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1.1 プロローグ I
初投稿です。
「さようなら、もう連絡しないで」
そう言って彼女は去っていった。
大学に入り2回目の夏を迎えようとした日曜日の今日、僕は3度目の失恋をした。
優しくはしていたつもりだった。しかし彼女曰く僕は「つまらない人」らしい。
じゃあどうすればよかったんだ、と思わず悪態をつきたくなる。が僕は堪え、ただ彼女が去っていくのを見守っていた。
赤い陽が僕を照らしていた。
何分程そうしていただろうか。ふと横から声を掛けられた。
『よう、相棒。残念だったな』
こいつはもう一人の僕だ。物心ついた時から気が付くと横に立っていた。
『あんな女、どうだっていいじゃないか。人に優しくする難しさが分からないのだから』
こんな風にいつも慰めてくれる。優しきもう一人の僕。
「君はいつも優しいな」
『当り前じゃないか、君は僕なのだから』
忙しいのに小説を書き始めてしまいました・・・
ものすごい短くてすみません・・・
誤字脱字等ありましたら報告して頂くと幸いです。