学園都市 アルカディアへ その2
さて、、このロックドラゴンをどうしようか?
剣を抜いたハルは思案する。
ロックドラゴンに向かって俺は、
神威を使い初級魔法風を展開する。
火魔法風 ファイヤーボール100連
氷魔法風アイスボール100連
先にファイヤーボールで
ロックドラゴンの全身に熱を入れていく。
100連で足りなければどんどん追加で展開する。
ロックドラゴンの皮膚が
真っ赤に染まった事を確認して
今度は一気に冷やす為に
アイスボールを叩き込んでいく
こちらも100連で足りなければ
追加でどんどん冷やしていく
するとロックドラゴンの皮膚が割れ
先程の硬度は無くなった。
その割れた皮膚を見て
俺は横薙ぎに首を切り飛ばした。
「ふぅ、、こんなものか。」
俺は神威の初級魔法風しか使ってない為
怪しまれないと思ったが、
息を整えたルミに詰め寄られる。
「あなた一体何なの?
あの硬い皮膚をどうやって、、
私の氷魔剣でも切れなかったのに。」
俺は咄嗟に嘘を付いた。
「ルミ先輩が弱らしてくれたおかげで、
楽に倒せましたよ!
さすがルミ先輩!!さすが生徒会長!!」
とりあえず煽てておく。
さすがに厳しいか、、?
「茶化さないで!」
とうとうルミに実力がバレた。
「あなたホントに新入生なの?
あれだけの魔法を展開する何てありえないわ」
ルミの目は魔眼となり俺を見透かそうとしている。
残念ながら俺には魔眼の類いは効かない
魔眼が見えるのは
あくまで魔力に類する物だけだから
俺は自分の魔力を一部隠蔽する為に
神力を使っている。
なので彼女の魔眼には
年相応の魔力を持った奴が
目の前に立っているだけになる。
「ルミ先輩の魔眼で何かわかりましたか?」
俺はあえて確認する。
ルミは魔眼を納め、
その蒼い眼でこちらを見て睨む
「いつかあなたの底を見せてもらうから」
そうしてルミは倒れてるエリスの元へ行き
残された俺はロックドラゴンを亜空間に収納した。
しばらく待って居ると、
ルミとエリスがこちらに来た。
「てっきりお二人で先に行ってしまったのかと」
俺は苦笑いで話すと
「あら?私達が居ると不都合な事があるの?」
こう返されてしまい。
俺は黙って3人で行動する事を了承した。
そうして3人で森を歩き、
気が付けば日が落ちようとしてる。
「ルミ先輩とエリスさんは
野営とか大丈夫なんですか?」
2人はきょとんとした顔で俺を見る。
そしてエリスがこう話す。
「アンタこんな所で野営何かしたら死ぬわよ!
私は自殺願望は無いの!
死にたいなら1人で死になさい!」
なぜか野営の話しをしただけで怒られるのか
わからないで居ると
ルミがそれに気付いたのか話してくれた。
「この厄災の森は
夜になると一段と強い魔物が出るの。
さっきのロックドラゴンなんて
目じゃないぐらい強い魔物がね
だからこの転移結晶を使って
アルカディアに帰るのよ」
そう言っでウエストポーチから
転移結晶を取り出し見せてくれた。
手のひらサイズの魔水晶に
転移の魔法式を掘り
転移魔法を付与させたのか。
「便利な物もあるんですね〜」
俺はそう何気なく言うと
ルミもエリスも怪訝な顔をする。
「ねぇ、あなた?この森にはどうやって来たの?」
ルミが聞いてきたときに、
森の奥からサーベルラビットが5匹ほど現れる。
頭に鋭利な刃を持ち、
体長は1m程度、俊敏さはウサギだけあって早い。
「ルミ先輩、エリスさん。
あそこサーベルラビットですよ?
まだこっちに気がついてないみたいですけど、
討伐しますか?」
俺は何とかホントの事を話さずにすんだ。
サーベルラビットよ!ナイスなタイミングだ!
ルミとエリスもサーベルラビットに目を向け、
「A級のサーベルラビットなら討伐できるわね。
「そうですね、ルミ様やりましょう!」
2人各々剣とダガーを抜く。
「エリス、あなたは先程の
ロックドラゴンとの戦いで
ダメージが残ってるんだから、
今回は私が動きを確実に封じてから
トドメを刺しなさい。」
ルミはそう言うや否や、
その青く美しい剣に魔力を集約し、
地面に突き刺した。
氷の枷!(アイス・シャックル!)
突き刺した剣からサーベルラビットに向かって、
絶対零度の冷気が走り、
サーベルラビットの胴体まで絡み付き、
そのまま凍結した。
「エリス!今よ!」
「任せてください!」
ルミの言葉を合図にエリスは駆け出し、
5匹のサーベルラビットの間を縦横無尽に動き、
ダガーで確実に首を切り付けていた。
ひとしきり攻撃が入った事で、
サーベルラビットは絶命した。
「ルミ様!やりました!」
「えぇ、良くやったわ。」
エリスはロックドラゴンの失敗を
払拭できたかのように喜び
ルミは当然と言わんばかりの感じであった。
「さて、エリス?それからあなたも、
そろそろアルカディアに戻るわよ?」
「了解です!ルミ様!」
当然のような申し出に戸惑ったが、
その前に聞くことを聞く。
「ルミ先輩達が倒した5匹のサーベルラビット
もらっても良いですか?」
「構わないわ。
全部は無理だから持てる分だけになさい。」
ルミから許可をもらったので、
俺は亜空間を空け、
そのままサーベルラビットに
神威で浮遊させ亜空間に放り込んでいく。
5匹とも亜空間に放り終わると
絶句した顔のルミとエリスが俺を見ていた。
「あなた、、今のは一体?」
「サーベルラビットが変な歪みに消えた!?」
2人がなぜ驚いて居るのかわからず
俺は2人に説明する。
「この歪みは亜空間の歪みで、
この中に色々収納ができて便利な魔法ですが、、」
俺の説明に2人はさらに絶句したらしい。
「空間魔法、、
それも自分だけの空間を生成して
収納ケース替わりに扱うなんて、、」
「ルミ様、、この人新入生ですよね?ですよね?」
2人はどうやら空間魔法が使えないらしい。
「もういいわ、、
とりあえず今日は帰りましょう。」
ルミは頭を抱え転移結晶に魔力を込めていく、
「ほら?あなたも掴まりなさい?」
ルミに手を出されとりあえず手を握った。
転移結晶に魔力が充填され、
俺達3人を光の粒子が包み込み
一瞬で学園都市アルカディアに到着した。
勝手に2人が魔法と勘違いしてくれてホッとした。
いつかはバレるんだろうなぁ、、




