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陰陽ごっこ  作者: hima
第壱幕 出会いとマネキン
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出会いとマネキン

初めての投稿で今まで書いたことのないジャンルに挑戦してみました、

見苦しいところもあると思いますが是非読んでみてください!

「はぁ…ついてない、最近何をするにもついてない」


今まで16年生きてきて自分でも幸運と思った事はない、

しかし不幸とも思う事はなかった、

でもここ最近どうも良いことがない、

今日は初めてのバイト面接の日だというのに家の鍵を忘れてしまい、

取りに帰ったら途中で我が愛車、

愛車といっても自転車なのだがそいつの前輪が見事にパックリパンクしてしまった、

おかげで面接時間はとうにすぎ、

帰りの歩き途中で犬の糞を踏んづけた今に至る。


俺が通う高校、藤原高校(ふじわらこうこう)は基本的にバイトは禁止だ、

しかし花の十代、花の高校生には何かとお金は必要になる、

ということは学校にばれないようにバイトをする他に方法はない、

そこで重要なのがその理解があるバイト先を見つけなくてはいけない、

大変な思いをしてやっと見つけたのにこれじゃあ水の泡だ。


「いや、本当についてないわ、くっさ!違う違う、くっそ!ストレスたまってんのかな、それとも疲れか、最近は身体も怠いしやる気も起きない、終いには女の幻覚まで見える始末、つかれてんだろなあ、帰って寝るか…。」


一人ぼやきながらとぼとぼと家路につく、

こんなときは気分転換に知らない道を通ってみるか、

重い身体を引きずりながらパンクした愛車を引きずりながらいつもとは違う道を歩いていると一軒の神社が見えてきた、


「あれ?こんなとこに神社なんてあったんだ、ちょうど良い、困った時の神頼み、ついでにお参りして帰るか。」


近くで見てみると青々と茂る木々の中になかなかどっしりとした社があった、

こっち系統を壊滅的に興味のない俺でも由諸正しい歴史有る社と印象をうける、

こんなとこでお参りすれば運気も上がるんじゃないか、と思った俺は正確な作法も知らないが簡単なお参りを済ませた、

お参りしているあいだ右肩が重かった気がしたがきっと気のせい、

疲れだろう。


「さて、お参りもしたことだし、アイスでも買って家に帰るか、…あ…財布忘れた…………。」


(………ね。)


?、今何か聞こえたような…、


(…死ねっ!!)


トンッ

またか、たちの悪い幻聴まで聞こえてきたか、

と思った時には何かに道路へ背中を押された後だった、

周りに誰も居なかったのに、

何もなかったのに…


けたたましいクラクションの音、

地面擦るブレーキ音と焦げたゴムの匂い、

ふと視界の端に邪悪な笑みを浮かべた女が見えた気がしたがそんなことはどうでも良い、

スローモーション、

走馬灯、

俺…死ぬのか?


「…やっぱり、ついてねえや…。」


衝撃音と共に視界が暗転した。


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