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第九話 旭川雪子は災難続き

「ねえ、桂木くーん! いい加減出てきてよ……学校遅れちゃうよー!」

古いドアを少し乱暴に叩きながら雪子が声を張り上げるが、桂木は一向に返事をしない。

「学校遅れるよ? 休むの? どっか悪いの? ねえ、桂木くん!」

「うるさい!!」

珍しい桂木の怒鳴り声に雪子はヒッ! と肩を竦めた。

「もう放っておいてくれよ! 僕は妖怪なんかと関わりたくないんだ! 君のことも、夜の僕のことも! 全部……全部大っ嫌いだ!!」

ドンッ! と大きな音をたててドアに何かが当たる。

「そんなこと、言ったって……!」

雪子は涙ぐんで呟いた。怒気を含んだ声で大嫌いとまで言われ、酷くショックを受ける。

「ごめんね……もう、頑張って、会わないようにするから……」

流れ落ちた涙を脱ぐって走り去る。学校には向かわず、闇雲に宛もなく真っ直ぐ走り抜けた。

「きゃっ!」

「あっ!」

角を曲がってきた人に勢い良くぶつかり、お互いに尻もちをついた。

「痛たた……な、なに?」

ぶつかった相手はクラスメイトの瞳だった。

「ご、ごめんなさい!」

「いいえ、こっちこそ……って! あーーー!!!」

瞳は雪子に気付くと指を差して叫んだ。突然のことに雪子は怯む。瞳は雪子の目の前にスマホを突き出した。

「これっ! ここっ! これあなたでしょ!?」

そこにはいつの間に撮られたのか、昨晩の騒動の一部始終が流れていた。

「な、なにそれ!?」

「昨日ネットに上がってて、この雪女? はどう見てもあなたよね?」

瞳にズイっと詰め寄られて、雪子は思わず頷いた。やっぱり! と瞳はますます興奮する。

「この一緒に映っている銀髪の男の人! この人に会わせて! お願い! 私この人のことが好きなの!!」

瞳の言葉に雪子は目を見開いた。

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