表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

出来損ないのメリーさんは俺の家で暮らすことになったんだが

作者: 月ヶ瀬 音緒

はじめまして!2回目の投稿かな、うん、まぁ、いろんな人に見てもらえて楽しんで頂けたらなと思います!

事の流れは、一本の電話からだった。


家に帰ると自分の部屋へと向かい制服のままベッドにダイブし、眠ろうとした、その時だった。

机のスマホから振動する音が聞こえる。


「こんな時間に電話...?」


知らない人からの電話だが、電話番号が文字化けしている。


「どういうことだ?」


恐る恐る取ってみる。


『私メリーさん............ここ何処?』


『......いや知らねぇよ』


逆に聞かれた。


『私メリーさん............お願いしますここ何処か教えて下さい...』


心なしか電話越しで泣きそうになってるのが伝わって来る。


『警察に頼ってくれ』


『私メリーさん...』


『いたずらだったら切るぞ』


『私メリーさんっ!いたずらじゃないです!お願い助けて...』


もしそうならメリーさんってあれだったよな、怪談系の話だよな、

どんな間抜けな奴だよ...


『私メリーさん!狼が鳴いてるよ!怖い!』


『メリーさんが怖がってどうするんだよ、怖がらす役じゃないのかよ!』


全然恐怖を感じないのは悲しいな


『私メリーさん.........今コンビニに居るの』


『現代的!?』


怪談も進化するのかよ!


そういやコンビニって俺の家から近かったな。

一度迷ったが、流石にこんな奴に殺されないだろ、そもそも殺せなさそうだな。


『そのコンビニの近くにバス停あったか?』


『私メリーさん、あったよ?』


『コンビニ出た後左に進め後は分かるな?』


『そこから左ですか...?』


おい、私メリーさん抜けてるぞ、


『あ、ありがとうございます』


だからメリーさん抜けてるから、


数分後。


『......私メリーさん、肉まんとポテチ買ったわ』


『あの...いちいち現状報告しなくていいから』


『初めて店員と話せたよ!』


『コミュ障かよ!』


『...わぁっ!?』


『どした?』


『雨降ってきたよ!?』


『もはやメリーさんいわなくなったな!?』


せめてルールは守ろう!?

プツッ

唐突に通話が切れる。

これでメリーさんからの電話は途絶えてしまった。

確かに窓の外はポツポツと降り始め次第に強くなっていっていた。

..........


「ま、いっか...」


あまりに突然の出来事過ぎて喉が乾いた為、水を飲みに冷蔵庫へと向かった、コップ一杯分の水を注ぐ、それを一気に飲み干した。

疲れる奴だったな、雨も降ってるだろうし諦めて帰ってくれると嬉しいんだけど...


「はぁ...」


一つ溜息をした途端、再び携帯がポケットの中で振動した、

あいつまだ諦めてなかったのかよ。


『......はぁ、はぁ...はぁはぁっわ、っ、たしめっ、メリーさんっ......い今...』


『分かったからとりあえず落ち着け、息を整えろ』


『う、うんっ......ふぅー...私メリーさん、今貴方の玄関にいるの』


メリーさんらしくなった、いや、メリーさんにメリーさんらしいってちょっとおかしい気もするけど...

確かこの場合メリーさんは玄関のドアを開けたら誰もいない...はずだよな。

とりあえず俺は玄関へ向かった。

別に死にたがりではないが、なんだろう...コイツには絶対殺されない自信がある。

俺はゆっくりと玄関のドアを開けた。

そこには────

白髪のロングヘヤに真っ白なワンピースを着た女の子がずぶ濡れでうつむきながら立っていた。

って、待て待て待て待て待て


「そこは普通誰もいないはずじゃないのかよ!?」


「だって...だって...雨で濡れて...ぐす...」


雨で体中が濡れている中で、今にも泣きそうな顔をしていた。


「...あーもう分かった、分かったから、風邪引くから家入れよ...」


ほんとに何なんだよこいつ、

せめて怖がらそうよ、

メリーさんは半泣きのまま俺の家に上がっていったのだった。


「しっ、失礼します......」


「とりあえずお前はお風呂に入ってこい」


濡れた白いワンピースのままメリーさんをお風呂場へ送る、

ワンピースが透けて色々と白い肌が露わになっている所はここは紳士として目を逸らしておこう。


「さすがに風呂の入り方シャワーの使い方は分かるよな?」


「だっ、大丈夫です。」


相当寒いらしく唇がカタカタ震えている。

早めに入れた方が良さそうだ...


「とりあえず、お前はお風呂に入れ、服はそっちの籠に入れておいてくれ、上がった後は代わりの服わかりやすい所に置いておくからそれ着てくれ」


「りっ、りょうかいれふ」


こうしてメリーさんはお風呂場に入っていった。

はぁ...なんなんだ今日は...後でドッキリですって言ってくれるとめっちゃ嬉しいんだが、

...ないだろうな

何度も溜息をつきながら風呂場を後にし俺の部屋の隣にある姉の部屋に入りクローゼットを開けた。

ちなみに両親は仕事の都合で海外を回っている、姉もいるが最近遅い、まぁ、散策するつもりは無いが遊びに行ってるんだろうな、

クローゼットの中を開けて彼女に似合いそうな服を適当に取り出し風呂場へと戻る。


「メリーさん服置いとくねー」


「ふぇっ!?あっ、あ、はい!」


なんともオドオドとした態度でメリーさんの声が聞こえた。


数時間後、

ドライヤーで髪を乾かした後、メリーさんが俺の部屋を物珍しそうに見渡していた。


「あの....名前聞いてもいいかな?」


「久留咲 結希だ、そっちは、メリーさんで当たってるよな」


メリーさんは小さく頷いく


「あの...結希さん...手伝って欲しいことがあるんだけど...」


「...なに?」


「ある物を探して欲しいの」


この時俺は嫌な予感しかしなかった。

最後まで呼んで頂きありがとうございます!

2話もきちんと書いていく予定です。

感想や意見があればどんどん書いてください!

もし面白かったら友達にも勧めてみてくださいね( *´꒳`* )


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ