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♪110.水風船に想う
違和感。
古新聞は古いのか新しいのかわかりません。
お菓子のビッグサイズの粒をミニパック包装で、とか。
ああ、なんてややこしい!!
最近、気になるのは「水風船」です。
船を水に浮かべても、それは本来のすがたなので、「水船」とは呼びません。
ですが、「船」のあたまに「風」をつけて「風船」にしてしまうと、べつのものになってしまうため。
風船の中に、空気のかわりに水を詰めて、ときに水のうえに浮かせてやり。「船」の本来の居場所である「水」へと戻してやっても、「風」の文字を外すことはもうかなわず。
「水」「風」「船」となってしまうのです。
水→風→水
で、もとの居場所にもどってきたところで、もとの「船」とは呼ばれない。
風船が、もとの船のすがたをとり戻したくて、水へと帰ってきたとしても、その願いは叶わなかったのですね。
そして、我々もそんな水風船を見ると。
里帰りしてきたけど、かつてとは別人になってしまっていた幼馴染みのような寂しさをおぼえることでしょう。
……おぼえるかなあ?
生焼売とかね!