3.4
翌日、朝。
最早日課となった死体を見ながら大学へ向かう。
今日は駅前通り沿いのビルから降ってきた。
気付いた時には目の前に少しだけ潰れた死体が転がっていた。
ぐちゃりと潰れた断面からどっと血が溢れてくる。
僕はそれを避け、再び大学へと歩き始めた。
しかしこの前にも同じ死に方をしていたな……殺害方法のネタが尽きてきたんだろうな。まあ毎日死んでいればそうなるだろう。
とまあ下らない事を考えていると、大学の正門に着いた。
「おはよう、村上君」
後ろから急に声を掛けられる。誰かと思って振り向くと昴だった。この時間に会うとは珍しい。
「こんな時間からごめんね、昨日の事についてもう一度お礼を言いたかったの」
昨日も言ってもらったから十分さ……そこまで気にしなくて欲しくない。
「ありがとう、村上君。でさ、今日は最初の講義が同じだったよね。一緒に行かない?」
別にいいが、もしかして誘うためにわざわざお礼を言いに来た訳ではないよな……まさかね。
「べ、別にそんな訳じゃないよ、村上君。」
……なぜそんなに焦っているんだ?
「いいからさっさと行こう!」
そう言うと、彼女は僕の手を引っ張った。
少しばかり痛いが恥ずかしさがそれを覆い隠す。
……ラブコメでもあるまいし、なんで公開処刑されないといけないのだろうか。
そんな事を思いつつ、僕は彼女に連れられて講義室へと向かった。
講義室に入ると、案の定多くの人に注目された。
だから嫌だったんだ。
さらに不運な事にこの講義は遼太郎も一緒だ。
……物凄く恨みの籠った視線を感じるのだが、気のせいだと信じたい。
といった感じで、この日は珍しく朝から大変だったのだ。
ラブコメ展開、始めました。
感想、批評お待ちしています。
また同時連載中の「見習い技師ミリアの英雄譚」もぜひ読んでみてください。




