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とある夏の空想  作者: Caramel
2章
13/34

2.11

木曜日、朝。

今日も大学へ向かう。

いつも通りの列車に乗りいつも通りの駅で降りる。

幸いなことに今日はいつも通りの日常を壊されずに済みそうだ。

少しばかり軽い足取りで大学へと向かおうとしたその時。

ふと目の前に何かが降ってきた。

それは、ニヤリと笑っていた。

気が付いた時には既になんとも言い難い音が響いていた。


前を見るとそこにはおびただしい程の赤と人間だったであろうモノ。

それといくつかの小さな塊。


またか・・・。

それが僕の最初に思ったことである。

恐怖でも、生理的嫌悪でもない。

退屈な感情である。


幾何か時が過ぎ、僕はその事に気付く。

そして僕の感情は一色に染まる。

自分への恐怖で。

自分が怖い。

ただ怖い。

人の死を退屈に感じる自分が怖い。

人の死に慣れてしまった自分が怖い。




大学への通りで起きた自殺だったこともあり、大学ではすぐに噂になっていた。

それによると飛び降りたのはここの女子学生だったらしい。

そんな訳で僕の周りでは何度もその話がされ、その都度僕は思い出す。

自分への恐怖を。

そんな事を繰り返していると憂鬱な気分になる。

少しばかりため息をつきながら、僕は食堂へ向かった。




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