第６話 第１回 カノンCIRCLE放送局
今回は普通ですね。
「カノン、ついたわよ？」
「ええ、ありがと」
そう、今回の仕事場はここ、ラジオ局だ。
私と姉は車から降りてラジオ局に入り、すれ違う人がいたたびに挨拶をする。
その度にすごい見られるのは…もう慣れた。
「赤宮さーん、ここで今日お願いしまーす！」
今日はここでラジオの生放送をやるらしい。
何をやるかというと…えっ？
私がみんなの質問にいくつか答えていくっていうものらしい。
答えたくないものは一応答えなくてもいいらしい。
まぁ、いいか。
私は席に座りスタンバイする。
「では、五秒後に始めます！五、四、三、…、…、！」
本番スタート！
「こんにちは、 カノンCIRCLE放送局の時間よ。この放送を担当することになった赤宮 カノンよ。
ということで新しく今日から始まったこのカノンCIRCLE放送局。
内容は、私、赤宮 カノンが、できる範囲でみんなの色々な質問に答えていく、という企画となっているわ。スリーサイズとかはもちろん、無理難題な質問は答えられないからそこのところは許してほしいわ。
では一回目ということで、まだ質問は来ていないということで、ラジオ局のほうから何か質問を作ってきたらしいので、その質問に答えていくわよ」
では、早速いってみましょう。
デーデン…てこれは必要な効果音なのかしら？
好きな人は誰ですか？
一回目からすごい質問ね。私の好きな人は、姉さんよ。キズナ◯イ風でいうと、男の人の名前を考えた人のあなた！残念ながら私にはそういう人がいません！百合最高！かしら？
私は百合ではないけれど。
改めて自己紹介をお願いします。
今回は普通ね。じゃあ、言うわよ？
私は赤宮カノンよ。歳は十六歳で、あっ…
まぁ、言ってしまったのはしょうがないわ。特別よ？
好きなことは声優のお仕事をすることよ。
みんなも是非今後とも、そして初めましての人も、ぜひ赤宮 カノンをよろしくお願いよ？
みんな残念だけれど、初回ということで二つの質問を答えたここで、さよならのお時間が来てしまったわ」
次回からもこんな風にやっていくから、よろしくお願いよ？また、質問も募集していますのでぜひ投稿して頂戴、みんなからの応募待っているわ。
以上、カノンCIRCLE放送局でした」
この直後。
赤宮 カノンの年齢がはっきりと分かってすごい話題になったのは別の話。
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