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声優さえできればいい  作者: 東郷 アリス
33/39

第33話 重要なのは、中身であって外見ではない。

大変長らくお待たせいたしました!!

再開いたします!!



「零夢?一体どうしたのかしら?」


私は、部屋に入ってきてから緊張しているのかわからないが、おどおどしている零夢を見てそう言った。


「あの…相談ことがありまして…」


「相談ごと…?」


「は、はい。声優に関しての相談ごとです」


声優に関して…ね。私も昔は結構悩んでいた時期もあった。昔といっても一年前くらいだけれど…


彼女は、私と同じ声優だ。このアイバンで唯一話せる人でもあり、そこそこの中でもあった。

そのため、少しでも力になってあげたいと思い、その相談に応じることにした。


「私、今日もステージ出たんですけど、何か違うなーって。モヤモヤしてて。なんか、ステージを観ててくれてる人たちが面白くなさそうだなーって思っちゃって…」


「何かが足りないけど、それがよくわからない。そうみたいね」


零夢は頷いた。


「それをカノンさんに教えてもらいたくて」


「そう…」


私にもそんな時期があった。けれど、それはこんなに悩む必要はないものだ。答えは決まっているのだから。


「なら笑いなさい」


「へっ?笑う…?」


零夢は、予想外の回答に戸惑いながらも、私に聞き返した。


「そう、笑うのよ。ステージの流れは大体が台本で決まっていて、私たち声優は、その台本、シナリオ通りに事を運ばなければならない。けれど、それは人間で例えると、外見だけであって中身ではないのよ」


「シナリオが外見…?」


「そう、人間は、外見だけでは何もできない。感情があるからこそ人間ってなるのよ。だから、機械仕掛けの台本だったら、笑えないに決まっているじゃない。

貴方が足りないものは分からないけれど、とにかく、自分が笑える中身を作りなさい」


カノンは、荷づくりを終え、椅子から立ち上がった。


「自分が笑える中身を…」


「そうしたら、いつかわかる日が来るかも知れないわ」


カノンは、姉と一緒に、それだけを言い残して楽屋を出ていった。


「私ももっと頑張らないと!」


零夢は、いつもよりも一段と気合を入れて、楽屋を後にした。

まだ、改稿はしっかりと終わっておりませんが、投稿しながら少しずつしていけたらなと思っております!


評価やブクマ、よろしくおねがいします!誤字脱字もあれば、指摘してくださると嬉しいです!

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