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とある夏の空想  作者: Caramel
2章
7/34

2.5

強烈な不快感で目を覚ます。

どうやら昨日の死体を思いだしてしまったらしい。体中から冷やりとした汗が滲んでいる。


「急に叫んでどうしたんだい、祐介。まだ5時半なのに君のせいで起きてしまったじゃないか」

仕方ないだろう。あんな光景を目の前にしたら叫ばずにはいられない。


「まあ何はともあれ、起きてしまったものは仕方がないよ。そういえば君の分の朝食は用意していないな」

まあいいさ、途中で何か食べるからさ。では一度家に戻ることにするか。



ほとんど自分専用と化した電車に揺られる。しかしこんな朝早くから出勤とは大変なものだ、としみじみ思う。


いつかは僕もあんな風になってしまうのだろうか。少しばかりセンチな気分になりつつ、僕は電車を降りた。



駅から自宅までは徒歩5分程だ。今は実家を離れ一人暮らしをしている。といってもたかだか十分と少し歩けば実家に着くのだが。


キレイに纏められた、というよりは生活感の無い部屋。

無駄な物を捨てたらいつの間にかこうなっていた。

そんなつまらない空間で僕は着替える。

良く言えばそれなりのセンス、悪く言えばつまらない服に着替え、駅へと折り返す。



少しばかり歩くと眠気が僕を少しずつ襲ってきた。

やはり早起きし過ぎたせいか。


幸か不幸か、駅まで歩くという行為は体に染みついている。眠りかけの体を強引に動かしていると突如視界が反転した。



何か看板の足にでも引っかかったのかなと起き上がってみると。

そこには。



赤い棒のようなナニカが転がっていた。


周りさえも赤く染めて。


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