♪157.小説のヒキ
あんまり、小説を描くひとだと認知されておりません(苦笑)
次回に「つづく」、さいごのシーン。
ヒキを強くして、ことあとどうなるのかと、期待と不安をもたらす区切りかたをさせるものですね。
崖からぶら下がる、絶体絶命の状態で「つづく」——いわゆるクリフハンガーなんて手法もあります。
でも、私がものを描くと。
マンガなら、いくらかはそういう意識で描くのですけれど。
小説だと、ちょっと違ってしまうのです。
では、小説だと。強いヒキのシーンで「つづく」となるのではなく、どうやって区切るかといいますとですね。
地の文の「語り」。そこが、キマったところで区切るくせがあるのです。
それはつまり。「面白い話を文書にする」のではなく、「話を面白い文章で描く」ことが、私のやりたいことなのかもしれません。
「どんなシンガーさんが歌っても名曲」を描くのではなく、「どんな曲を歌っても名曲になるシンガー」を目指す。わかりやすく例えると、そんなかんじ? ……いや、わかりにくいか。
ストーリーそのものより、それをかっこよく描くことに重きを置く。
そういうところが、ふだん詩ばかり描いてるがゆえの悪癖なのかもしれません。
小説も、もっと描かなくては!