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俺らの知らない大世界  作者: 伊勢。
乱世の過ぎたこの世界で
1/1

Ⅰ物語の始まりは乱世の過ぎたこの場所で、

まず、この作品を開いていただきありがとうございます。


小説を作ることに慣れていないため、読む側の方に困惑を与えてしまうかもしれませんが予めご了承ください。この物語に興味を持っていただけたら私はとてもうれしいです。

この世界には、竜種という絶対的頂点である種族が存在しており、竜種にはだれも逆らえなかった。

人類は竜種という存在におびえながらも、自ら国を建て平和に暮らしていた。

ところがある日、一人の人間が王にこう言った「竜種を滅ぼせば、その領土は我が国の物です」

王はその男の口車にまんまと載せられ竜種を滅ぼすために国家総戦力で戦いに挑んだ。

竜種の持つ圧倒的な領土に目がくらみ、己の欲のままに侵略を開始した。

だが、結果を話すとこの戦いは竜種の頂点を滅ぼした人類の勝ちだった。

その戦いの詳しい詳細も分からない。とある学校の教科書に記されているのは「竜種に人類は果敢に挑み、そして打ち破った。」という綺麗ごとのみだった。

上記の話はおよそ100年前の「人竜対戦」の話である。

そして、この物語はその戦いを知らない無知な少年を主人公とした物語だ。




とても大きな壁に囲まれた大都市が、ただっぴろい大草原の上に建っている。

草原を渡る風が壁にぶつかり、低い唸りを響かせていた。

その都市は壁に囲まれていて窮屈そうに感じはするが、結構な広さがあるためそこまで暮らす分には窮屈には感じないのかもしれない。都市の中心のほうに向かうにつれ建物が豪華に変わっていくところを見ると、この都市にも身分という概念が存在しており、王や貴族という身分も存在しているということがうかがえる。

壁の近くにあるごく普通の家に暮らす少年 はおがこの物語の主人公である。

彼の身なりは普通の白いTシャツらしき服に、シャカシャカズボンというのだろうか、そのようなズボンを身にまとっている。とても質素で特にそれといった特徴のない服が、逆に特徴的な少年だ。

「俺たち一行はな、とっても強力な魔獣を討伐したんだ。その討伐金の3割はこの都市に寄付するんだぞ。だいぶお世話になったしな。」

豪華な鎧にところどころ傷がついており、いかつい顔をした男性が自慢げにそう語る。

「私たちの冒険での活躍が認められて、王家直属の軍隊の偉い地位につけたのよ。」

そして勲章を胸に輝かせる女もそれに対抗せんと、自分の実績のすごさをアピールした。

そんな冒険者たちの声は酒場のざわめきに混じり、酒場に行けないはおの耳にも届く。

そんなような冒険話、自慢話を耳にするたびに彼は目の前にそびえる壁の向こう側の世界に胸を躍らせていた。「いつか俺もそんな風になりたいな」と。そう考えるたびにはお気持ちは高ぶった。



次の日、

はおは何も目的はないけれど、散歩がてら近くの商店街に行くことにした。

その場所は中心部に比べれば発展はしていないものの、この壁の近く周辺では一番発展していて人や物、情報などの行き来が活発なところだ。そこを歩けば何で作られているかよくわからない見た目の怪しいパンの香ばしいにおいが漂い、客引きをする人の大声がよく聞こえる。

冒険者らしきかっこをした人たちもそこを歩いている。そんな彼ら、彼女らを見かけるたびにはおはその人たちをじっと見つめてしまう。

「よう坊ちゃん。お前さんまた冒険者たちを見てるのかよ。そんなに興味があるのなら冒険に出ちまえばいいのによ。」

たまに見かける武器屋さんのおじさんが足を止めて冒険者を眺めるはおに声をかける。

おじさんに声をかけられたことに気づいたはおはおじさんのほうにため息交じり振り返る。

「…はー…だってさ、こんな特に何の変哲のないこの俺が冒険に出たところでどうなると思うか?」

はおはトホホというめでおじさんを見つめる。

「そりゃー…魔獣の生きる糧にされるか…いやもしかしたらとんでもない英雄になって帰ってくるかもしれねーぜ。もしかしたらな。はっはっはっは、」

そういうとおじさんはたかわらいをした。

「おじさんひどくないか?だって魔獣の生きる糧って言っただろさっき。」

「おっと。世の中には聞かなかったことにした方がいい言葉ってもんもあるんだぜ。じゃあな。」

人混みのざわめきに紛れて、おじさんの笑い声だけが妙に響いた。

おじさんが店の中に入っていったのを見届けたはおは、足を動かした。

立ち止まっていた場所から移動したのだ。奥に進めば進むほど買いたいという欲が抑えきれなくなる。

この商店街には庶民であるはおには目を見張るような金額の物や、見たことのない品まで冒険者経由で渡っていく。とてつもなくいいものは、商店街などでお披露目はされず貴族のほうへ流れていく。

先ほどおじさんに言われたことをもう一度思いだしていろいろなことを考えているはお。

ずっとそのことについて考えていたはおは商店街のざわめきで我に返った。

いつも商店街はざわめいてはいるものの、いつもと違う。

その時、ざわめく商店街の人混みが、ふと割れる。そこに現れたのは数人のメイドを従えた少女だった。

とても綺麗な姫カットで黒髪の横髪に、ハーフアップ。

白いドレスに身を包み、日傘を差したその少女は、庶民の商店街では明らかに浮いていた。

人々は思わず足を止め、彼女の姿を目で追った。「誰だ?」「貴族のお嬢様か?」そんな声が小さく漏れる。はおは思わず目を見張った。冒険者に憧れる彼にとって、彼女の存在は別の意味で“壁の向こう側”に見えた。

珍しいものを見て興奮したような様子の小さい子供は彼女に大きく手を振る。

そんな子供に彼女はやさしく手を振り返す。

「(お嬢様っていいな。冒険とかに出なくても周囲から人目置かれる存在になれるんだもんな。)」

去っていく彼女の背を見届けたはおはまた商店街を歩きだす、商店街の奥の方へといったはおの姿はだんだんと人混みで見えなくなっていった。

あの出会いがやがて少年の人生を大きく変えることはまだ誰も知らない、



あの後、はおは家に帰って一人ベットの上でじっと考えていた。

本当に旅に出たいと思っている今が旅に出えるチャンスなのだろうと考えている。

だが特に何かに長けているわけでもないし、めちゃくちゃ人と接するのがうまいわけでもない。

なので人に誘われてもうまくそれに乗れるかわからないし、自分から誘う勇気もない。

「(どーせ、門の前にいったって仲間ずれのリア充が大量にいて誘われないだけだろ。)」

そんなことを考えながらもやっぱり外の世界にあこがれてしまう。

「(…一人で行ってみて…無理そうだったら戻ってくるとか…。それか誘われたらオッケーしてついてくとか…て、誘われるわけないもんなー…。)」

気づけば窓の外は真っ黒に染まっていた。夜に変わってしまったらしい。

その後もずっと考えていたが、考えがまとまらないまま寝落ちしてしまった。


外から鳥のさえずりが聞こえてくる。綺麗なさえずりがはおの耳に聞こえてくる。

窓からこぼれる暖かな日差しはカーテンの隙間を通りはおのほほを照らす。

「ん…んん………」

ほほを照らすわずかな光は、時間がたつにつれ暖かな光から鋭い光に変わっていく。

「…暑い…魔法使いにでもなっときゃ冷却魔法みたいなのが使えたんかなー…あぁ…」

はおはむくりと起き上がった。そしてあたりを見渡す。

窓の外をじっと見つめてこういった。

「…おー…朝になっちゃった…」

その声には昨日寝落ちした自分を責める声と、少し楽しみが混ざった何とも言えない感情の声だった。

つまり、冒険に行きたいけど昨日決めきれてないからどうしようかな。状態なのだろう。

「(一旦落ち着け。大丈夫だ…俺ならできる。できるできるできる。)」

足音が速くなってゆく。

「(ちょっと待てよ、俺は何をしようとしてるんだ?)」

「(やばいやばい。)」

そのようなテンションで部屋の中をうろちょろとするはお。

誰も見ていないから誰も言わないが、普通に「変人」だ。このテンションで部屋を徘徊している人がいたら怖いだろう。

10週暗い部屋を回り切った後、何か吹っ切れたような表情を見せ着替えを始めるはお。

とても自信ありの顔をしている。何かを決断したのに違いない。

「(おぉ、やばい。何もわからない!)」

あらかじめ準備していた簡易的な旅用の荷物をしょって家を出た。


「(…ん-…リア充めー…あんなにほほえましい顔して旅に出ようとしやがって…あー!)」

はおは旅に出ようとしているカップルらしき人達を見て、憧れというより妬みらしい感情になってしまった。いつもなら「いいなー」、「うらやましいなー」のようなテンションでスルーするのに。

旅に出るって決めたからなのかわからないが彼の心情にも変化が訪れたのかもしれない。

「(そういえば、こんな嫉妬心全開の俺が誰かさんに誘われるのか。謎だ。)」

急にそんな悩みが襲ってきた情緒不安定なはおの前に二人の男女がたった。

「お!もしかしてきみも冒険に出ようとしているのか?俺たちと一緒に行くのはどうだ?隣にいるのは彼女のレイアだ。」

男性のほうは女性の肩を抱いてはおに話しかけてきた。金髪。チャラ男だ。

少しくさいというか、なんというか鋭いにおいの香水らしきものが鼻に刺さる。

「よろしくね~♡」

甘くてウザボイスが突如はおの耳に入ってきた。明らかに隣にいる彼女の声だ。

彼女さんはどのような人なのかとまぶたが重いみたいな目で、隣へ視線だけを滑らせる。

こちらも金髪。すごいアイドルでもするのかよという衣服。とても冒険者とは思えない。

「(うわ…とんでもない人に声かけられたなー…)」

思わず二人をいやそうな目で見つめてしまった。それを察した二人は

「あ、ごめんごめん。大丈夫だよ。俺たち二人で大丈夫だから。」

そう言って立ち去っていた。

「(せっかく相手から声かけてくれたのに…クソ。しかも最後の一言クソうざい…。俺の顔、多分ひきつってたんだな。今度から気をつけなきゃな。)」

過ちは繰り返さんと心に誓ったはおはまた門の前に立ち声をかけられることを待っていた。


このストーリーの前半は何ら変わりのない冒険の物語なので飽きてしまわれる方もいらっしゃると思います。ですが、応援してくださると幸いです。

見ていただきありがとうございます。

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