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1.新学期です、クイズです。(問題編)

「るーりん、由紀にゃん、また同じクラスだったね~」

 嬉しそうに、小柄な少女が私に話しかけてきた。


「本当。で、その呼び名は何とかならないの?」

 クールな顔に、足の長い少女が近くの机に腰かけて言う。


 一人目の小柄な少女は、大原美海おおはらみみという。

 小柄だけど、パワーは人一倍。細かい事はあまり気にしない性格でおおざっぱ。

 かわいらしい顔立ちにツインテール。ダンスがうまかったり、ピアノが弾けたりと色々と特技が多い。


 二人目の、足の長い少女は鈴原瑠璃すずはらるり。あだ名はるーりん。

 クールビューティで、頭もよいし運動神経も抜群、完璧少女だ。


 そして私は、樋井由紀ひのいゆき。美海には由紀にゃんなんていわれている。

 成績は良くも悪くもない。顔は目が少し小さくて、身長は平均より少しだけ高い。

 美海みたいに可愛くもないし、瑠璃みたいに完璧でもないけど、私には、誰にも負けない、と言えるような特技一つだけがある。


「今年の先生誰かなぁ? 美海は優しい先生がいいの!」

 美海はぶりっ子ではない。いつもこんな喋り方だ。

「私はだれでもいいけど」

 瑠璃はやっぱりいつもクール。


 そのとき、教室の扉があいた。


「みなさぁん、おっはよぉございまぁす」

 間延びした、気だるそうな話し方。

 茶髪でカールがかかった髪の毛。大胆なピンクのワンピース。


 正直、一目で教師とはわからない。


「今日からぁ、このクラスの担任になった、大友織奈おおともおりなでぇす。おりちゃんって呼んでねぇ」

 この人知ってる。うちの学校ではなかなかの有名人だ。前に四年生の学級崩壊クラスに途中から入って、見事に鎮めたと有名な見かけによらず超有能なギャル先生。


「じゃあ、出欠がてらに自己紹介しようかぁ。はい、出席番号一番の人からぁ」

 一人ずつ自己紹介を始める。

 私は、一応クラス全員の名前をメモしていくために、大学ノートと鉛筆を出す。


「はい、五ばーん。大原美海さんねぇ」

「はいっ! 大原美海、特技はダンスとピアノ、それから跳び箱に鉄棒です! みんなと仲良くしたいから、よろしくね!」

「明るくていいわねぇ。みんな、大原さんみたいに頑張ってぇ」

 美海はいつだってこう。

 ぶりっ子に見えて、女子の反感を買うことはあるけど、誰とでも仲良くできる。


 その後も、普通に自己紹介は続く。

 特に、変わった人はいない。


「十六番のぉ、鈴原瑠璃さん?」

「鈴原瑠璃」

 自分の名前だけを言うと、すぐ席に座る。

 クールな瑠璃らしいなぁ。


「二十三番の、樋井由紀さんねぇ」

「はいっ、樋井由紀です。最後の一年をみなさんと楽しく過ごしたいので、よろしくお願いします」

 特徴のない、優等生な挨拶。

 これが、いつもの私だ。

「はぁい、いい子ですね、次の人……」

 結局、何事もなく、自己紹介は終わった。


「じゃあ、先生みんなと仲良くなりたいからぁ、みんなにクイズを出そうと思いまぁす。難しいから、覚悟してねぇ!」

 先生はそういうと、黒板にチョークでこう書いた。


『6人の妖精がいます。木の妖精、言葉の妖精、禾の妖精、水の妖精、糸の妖精、金の妖精です。妖精たちは、みんなパートナーをつくります。パートナーはコウ、ウラ、リン、セキ、ソウ、オノレです。妖精とパートナーは、気が合わないときがあります。さて、妖精の中で、一番パートナーとと気が合わないのは誰? これは国語の問題です。

 ヒント……コウはハム、ソウは口三つに木一つ、ウラは逆さまと言う意味ではありません。』


 すごく意味が分かりにくい問題だ。だいたい妖精がパートナーをつくるって……ん? つくる?

 そういうことか! 

 今回の謎は、先生のクイズです!

 ヒントは、漢字の問題です。


 難易度…★☆☆☆☆

 簡単な方です。問題は漢字です。かなり難しい漢字もあるので、パソコンの変換機能を使いまくってください。

 表にするとわかりやすいです。


 さて、分かった人は感想欄に書いてください! お待ちしています。

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