第21話 価値のあるステージ
少し間が空いちゃいましたね。
申し訳ありません。
朝五時頃。始発の電車が出発するのと同時にアイバンのイベント待機会場には人が集まりだしていた。
会場に着いた人たちはまだイベント開始まで五時間ほど、先行入場券を持っている人でも三時間半待つこととなるため、地べたに座るか椅子を持ってきた人は椅子に座り、楽な姿勢で待機しようとした。
だがスタッフたちがそれを許さなかった。
「すみません。このイベントでは座ることを禁止しているんですよ。申し訳ありませんがお立ちください」
待機する人たちは、文句を言ってイベントに参加できなくなることを恐れ、渋々それに従うしかできなかった。
そして時刻は七時半になる数分前。
待機している人たちには不満の声が聞こえていた。
だがスタッフたちはそれに聞く耳を持たない。
「座らずに一列で順番にお願いします。途中で友達などが来てもその人は後ろから並んでもらいます」
など呼びかけるだけだ。
だけどスタッフは知っている。立ちっぱなしで何時間も待つよりも価値があるものがこの後待っていることを。
そして時刻は七時半。
「皆さん、おはようございます!これからイベント直前予告なしのステージ、第二回、カノンCIRCLE放送局を開始いたします!その前に注意がこのステージは撮影等を禁止しております。予めご了承ください。また、このステージはどの動画サイトなどでも配信することはありません。早くからご来場くださった方限定ステージとなっております。皆さま僅か一時間も満たないステージですが楽しんでいってくださいね?ではステージのスタートです!」
そして私だけのステージが始まった。
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