♪2.ノスタルジアを手に入れろ!
古いアニソンのオムニバス、大好きです!
なんたら年代のアニソンやら、映画テーマソングやらの。CDを聴いて、その懐かしさに、そして変わらぬ輝きに。テンションが上昇することありますよね——ふたたび。あるいは、ことあるごとに。
アニメ、漫画、小説。映画、ドラマ、音楽。むかし好きだった作品に、また触れたとき。
あれ? こんなもんだっけ?
なんて、がっかりすることも、なくはないですが(苦笑)
時代的な粗さも込みで、やっぱりいいなぁ、って夢中になることもしばしばです。
そんな、ノスタルジア——本来の意味の「郷愁」とは、意味を変じてしまいますが。懐かしさ、だけではなく。今も失せてはいない輝きを保って。待っていてくれた、作品たちとの再会に、胸を熱くする感情。
さらに、同好の士と出逢うことがあるのなら。その想いを語りあう。私はこれを「ノスタルジアを共有する」と呼びますが。なんとも、幸せな時間ですよね。
漫画サイトで、往年の名作のコメント欄なんて、むしろそちらが楽しみになってしまうほど。もちろん、本編は、コミックス持っているうえに、暗記するほど、読み込んでいるからですけど。
と、まぁ。それはいいのですが、このノスタルジアというやつ。
存分に味わうためには、ちゃんと「懐かしい」ことが、必要なんですよね。
いや、わざわざ、そのために。普段から聴き続けている古い曲と、何年も距離を置く必要はないですが(笑)
そもそも「懐かしい」と感じるための、年齢ってものがあります。
若造や、お子ちゃまには、まだ早い!——とかでは、なく。
問題なのは。うまれたのが西暦何年か。
つまり、
① その作品が、発表されたときに、うまれていなかったか、まだ幼くて触れることができなかった
② その作品が、発表されたときには、すでにうまれていたし、年齢的にも触れるにじゅうぶんだったが。あいにく、触れそこねた
ってことです。
とくに、惜しむらくは。
その作品単体よりも、そこに在ったシーン(潮流)の熱。
リアルタイムでなければ、感じるのは難しいものではないでしょうか。
でもね。
ノスタルジアって、ちょっとがんばれば(?)手に入るものなんですよ。
方法はかんたん。
今からでも、遅くないから、その作品に触れてしまうことです。
リアルタイムではなくても、5年・10年後には、ちゃんと「懐かしく」なっていますって。
いいものは、何十年と残っていくものです。
そしたら、リアルタイム勢との、数年——あるいはそれ以上だとしても。そのくらいのタイムラグなんて、たいしたことなくなっちゃうのではないでしょうか。
現に、私は80年代の洋楽メタル天国は、居合わせておらず。後追いで、貪るように聴きました。
結果、それなりに詳しくなりましたし。そんなことをずっと長いことやっていましたんで、かじりはじめのころに聴いていたものは、もう立派に「懐かしさ」を感じられるようになりましたよ。
そして、当時のシーン(潮流)の熱。作品群に多く触れ。雑誌や、記事を読み。それにさえ、ある程度の「追体験」が叶ったと考えております。感じるのは難しい、とは言いましたが。時間と情熱があれば、近いものを味わえるんじゃないかなって。
リアルタイム勢からの、反論はあるでしょう。
でも、逆にですが。
自分がリアルタイムで触れることのできた、作品やシーンを。
当時、触れることができなかったかたが、さかのぼるように楽しんでおられるのを。そんなふうに、断じてしまうのはもったいないと思うんですよね。
だから、興味のあるものには、ガンガン手を出しちゃいましょう!
今からでも、今さらでも遅くありません!
もちろん、存分に楽しんで。
さらに、作品に抱いた想いは、何年も経つうちに熟成されて。5年・10年後には、立派なノスタルジアの香りをさせているはずです。
そんなこんなで、今日も私は。何年も前に発表された作品を、手にとって開封します。
今、楽しむため。
そして、5年・10年後のノスタルジアを手に入れるため。
胸の奥に、またひとつ小さな樽がならぶことでしょう。
あ、これ。
発売日に買ったのに、ずっと積んどいたやつだ!
アニソンカラオケに、行きたいなぁ。