俺の高校生活ってこんなもん
文芸部の頃に〆切ギリギリに書いた作品を書いてみました。
後悔はしていない!
公開をしているのだ!
高校の生活は正直中学とあまり変わらない。
ただ授業中に黒板に書かれた字をノートに写す作業とか、学生が嫌いなものランキング上位に入りテストなるものを数回やらなきゃいけないとか、運動部は見せ所である体育だけども、運動してない身としては苦痛でしかなく、しかもサッカー等の団体戦になると何もできないどころか足を引っ張って冷たい目で見られるのを申し訳なく感じるとか、その位である。……まあ他にもいろいろあるのだが、
まあ、正直高校に何かを求める方が間違っている。リア充? あぁ、あの特殊生命体の事は俺と同じ種族ではないから、ノーカンだから、あくまでも俺はひっそり過ごすのが好きなのだ。決して人と接するのが苦手な訳では、無い。その証拠に、
「根暗君、これやっといて?」
「ん、おう」
……こんな対応である。
†
最近は夏と冬の間であるハルと秋の実感があまり湧かない程に温度変化が極端に激しい気がする。去年はそのせいで少し風邪気味になった程だ。
「ほんと、なんでこんな温度変化激しいんだか……」
自分の部屋で、そう呟きながら溜め息をついてみる。特に変わる訳じゃないのは当たり前なのだが、世の中に対しての不満は絶えないのが人間の性というか、残念な所でもあるのではある。
「根暗、今日何日だ?」
根暗とは俺に向かって言った言葉だろう。携帯端末をいじっている俺の隣にいるいかにも阿呆そうな男を俺は馬鹿男と呼んでいる。名前通り馬鹿である。
「しらね、自分の携帯でも見れば分かんじゃないの?」
俺はそっけなくこの質問もただのコミュニケーションの一環なだけだろう。現に馬鹿男は俺の漫画を勝手に読んでいる。
「て、お前また人の本を……勝手に漁るなって何度言えばいいんだ? しかもそれ新刊だし」
「えー、良いじゃん! お前ん所本揃ってるんだもん」
「自分で買えよ……」
「……俺には金が無いんだよ」
「お金無いのはお前が悪いだけだろ」
「いいじゃん!」
何だこいつめんどくさい、イライラするな、そういう問題じゃねぇし、後なんかその面白そうにニヤけながら読むのやめろ。気持ち悪い。
「読み終わったら戻しておけよ?」
「ほ~い」
多少の不満は残るものの、俺はまた携帯端末の画面が眺め始めた。手が冷たくなってていつもより操作しにくい。
(もう、夏も終わったんだなぁ……)
†
「根暗君ちょっといい?」
特になんでもない学校の日、クラスの女子が訪ねてきた。
「はい?」
俺はクラスなんかでもこのあだ名が定着している。何故広まったのは馬鹿男と呼んでいるクラスでちょっと顔が立っているらしい男のせいである。
最初のうちはいろいろと不満を漏らしていたが、特に嫌味付きでの意味で使われている訳ではないため最早自分で認めていた。代わりにあっちにもクラスで馬鹿男と呼んだらなんか使われ始めたし、お互い様だろう。
「これ、届けてもらえないかな? 私この先生よく分からなくて」
「ああ、いいよ?」
「どうもね!」
あだ名があまり根の暗さを表に出ている訳ではなく、ただの雰囲気でみんな呼んでいるのだろう。俺自身ももただ会話するだけなら、少しはできるのだ。皆からやさしいとか言われたりするし、俺なりに多少は頑張っているのだ。
(……中学の時は、ちょっと残念だったからな)
「……この先生、嫌いなんだよな」
俺は誰にも聞こえないように、小さくぼやいてから教室を出て、先生の元へと向かって行った。
一時間もしない時間で書いたてきとうな作品書いてすみませんでした!
でもまだ続けていきます!