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とある夏の空想  作者: Caramel
2章
20/34

2.18

彼女に会うとは驚きだ。しかし何故ここに彼女がいるのだろう。

「私はこの近くの駅に住んでいるんだ。すこし隣の市へ出かけようと思って。」

そうなのか、彼女はこの辺りに住んでいるのか。以外に近所だな。

「村上君こそなんでここにいるの?この辺りに何か用事でもあったの?」

そういえば彼女は散歩の事を話していなかったな……


冷静に考えたら当り前である。まだ彼女と出会って一週間もたっていないのだから。だが彼女はあまりにも僕の日常に溶け込み過ぎていた。この事をまだ僕は気付いていなかったのだ、



「じゃあ私、こっちの電車だから」

そう言って彼女は反対向きの電車に乗り込んだ。

列車が発車する。僕は少し寂しくなる。

じゃあ、また大学で……

と僕は呟き、一人ホームに残された。



その後は至って何も起こることなく帰宅した。

どうやら死体は週休二日制なのかもしれない。

明日も死体を見なくて済みそうだ、そう思うと少しだけ気が楽になる。


僕はコンビニで買ってきた冷やし中華を用意し、少し遅めの昼食を食べる。この季節になると冷たいものを無性に食べたくなる。冷やし中華と共に、冷やしてあったビールを飲む。

昼酒もいいものだ。少しダメ人間になっている気がするけれど。


ああ、旨い。



午後は適当にネットサーフィンでもして過ごそう。

PCを立ち上げる。高校生の時からずっと使っているPCだ。おんぼろだがそれなりには頑張ってくれている。

某掲示板に書き込んだりネット小説を漁ったり。

いつも通りのだらだらとした休日である。


ぼーっと過ごしていると、眠気が襲ってくる。

そんな中、ふと今日の散歩を思い出した。

彼女に会って少し話したこと。まるで旧来の友人のように。


少しだけ変な感覚がする。

何だろうか……

考えようとするも、僕は睡魔に抗うことは出来ず眠りに落ちた。


感想、批評お待ちしています。

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