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2018年7月 お題「いつかまた」その1

「一人でブラックドラゴン相手なんて骨が折れるでしょ! 手を貸すわ!」


 彼女に初めて会ったのは、男が一人で巨大な竜と戦っていた時だった。彼女の魔力の風が邪悪な竜のブレスを弾きかえした隙を逃さず、男は竜にトドメを刺した。


 礼を言う彼に彼女は、尋ねてきた。


「一人なの?」


 彼はこの時こう言ってしまったことを一生後悔することになる。


「一人さ。一人は気楽なんでね」


「あら残念」


 女は笑って去って行った。


 *


「千の竜を殺した男」と呼ばれる男は戦い続ける理由をこう答えた。


「会えると思っているのさ。竜を倒し続けていれば」


 壮年の戦士が少年のように笑う。


「きっといつかまた、会える。それだけで十分だろう、男が戦い続ける理由なんて」

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