番みたいなの
「ぐえ」
「ぐは」
「うわ〜」
「がふっ」
え、何コレどういう状況?
「ふん、口ほどにもない」
周り見ろよみんな引いてるよ
と、とりあえず気配隠蔽と探知不可オンにして窓口目指すか…
「ゲレナ」
「わかってます」
私達の気配が消える
中に入って、ゴロツキと厨二病患者を無視して窓口へ行きたいのだけど机と椅子が壊れてるこれって誰が弁償するのかなおっと窓口はあれかな?
「すいません」
「きゃ」
「驚かせてすいません、あの冒険者登録したいのですが…」
「あ、はいわかりました。どうぞこちらに」
かわいい
「何も無ければいいのですが」
/:/:/:/
特に何事も無く登録出来た。いやほんとに何もなかった質問と水晶と針と死亡同意書書くだけだったグールってばれないか心配だったけど特に疑われなかった
「シルビアさん」
「はい」
登録名はシルビア=ラーシェにした
「これが冒険者カードになります、初めてなのでランク1ですが何度も依頼を受けていただいたり多大な成果を出した場合ランクアップし、受けられるクエストの範囲が増えたり武器や回復薬の優先的配布、危険区域への入場などさまざまな特権が得られますしかし契約を破ったりしてしまますとランクダウン最悪ギルドの除名となってしまいますのでお気をつけください。ランクは1から少しずつ上がる形となります一度このカードをなくされますとめんどくさい審査だの何だのをしていただかなければならないのでお気を付けください
依頼についてですが「採取」「討伐」「雑用」「護衛」「ダンジョン」「調査」とあり採取はポーションの材料となる薬草や森にしか生えていない珍しい植物を取ってくるものですちなみに採取は受付にわざわざきて受注する必要はありませんが他の人もその以来を受けている可能性もあります受付に来て受注しますと以降その依頼を他の人とが受けられなくなり受付に受注すると言わずに採取しに言った方より少し高く買ってもらえますしかし一定期間内に収められなかった場合依頼失敗になります「討伐」はその名の通り依頼された魔物を狩ってきていただきますその際討伐部位を取ってきていただきます討伐部位以外をってきていただいても依頼成功とはなりませんのでご注意ください魔物が食用の場合食用部位を持ってきていただきますとそちらもギルドで買わせていただきます「雑用」は掃除、飼猫や人の捜索になります「護衛」は商人の護衛や要人の護衛です
「ダンジョン」はダンジョンに入りドロップしたアイテムを拾ってくる形になります「調査」は異常が起きた地域やいわく付きの物件を見て本当に何かしらがあったかを調べる依頼となっております
続いて「クラン」「チーム」についてです「チーム」は1〜8人のグループです「クラン」は個人でなく「チーム」の集合体です「クラン」は商会や地域のギルドがスポンサーになる代わりに利益を提供する義務が発生しますこれで説明を終わりますがギルドベナフス店がスポンサーのギルド「亡霊の狩人」に入りませんか?」
おっと勧誘か…断ろう
「せっかくのお誘い大変嬉しく思いますが、今回は遠慮させていただきます」
「…そうですか…残念ですね。クランに入らなくとも依頼は受けられますので。あと何か困ったことがありましたら気軽に聞いてください」
「ありがとうございます」
「いえいえ、仕事なので」
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「登録したし、宿を取りましょうか」
「そうですね」
「ゲレナのランクは?」
「僕は今回偽名だからEですね」
「本名のは?」
「言いません」
「あっそう、偽名はなんて言うの?」
「アルボト=レべロ」
「改めてよろしくアルボト」
「よろしくお願いしますシルビア」
「気持ち悪いからお嬢で」
「ではお嬢、宿取りましょう」
「忘れてたわ」