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とある夏の空想  作者: Caramel
2章
10/34

2.8

翌日、水曜日。

僕はいつも通り電車に揺られ大学へ向かう・・・はずだった。

朝、いつも通りに来た準急へ乗り込む。

僕はいつも通り一番前の列車に乗る。

僕はいつも通りぼーっと窓の外を見る。

外はいつも通りだ。踏切を待つ車。ホームで列車を待つ学生。並走する市バス。


ふと乗換駅のひとつ前の駅を通過しようとした時、横に景色が傾く。

何事だろうと前を向くと、一人の女性がホームから飛び出す。

あっ、と思ったときには物凄い音がする。

女性だったモノは前面ガラスを突き破り、車内へと侵入してくる。

飛び込むのが少しばかり遅れたのだろうな、と冷静に考えつつモノを眺める。

ぐちゃりと潰れたそれは、少しばかりの黄色の粘液とただただ赤い液体をまき散らす。

まあ下で潰れるよりはマシだろう、台車の下に入ったら原型が無くなってしまう。なぜかいつも通りに僕は考える。

そしてその後に溢れ出す不快感。

思わず吐きそうになる、が少しばかり残った思考力がそれを防ぐ。


その時、やはりと言うべきなのか。

ソレはニヤリと笑った。


ああ・・・気持ち悪い。

今日でもう3連続だ。遼太郎の言う通りになってしまった。

僕は何かに憑かれてしまったのだろうか。怖い。


いや何よりも怖いのはほんの少しだが慣れている僕だ。

僕は僕自身が怖いんだ。


そしてもう一つ。

あのニヤリとした笑みが頭から離れない。

目をつむるとそこには気味の悪い笑みが浮かんでいる。

・・・気持ちが悪い。


僕は重い足取りで大学へと向かった。


今日はリアルに人身事故に巻き込まれて大変だった・・・(´・ω・`)

短くてスマヌ(´・ω・`)

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