表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/35

【サカイメの書架】2019年9月 お題「ごはん」

 異世界に飛ばされて勇者をやることになったアキコは、ついに魔王との決戦に挑んだが、魔王は強かった。体力は底をつき戦況は絶望的だった。アキコは薄れゆく意識の中で思った。


 おにぎりが食べたいなあ、と。


 小さい頃から、食べたいと思ったものは必ず誰かが用意してくれた。それはシャーマンだったお祖母ちゃんが最期の力を振り絞ってアキコのお食い初めの儀式をしたからなのよと母が言っていたのは冗談だと思っていた。


 だが、魔王が攻撃の手を止め、真っ青な顔で震えながら何かを握るような手付きをしているのを見て、冗談ではなかったと悟った。


 お食い初めの儀式の意味は、一生ごはんを食べるのに困らないように、だったとアキコは思い出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ