♪12.ミシン目
ミシン目ないと、めんどい。
ミシン目って、便利ですよね。
はさみを使わずに、きれいに切れる。
縫う——いわば、くっつけるための道具で、切るための助けをするとは、不思議なものですが。
さて、ミシン目があるとはいえ、きれいに切るためにはそれなりのやりかたをしなくてはなりません。
ミシン目にそって折って、さらに反対に折り返して。
ミシン目どおりに、曲がらずにきちんと切れるようにします。
このとき、私は。
もし、切る紙が何枚もあるときは。
一枚ずつ切らず、何枚かを重ねて切ってしまいます。
横着? いえいえ、とんでもない!
一枚ずつ切るより、重ねて切ったほうがきれいに切れるのですよ。
たとえば、
ふつうの紙の部分の丈夫さ:ミシン目の部分の丈夫さ
を1:10とします。
このときの、丈夫さの差は「9」です。
これを10枚重ねれば、10:100。
割合こそ同じ10倍ですが、差にすれば「90」になります。
つまり!
重ねてやることで、ふつうの紙の部分の丈夫さと、ミシン目の部分の丈夫さの差が広がり。
失敗せずに、よりきれいに切れるというわけです。
重ねただけとはいえ、繊維や組織だって、その密接さは違えど。その構造は、おなじ重なりなわけですからね。
横着に見えて、じつは合理的に、きれいに切ろうとしているわけです。
みなさんも、重ねて切ってみては?
レッツ、ミシン目!!
はさみ、どこだっけ?