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♪50.食事の回数を増やしたい

 減らしたいんですけど。

 きょう描くぶんの、詩やエッセイに困ったとき。


 これなら、わりとさくっと描けるって題材(テーマだか、モチーフだか)が、ふたつあるのです。


 それが「猫」と「食べもの」。


 でも、それを描くには。

 ちゃんと、それへの興味、関心、愛着、発見、一家言などが必要になります。



 まず「猫」。


 いや、「猫」ですよ?


 興味、関心、愛着がないわけがありません。

 あぁ、猫♡

「描く」という字が、「猫」に見えてしまうほど、猫♡


 どうせだから、今回は「描」を「猫」に誤字ることにしましょう。

※誤字報告は勘弁願います


 猫を目のまえにしていないときでさえ。猫のことは考えているのです。

 猫は奥の深い生き物なので、発見はいくらでもあるし、そこに一家言どころか、百家言、千家言がうまれます。


 だから、猫にかんしては心配なく。

 これからも、猫愛を語る詩やエッセイ、あるいは小説を()いていけると思います。



 でも、食べもの。


 そもそも、食事の回数を減らすには。そこへの興味、関心、愛着を()くすことが、いちばんてっとりばやく、安易なのです。


 食べたい、食べるの好き、を我慢するより。

 食べるのめんどい、どうでもいいってなったほうが、食べずにいるのは楽でしょう?


 だからなるべく。

 食べものについて()きながらも。

 ふだんは食事への興味、関心、愛情を抑えてきたのですが。


 逆に。

 興味、関心、愛着がなければ、ものを()けないのと同様。興味、関心、愛着を沸かせることなく、ものを()くことは難しいんですね。


 だから、食べものを題材に()くほど、やっぱり、あれも食べたい、これも食べたいってなってしまう。

 これは、あるていど、しかたのないことですよ(汗)


 しかも。

 詩やエッセイ、小説なんかを()くには、発見や一家言がその中核になることもありますが。

 新しい発見や一家言は、じっさいにものを食べないと、うまれないものなのです。

 たしかに、食事の回数を減らすことで、食べることへの飢え、執着を増して。ものを()けることはあっても、新しい発見は、()くなってしまいますよね。


 こんな味だろうな。食べなくても、想像がつく。

 でも、それを食べてみたら。

 想い(えが)いていたのとは、違ったり、想像を超えていたり。

 そこに、発見や一家言が生まれ、詩やエッセイ、小説となるのです。



 だから、ものを()くためにも。


 食事をとらなければなりません。


 うわぁ、なんにも()けない! ってなことに、ならないように。いわば、取材やインプットのひとつとして。

 私は、食事をしてしまいます。



 あーあ。ほんとは、こんなに食事の回数、増やしたくないんだけどな。

 中華はあるていど食べたから、またカレーがいいかな。

 あ、でも。近所のラーメン屋さん、制覇したい。



 ほんとに食事の回数、減らしたいんだってば。

 とはいえこれも、ものを()くための、取材やインプットだからしかたがない。


 ひさしぶりにお好み焼き食べたいな。

 固いプリンも食べたい。

 サンドイッチも食べたい。

 ピザも食べたい。

 焼きそばも食べたい。

 パスタも食べたい。

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制作:冬野ほたる先生
― 新着の感想 ―
[良い点] とても楽しく笑いながら読まさせてもらいました! [一言] 日本は食べ物天国ですから、美味しいものや店のそばを素通りするのは難しいですよね。「食べたい物」がみんな炭水化物(笑)。私の大好物で…
[良い点]  取材、というか試作と試食。  たくさんしましたよ…。  だって。【好きなもの】が食べ物に偏っていますからね…。 [気になる点]  でも一日二食もない、のですよね?  食べたいのに? …
[一言] なるほど、取材のひとつなんですね。歌川さまの食べもの作品拝見するとお腹がすきます! 創作の取材って時間かけて色々調べても、結局作品に書かなかったりすることありますよね。 私も先日作品内で使…
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